大相撲平成22年5月場所(おおずもうへいせい22ねん5がつばしょ)は、2010年5月9日から5月23日まで両国国技館で開催された大相撲本場所。
幕内最高優勝は横綱・白鵬翔(15戦全勝・2場所連続14回目)。 番付発表は4月26日。前場所14勝敗の好成績を上げた把瑠都が場所後の3月31日に大関に昇進し、平成21年11月場所の千代大海の陥落以来の5大関となった。 また、大関魁皇は平成5年11月場所から継続している連続幕内在位記録を当場所で100場所とした(幕内通算在位記録は101場所)。 東成績結果番付西成績結果 場所序盤は前場所の展開と同じく、横綱・白鵬と新大関・把瑠都が一歩抜け出て場所を引っ張る形となった。把瑠都を除く4大関を連破した栃ノ心の活躍もあり、他の大関が序盤に土を付けていく中、白鵬と把瑠都の2人が7日目まで全勝を守って並走した。 しかし、把瑠都は中日の鶴竜戦で初黒星を喫すると、翌9日目の魁皇戦には勝利するが、その後の横綱大関戦に全敗と大きく崩れ、そのまま全勝を守る白鵬との差が開いていった。 12日目の時点で把瑠都は4敗となり、優勝争いから脱落した。白鵬以外では3敗の日馬富士、白馬、阿覧にのみ優勝の可能性があったが、翌13日目に白鵬が琴光喜を破って13戦全勝とした時点で白鵬の14回目の優勝が決定した。白鵬はそのまま千秋楽まで勝ち続けて2場所連続・自身6回目の全勝優勝を果たした。 13日目に早々と優勝が決定したため、白鵬が千秋楽の優勝インタビューにて「優勝が早く決まり過ぎてすみませんでした」と発言する一幕もあった。
場所前の話題など
番付・星取表
白鵬15勝優勝横綱
日馬富士9勝6敗大関琴欧洲9勝6敗
琴光喜9勝6敗大関魁皇9勝6敗
大関把瑠都10勝5敗
稀勢の里8勝7敗関脇安美錦5勝10敗
琴奨菊9勝6敗小結栃煌山7勝8敗
豊ノ島5勝10敗前頭1雅山5勝10敗
豊真将7敗8休前頭2栃ノ心8勝7敗敢闘賞
鶴竜6勝9敗前頭3若の里6勝9敗
北太樹7勝8敗前頭4朝赤龍9勝6敗
岩木山全休前頭5白馬10勝5敗
時天空8勝7敗前頭6黒海3勝12敗
玉鷲3勝12敗前頭7旭天鵬9勝6敗
垣添7勝8敗前頭8豊響8勝7敗
土佐豊7勝8敗前頭9豪栄道9勝6敗
阿覧12勝3敗敢闘賞前頭10隠岐の海5勝10敗
猛虎浪8勝7敗前頭11コ瀬川9勝6敗
豪風8勝7敗前頭12木村山7勝8敗
嘉風9勝6敗前頭13高見盛8勝7敗
栃乃洋3勝12敗前頭14北勝力7勝8敗
若荒雄10勝5敗前頭15霜鳳10勝5敗
光龍5勝10敗前頭16玉乃島5勝10敗
優勝争い
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 白鵬 15戦全勝(2場所連続14回目)
殊勲賞:該当者なし
敢闘賞:栃ノ心(2回目)、阿覧(初)
技能賞:該当者なし
十両優勝 武州山 11勝4敗
幕下優勝 前田 7戦全勝
三段目優勝 拓錦 7戦全勝
序二段優勝 齊心 7戦全勝
序ノ口優勝 竜王浪 7戦全勝
トピック
千秋楽に大関・魁皇が元横綱・千代の富士以来となる史上2人目の通算1000勝を達成した。
場所中、大関・琴光喜が野球賭博に関与して元幕下力士に恐喝されていたことが週刊誌で報道され、物議を醸した。
参考文献
『相撲』2010年6月号
歴
平成の大相撲
江戸時代
明治
大正
昭和
平成
令和
1989年(平成元年)
1月場所
3月場所