『大盗賊』(だいとうぞく)は、1974年7月6日から同年9月28日までフジテレビ系列にて毎週土曜日22時30分から23時25分に放映された丹波哲郎主演の連続テレビ時代劇。全13話。 江戸で人気の浮世絵師・緑川(りょくせん、丹波哲郎)のもうひとつの顔は、上方を中心に荒らし回った「闇将軍」と呼ばれる大盗賊の頭目であった。ありとあらゆる包囲網を掻い潜り、江戸へたどり着いた彼は、夜桜のお時(松尾嘉代)や横笛のお町(野際陽子)、狐火の新吉(三ツ木清隆)らとともに、普段は髪結い等に姿を変えつつ、有事の際は北町奉行所同心・真崎左門(内田良平)らの追撃を交わしながら、庶民たちを泣かせる悪徳商人や権力者の屋敷に潜入。巨悪を成敗しつつ、まんまと大金を奪い去って行くのだった。 当時、『キイハンター』や『アイフル大作戦』『バーディー大作戦』等と言った東映アクションドラマで人気のあった丹波哲郎が、女性に人気のある浮世絵師と、悪事の限りを尽くす権力者や悪徳商人を成敗しつつ、大金を奪い去る義賊の頭目と言う二つの顔を持つ男を演じた痛快アクション時代劇。普段は金持ちしか相手にしない浮世絵師から一転、綿密な調査と探索で、潜入する屋敷の間取りを調べあげた上で仲間たちとともに大名駕籠で乗り付け、白の宗十郎頭巾に赤い「三つ葉葵」[1]の家紋入りの白い着流しに身を包み、太刀と脇差の二刀流で悪人どもを斬りまくる闇将軍役の丹波の豪快な殺陣もさる事ながら、松尾嘉代と野際陽子の美人女優二人による共演、また、闇将軍とは知らずに緑川らに接する型破り同心の真崎左門と緑川の掛け合いも、作品の魅力の一つとなった。なお、本作を以て『大奥』から続いたフジテレビの土曜日22時台の時代劇枠は終了。枠自体は木曜日20時台へ移動し、『座頭市物語』を放送した。
目次
1 あらすじ
2 概要
3 放映データ
4 キャスト
5 スタッフ
6 放映リスト
7 関連項目
8 脚注
9 関連サイト
あらすじ
概要
放映データ
放映期間:1974年7月6日 - 同年9月28日
放映日時:毎週土曜日 22:30 - 23:25
話数:全13話
キャスト
丹波哲郎:緑川 / 闇将軍
松尾嘉代:夜桜のお時(第1話?第2話、第4話ほか)
野際陽子:横笛のお町(第1話ほか)
三ツ木清隆:狐火の新吉(第1話?第5話ほか)
有吉ひとみ:お甲(第1話?第2話、第5話ほか)
久野四郎:辰五郎(第1話?第5話ほか)
伊東辰夫:同心(第1話?第2話ほか)
内田良平:真崎左門(第1話?第4話ほか)
高毬子:お文(第1話、第5話ほか)
三島新太郎
原田君事
大杉雄二:(第1話?第5話ほか)
小笠原剛
話数初回放映日
(1974年)サブタイトル脚本監督ゲスト
17月6日大江戸を盗め!永井素夫