大湊線
大湊線を走行するキハ100系気動車
(2021年7月 有戸駅 - 北野辺地駅間)
基本情報
通称はまなすベイライン大湊線
国 日本
所在地青森県
起点野辺地駅
終点大湊駅
駅数11駅
電報略号オミセ[1]
開業1921年(大正10年)3月20日
所有者東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
使用車両運行形態・使用車両を参照
路線諸元
路線距離58.4 km
軌間1,067 mm
線路数単線
電化方式全線非電化
閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
保安装置ATS-SN[2]
最高速度85 km/h
路線図
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停車場・施設・接続路線
凡例
0.0野辺地駅
2.8北野辺地駅
9.6有戸駅
23.0吹越駅
30.1陸奥横浜駅
36.0有畑駅
42.7近川駅
47.7金谷沢駅
53.2赤川駅
55.5下北駅
58.4大湊駅
大湊線(おおみなとせん)は、青森県上北郡野辺地町の野辺地駅から、下北半島の陸奥湾側を縦貫してむつ市の大湊駅までを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。「はまなすベイライン大湊線」という愛称が付けられている。
概要[ソースを編集]
JR東日本の路線では、唯一自社の他路線に接続していない。元々は野辺地駅で東北本線に接続していたが、2010年(平成22年)12月4日東北新幹線の八戸駅 - 新青森駅間の開業時に東北本線の八戸駅 - 青森駅間の経営が移管されたため(青森県が第三種鉄道事業者として施設保有、青い森鉄道が第二種鉄道事業者として旅客運送)、JRグループの旅客鉄道路線の中でJR西日本の七尾線と共に自社の路線と一切接続しない完全な飛び地路線[3]となっている。2007年(平成19年)11月、JR東日本は新幹線延伸後も自社の路線として大湊線を経営していく方針であることを発表している[4]。
なお、青春18きっぷで乗車の際、青い森鉄道線の青森駅 - 八戸駅間を通過利用できる特例(青い森鉄道線での途中下車は野辺地駅以外不可)が設けられており、別途運賃を支払うことなく、大湊線を含むJR全線普通列車に乗車できるよう便宜を図っている。
終点の大湊駅から1つ手前の下北駅は本州最北の駅であり、かつては下北交通大畑線(元国鉄大畑線)が分岐していた。なお、大畑線が第1次特定地方交通線に指定された際、南部縦貫鉄道が大畑線とセットでの引き受けを表明したものの、下北交通(当時は下北バス)が大畑線の引き受けを表明したため、当路線は国鉄線として留まり、国鉄分割民営化によりJR東日本に承継されることになった。
路線データ[ソースを編集]
路線距離(営業キロ):58.4 km
管轄(事業種別):東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
軌間:1,067 mm
駅数:11(起点駅を含む)
孤立路線であるため、起終点駅を含めたすべての駅が大湊線所属駅となっている。なお、起点の野辺地駅は2010年(平成22年)12月3日までは東北本線所属[5]であったが、翌日から同線が青い森鉄道へ移管されたため、JRの駅としては大湊線所属に変更された。
交換可能駅:1(陸奥横浜駅)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
保安装置:ATS-SN[2]
最高速度:85 km/h
運転指令所:盛岡総合指令室 (CTC)
準運転取扱駅(入換時は駅が信号を制御):大湊駅
準運転取扱駅:野辺地駅野辺地駅構内は青い森鉄道CTCセンターの管理下にあり、列車が遅延した際など場内信号が開通しない場合は、無線で「青い森指令」を呼び出し、開けてもらう。
全線がJR東日本盛岡支社の管轄である。起点の野辺地駅は青い森鉄道の管理駅であるが、共同使用駅のため、営業上は盛岡支社管内のJR駅としても扱われる。
歴史[ソースを編集]
1921年(大正10年)
3月20日:大湊軽便線として野辺地駅 - 陸奥横浜駅間が開業。有戸駅・陸奥横浜駅が開業。
9月25日:陸奥横浜 - 大湊間を延伸開業し全通、近川駅・田名部駅・大湊駅が開業。
1922年(大正11年)9月2日:大湊線に改称[6]。
1931年(昭和6年):二等廃止。1935年10月10日復活[7][8]
1939年(昭和14年)12月6日:この日開業した大畑線分岐駅として、下北駅が開業。
1943年(昭和18年)3月20日:吹越駅が開業。