大泉潤
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日本政治家大泉 潤おおいずみ じゅん
2023年7月
生年月日 (1966-03-20) 1966年3月20日(58歳)
出生地 日本北海道江別市
出身校早稲田大学法学部
前職函館市保健福祉部長
所属政党無所属
親族大泉洋(実弟、俳優・タレント)
公式サイト大泉じゅん(大泉潤) 公式サイト
北海道函館市長
当選回数1回
在任期間2023年4月27日 - 現職
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大泉 潤(おおいずみ じゅん、1966年昭和41年〉3月20日 - )は、日本政治家。第10代函館市長、元函館市役所職員(地方公務員)。実弟(後述)は俳優タレント大泉洋
経歴

北海道江別市出身。江別市立大麻東小学校、江別市立大麻東中学校北海道札幌北高等学校早稲田大学法学部卒業[1]

函館市役所入庁後、観光部部長、保健福祉部部長を務める。
2023年函館市長選挙

2022年令和4年)7月12日、現職の工藤壽樹の任期満了により行われる函館市長選挙への出馬を見据え、辞表を提出した[2]。その後同年7月31日に正式に退職した[2]。同年9月には工藤も出馬を表明した。

同年10月12日、市長選に無所属で立候補することを正式に表明した[3]

この函館市長選挙は、大泉が著名な芸能人の肉親であることから「全国で最も注目の選挙」とも評された[4]。大泉潤本人は、「選挙に応援だとかいう話をしたことはないし、弟の芸能活動と自分の政治活動は、別なものです」とした[5]。一方で、後に当選確実の報を受けた際には「弟の知名度がなければ勝利はなかった」と語った[6]

第20回統一地方選挙の後半戦となった2023年(令和5年)4月16日に告示された市長選では、現職の工藤との一騎打ちとなった[7]。選挙期間中、弟の大泉洋が応援演説に入ることはなかったものの、記念撮影を求める有権者が列を作る光景も見られた[6]。同年4月23日に投開票が行われ、98,174票を獲得、過去最多得票での歴史的な大勝となった[8]。当選確実の報を受け大泉は事務所前にて「函館を諦めなかった多くの皆さんが、党派を越えて私を支援してくれた。その結果、今の勝利がある。開票はまだだが、得票は分断された。市民が分断されることはあってはならない。誰一人置き去りにせず、全ての人に温かく寄り添う行政の推進に全力を尽くしていきたい。」と語った[9]

北海道新聞が23日に市内で実施した出口調査によると、自民支持層の約76.8%、公明支持層の71%、立憲支持層では89%、共産支持層は71%、無党派層は86.7%が大泉に投票した。また、性別では男性の80.3%、女性の85.9%が大泉に投票した。年代別でみると、20代が87.5%、30代が85.4%、40代が86.7%、50代が86.9%、60代が86.5%、70代が77.9%、80歳以上が76.3%と全年代から幅広い支持を得た[10]

選挙結果

※当日有権者数:210,568人 最終投票率:58.15%(前回比:8.83pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
大泉潤57無所属新98,174票80.7%立憲民主党支持
工藤壽樹73無所属現23,483票19.3%自由民主党公明党推薦

政策・主張

函館市長選挙への立候補を正式表明した際の記者会見内において、「函館市の人口減少率が
中核市の中で最悪」と述べ、子供への投資とインクルージョンの力で未来を変えることを訴えた[3]

一番の課題として訴えた人口減少について、人口危機対策本部の新設とスタートアップ企業への支援、中小企業活性化による「住んで良し」となる施策の実現を具体例として挙げた[11]

選挙戦では、3期12年に渡る工藤市政からの転換を掲げ、子育て支援や教育環境の充実に加え、函館駅への北海道新幹線乗り入れに向けた調査や、ふるさと納税の寄付額を年間100億円に増加させる取り組みを進めると訴えた[12]

市を原告として現職の工藤が主導した大間原子力発電所の建設差し止め訴訟については継続の方針を示し、「原発の建設は函館市民の声を聞かないままに始まった」と主張している[3][13]

北海道新幹線の函館駅乗り入れの実現を主張。現在、新函館北斗駅北斗市)まで開通している北海道新幹線は、函館駅に乗り入れる計画はないが[14]、大泉は乗り入れのための調査実施を公約に掲げており、「函館が覚悟を決めれば動き出す」と意欲を示した[15]

人物

実弟は
俳優タレント大泉洋

弟・大泉洋との関係

兄弟仲は良く、大学生時代には当時高校生だった洋を
東京ディズニーランドに連れて行き、遊び方をレクチャーしたことがある[16][17]

函館市長選挙に出馬したことについて大泉潤は、選挙運動と大泉洋の芸能活動は別であり、選挙応援の話題は出たことがないと述べている[13]。一方で「彼は面白いだけでなく家族思い。選挙について話すことはないが、彼の性格からすれば応援してくれているはず」とも発言した[6]

市役所職員時代に放送された『ハナタレナックス』にて洋は潤を「函館の影の支配者」と評しており、同番組内でGLAYTAKUROは、「函館でのGLAYの野外ライブを成功させたのは兄のおかげである」と語っている[18][19][20]

脚注^ "俳優 大泉洋氏の兄" 大泉潤氏が函館市長に! 早々と現職破り当選確実 観光部長など歴任のエリート行政マン 弟との秘話も UHB北海道文化放送 2023年4月23日
^ a b 「俳優大泉洋さんの兄、函館市長選に出馬表明 弟と「話はしている」」『朝日新聞』、2022年7月12日。2023年4月24日閲覧。
^ a b c 「大泉潤氏、函館市長選に出馬表明 元市部長で俳優大泉洋さんの兄」『朝日新聞』、2022年10月13日。2023年4月23日閲覧。
^ 「大泉氏か工藤氏か、函館市長選の最新情勢は 本紙ベテラン記者が報告」『北海道新聞』、2023年3月14日。2023年4月24日閲覧。
^ 「現職の実績 工藤vsタレント兄 大泉 上司と部下が対決 函館市長選挙」『NHK』、2023年3月1日。2023年4月23日閲覧。
^ a b c 「大泉潤氏「弟の知名度なければ勝利なかった」 函館市長選で初当選」『毎日新聞』、2023年4月23日。2023年4月24日閲覧。
^ 「【速報】函館市長選に2氏が立候補」『函館新聞』、2023年4月23日。


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