大正オトメ御伽話
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大正処女御伽話
ジャンル
少年漫画
歴史大正時代)、恋愛
漫画
作者桐丘さな
出版社集英社
掲載誌ジャンプスクエア
レーベルジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号2015年8月号 - 2017年10月号
発表期間2015年7月4日 - 2017年9月4日
巻数全5巻
話数全38話
漫画:昭和オトメ御伽話
作者桐丘さな
出版社集英社
掲載サイト少年ジャンプ+
レーベルジャンプ・コミックス
発表期間2018年8月21日 - 2020年5月12日
巻数全5巻
話数全42話
漫画:大正処女御伽話-厭世家ノ食卓-
作者桐丘さな
出版社集英社
掲載サイト少年ジャンプ+
レーベルジャンプ・コミックス
発表期間2021年7月23日 - 2021年12月31日
巻数全2巻
話数全22話
アニメ:大正オトメ御伽話
原作桐丘さな
監督羽鳥潤
シリーズ構成福田裕子
脚本福田裕子
キャラクターデザイン渡辺まゆみ
音楽高梨康治
アニメーション制作SynergySP
製作大正オトメ御伽話製作委員会
放送局テレビ東京ほか
放送期間2021年10月9日 - 12月25日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『大正処女御伽話』(タイシャウヲトメ[注 1] おとぎばなし)は、桐丘さなによる日本の漫画作品。『ジャンプSQ.19』(集英社)Vol.18に読み切りとして掲載された後、『ジャンプスクエア』(集英社)にて2015年8月号から2017年10月号まで連載された。続編となる『昭和オトメ御伽話』(ショウワオトメおとぎばなし)は『少年ジャンプ+』(集英社)にて2018年8月21日より2020年5月12日まで連載された。最終話は25万閲覧、2300コメントを突破し、Twitterでもトレンド入りを果たした[1]スピンオフとなる『大正処女御伽話-厭世家ノ食卓-』(タイシャウヲトメおとぎばなし ペシミストノショクタク)が『少年ジャンプ+』(集英社)にて2021年7月23日より連載されていた。

『大正オトメ御伽話』(タイシャウオトメおとぎばなし)のタイトルで、2021年10月から12月までテレビ東京ほかにて放送された。
物語
『大正処女御伽話』の物語

大正10年(1921年)の冬、交通事故がもとで実母と利き手である右手の自由、父の期待を失った"羅刹の一族"志磨家の次男・珠彦は、千葉の上遠野村(架空、アニメでは現・千葉県佐倉市付近)にある別荘を自宅として与えられ、養生という名目で厄介払いされていた。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家(ペシミスト)となり果てている珠彦のもとに、ユヅこと夕月(ゆづき)という少女がやってくる。彼女は父が珠彦の世話をさせるために金で買った嫁であった。珠彦は夕月を迎え入れはするものの、それは彼女が路頭に迷わないためで世話をされるつもりはなかったが、共に暮らす内に珠彦は夕月に心を許し始め、仲睦まじく生活を送っていく。

大正11年の始夏[2]、珠彦の妹・珠子が家出をして珠彦のもとへやってくる。2人に悪態をつく珠子だが、珠彦が菩薩と表現するほどの夕月の優しさに触れ、夕月を「ユヅ姉様」と慕うまでに変貌する。過労のため倒れた夕月の看病をした珠子は医者を目指すことを決め、兄との確執も解消して医者である叔父・珠介のいる神戸へと旅立っていった。

9月になり、誕生日を初めて祝われたことに珠彦が感動していると、自宅に侵入してきた村の少女・綾(りょう)と出くわし、夕月から贈られたばかりの栞と財布を盗まれてしまう。珠彦は栞を取り返すべく麓の村まで行き綾と会うが、上手くかわされて取り返すことができなかった。その翌朝、栞を持って自宅に現れた綾は夕月に嘘を吹き込むが、夕月が最も傷付いたのは、珠彦に贈った栞を綾の匂いが付くほど彼女が持っていたことだった。夕月は手元に戻ってきた栞を破り捨て、綾との一件を水に流したというが、珠彦はどうにも腑に落ちない。そんな折、誕生日を祝う珠子の電話によって栞に込められた夕月の想いに気付いた珠彦は、夕月から本音を引き出してわだかまりを解消することができた。

大正12年になると綾との関係も改善され、珠彦は夕月を幸せにするため前向きに生きることを決めると、父に学校に通いたいという旨の手紙を送るようになる。夏頃、夕月の親友で文通を続けている美鳥が妊娠し、結婚するために東京から九州へと移り住むことを知らされる。再会できる最後の機会かもしれないと夕月を送り出した珠彦だが、彼女が帰ってくる予定日であり、珠彦の誕生日でもある9月1日、関東大震災が起きる。

夕月の身を案じる珠彦は最悪の事態ばかり考えてしまい、崩壊を免れた家に閉じこもって1人すすり泣くが、夕月が用意していた手紙や手作りのマフラーとキャラメルを見つけると、気力と希望を取り戻す。綾と共に珠彦が東京に到着すると、珠介と共に怪我人治療にあたる珠子と再会する。地獄のような光景の中、珠子と協力してやっとの思いで見つけた夕月は美鳥を瓦礫から庇って頭を打ち、昏睡状態にあった。珠介のいる東京駅に運び込み治療を施しても眠り続ける夕月だったが、珠彦の必死の呼び掛けに応じるかのように目を覚ます。夕月の無事を喜んだのも束の間、珠介を頼って珠彦の父・珠義と姉・珠代が現れ、兄・珠樹が重傷を負ったから治療しに来いというが、叔父は知り合いの医者を紹介して2人を追い返す。

珠彦と夕月が千葉の自宅へ戻ると、側近より珠義が学校への編入を許可したと知らされる。厳しい条件をクリアした珠彦は10月から同日に編入した白鳥策と共に学校へ通うことになるが、12月に兄が亡くなったという訃報が届く。葬式で再会した父や弟・珠央の温和な態度に珠彦が違和感を覚えつつ帰路についていた頃、自宅では夕月を誰かが訪問していた。

大晦日の夜、誕生日を迎えた夕月にプレゼントとプロポーズの言葉を贈った珠彦だが、翌朝の自宅に夕月の姿はなく、気がつけば丸二日が経過していた。新年の挨拶をしにきた綾から心当たりを聞き出すと、失踪の原因が珠代の訪問であることが判明する。激怒した珠彦が志磨家の屋敷にいる珠代に会いに行くと、夕月の母が身篭っている事を利用して夕月を脅迫したこと、兄が死んだことで自分が次期当主とされていることを知らされる。父の温和な態度も嘘偽りだと気付いた珠彦は志磨家との関係を絶つことを決意すると、弟・珠央の世話係にされている夕月を発見し、自分の幸せを第一に考えろと説得する。しかし夕月は、母のお腹にいる子供を見殺しにできないこと、そもそも珠彦をわざと傷付ける形で姿を消した自分に結ばれる資格はないと拒絶してきた。珠彦は夕月がいない世界に絶望し果物ナイフを手に取ると、自分の死を望んでいた珠央にナイフを握らせ、自分を殺すように満面の笑顔で迫る。


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