大柴燈護摩供
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兵庫県三木市伽耶院山伏により毎年10月第2月曜日に行われる採燈大護摩供

大柴燈護摩供(だいさいとうごまく)とは、野外で行う大規模な護摩法要のことで、柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)と呼ぶ場合もある。

伝統的な柴燈護摩真言宗を開いた空海の孫弟子に当たる聖宝理源大師が初めて行ったといわれており、醍醐寺をはじめとする真言宗の当山派修験道の法流を継承する寺院で行われる事が多い。日本特有の仏教行事である。伝統真言宗系当山派の寺院が行う「柴燈護摩」は、本来山中修行にて行者だけで修するものであるため規模や護摩木の数の多寡を問うことはないが、新宗教の一つである阿含宗の大柴燈護摩供の場合は護摩木も数千万本と国内外でもほとんど類をみないほど大規模でイベント色も強い。また、阿含宗の大柴燈護摩と、伝統的な真言宗系当山派修験道の柴燈護摩の違いについてはそれぞれ主催者側の主張が異なる。

伝統的な真言宗系当山派の柴燈護摩に柴の字が当てられているのは、山中修行で正式な密具の荘厳もままならず、柴や薪で檀を築いたことによる。なお、天台宗系本山派が行う野外の護摩供養は、「採燈護摩」というが、真言宗系当山派の柴燈護摩から「採取」した火により行われたので、その字が当てられるようになった。また、真言宗醍醐派の正当法流を汲む真如苑真如三昧耶流)では、一切を斉(ひと)しく救う、意より斉の字を当てて「斉燈護摩」と呼称している。
関連項目

護摩

聖宝

醍醐寺

東密

台密

阿含宗

真如苑

伽耶院

山伏

左義長 - 神奈川県などで「さいと焼き」と呼ばれることとの関連が指摘されている[1]

脚注^ 桜井徳太郎編 『民間信仰辞典』 東京堂出版、1987年。 










密教 (金剛乗仏教)
時代・地域

初期 - 中期 - 後期 - インド - チベット - 中国 - 日本
日本の主な宗派

(※は真言宗各山会
加入団体)

東密
古義真言宗系

東寺真言宗※ - 高野山真言宗※ - 真言宗善通寺派※ - 真言宗醍醐派※ - 真言宗御室派※ - 真言宗大覚寺派※ - 真言宗泉涌寺派※ - 真言宗山階派※ - 信貴山真言宗※ - 真言宗中山寺派※ - 真言三宝宗※ - 真言宗須磨寺派※ - 真言宗東寺派
東密
新義真言宗系

新義真言宗※ - 真言宗智山派※ - 真言宗豊山派※ - 真言宗室生寺派
真言律

真言律宗
台密

(日本)天台宗

信仰対象

如来 - 菩薩 - 明王 -
思想・基本教義

即身成仏 三密 入我我入 曼荼羅 護摩
東密(古義 - 広沢流 小野流)・新義
仏典

大日経』・『金剛頂経』・『蘇悉地経』・『理趣経
関連人物

東密(金剛薩? 龍樹 龍智 金剛智 不空 恵果 空海)

真言律(叡尊 忍性 信空 文観

台密(最澄 順暁 円仁 円珍

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更新日時:2021年5月30日(日)07:29
取得日時:2022/05/07 15:57


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