大柏川
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大柏川
北割橋より上流方
水系一級水系 利根川
種別一級河川
延長9.5 km
平均の流量1.43 m³/s
流域面積26.1 km²
水源道野辺第1貯留池(鎌ケ谷市
水源の標高28 m
河口・合流先真間川市川市
流域鎌ケ谷市・市川市
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二和川 二和川バイパスの流入地点 南山下橋より上流方。一帯が大柏川第2調節池の建設予定地である

大柏川(おおかしわがわ)は、千葉県鎌ケ谷市市川市を流れる利根川水系の一級河川
目次

1 地理

2 治水

2.1 二和川・中沢川の整備

2.2 中上流部の整備

2.3 下流部の整備

2.4 派川大柏川


3 水質

4 支流

5 主な橋

6 脚注

7 参考資料

8 外部リンク

地理

鎌ケ谷市道野辺本町2丁目の道野辺第1貯留池(囃子水公園)を水源とし南西方向に流れる。鎌ケ谷グリーンハイツに入り、西道野辺の白旗橋付近で南から二和川を合わせる。二和川は船橋市二和東付近を水源とし、飛び地を含め入り組んだ鎌ケ谷市と船橋市の市境に沿って流れる河川であり、流路延長5,132mのうち鎌ケ谷市部3,912mのみ準用河川に指定されている。一般的には二和川合流地点より上流は「中沢川」と呼称され、大柏川はそこより河口までの一級河川指定区間(5,976m)を指す。中沢川区間は準用河川に指定されており、流路延長は2,355.2mである。

以降中沢付近で根郷川を北から合わせるとすぐに市川市に入り、河川幅が広がる。北方町付近で派川大柏川(全区間が一級河川指定)を分け、大柏川は八幡の浅間橋付近、派川大柏川は東菅野付近でそれぞれ真間川に合流する。

標高20m程度の台地にある源流部は東武野田線沿線を中心に宅地開発が進み、鎌ケ谷グリーンハイツ及び船橋二和グリーンハイツ・牡鹿台ハイツ(二和川)のような大規模団地を抜けていく。中上流部になると宅地は少なく、果樹園が流域に目立つ。近辺はナシの一大産地である。下流部は再び住宅や団地の脇を流れるが、大柏川第一調節池緑地をはじめ左岸には桜並木が見られ、自然環境が人工的に整えられている。桜並木はかつて柏井町3丁目の商工団地付近から河口にあたる浅間橋まで約3.4kmにわたり植栽されていたが、河川改修に伴い一部が伐採され、現在は本北方橋までの約2.7kmに190本ほどが植栽されている[1]

また市川市内北部の台地は湧水が豊富で、特に大野町4丁目の大町公園(自然観察園)は多くの生物が生息し自然豊かな湿地環境が形成されている。この大町公園の湧水は大柏川水路を通じ大柏川へ流入する。大柏川水路は市内でも最も良好な水辺環境を持つ水路の一つであり、コイギンブナモツゴヨシノボリカダヤシなどが確認されている。下流部でも宮久保曽谷を中心に多くの湧水が存在しているが、宅地化により枯れたり水量が減少したりすることから施策が検討されている[2]
治水

大柏川は前述の通り源流部・中流部・下流部で流域の様子が異なり、それぞれの区間で様々な治水対策が行われている。大柏川は1965年(昭和40年)2月26日告示で河口から浜道橋までの2,885mが一級河川に指定された。だが包括的な河川整備の必要性から1982年(昭和57年)度以降指定区間延長の陳情・要望が続けられ、その結果1995年(平成7年)4月3日告示改正で一級河川指定区間が白旗橋まで2,726m延長され、現在の形になった。それ以前は浜道橋より上流については、市川市内に位置する1,621mが準用河川の大柏川であり、市境より上流の鎌ヶ谷市内は白旗橋より下流の区間も全て準用河川中沢川に含まれていた[3]
二和川・中沢川の整備

源流部は流域の開発が進んでいるが、下流部との兼ね合いで河川整備は進んでおらず洪水が起きやすい。二和川の他にも海老川水系の金杉川、桑納川水系の三咲川や大穴川、神崎川水系の二重川など二和近辺を水源としている河川は多く、大雨の際には排水管の流下能力不足でこれらの河川に雨水が正常に振り分けられず、浸水被害を起こしている。2002年(平成14年)11月から2003年(平成15年)3月にかけて排水管の分散整備は行われた。しかし二和川流域の貯留池の一つとして「船橋貯留池」が位置付けられているものの、他河川を含む船橋市内の改修整備や貯留施設の建設は費用対効果の面から現在検討段階にあり、緊急性を要する課題になっている[4]

住宅密集地である道野辺・馬込沢周辺では、二和川の東道野辺7丁目付近に二和貯留池(昭和60年度完成・貯留量5,040立方メートル)、道野辺付近に横下貯留池(平成4年度完成・貯留量12,000立方メートル)、そして中沢川には道野辺第1貯留池(昭和57年度完成・貯留量6,200立方メートル)・道野辺第2貯留池(平成11年度暫定完成・貯留量5,700立方メートル)が整備されている[5][6]。また横上・横下土地区画整理事業に合わせ、浸水被害軽減のため牡鹿台ハイツから白旗橋より少し下った地点まで、鎌ヶ谷市道26号線・3852号線の地下に二和川バイパス(ボックスカルバート)を敷設した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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