株式会社大月書店種類株式会社
本社所在地 日本
〒113-0033
東京都文京区本郷2丁目27番16号
大学通信教育ビル2階
設立1946年
業種情報・通信業
法人番号6010001001461
株式会社大月書店(おおつきしょてん)は、日本の出版社。主に、社会・政治・人文・思想などを中心とした図書を刊行する。マルクス主義関連の図書については多くの刊行数を誇る。
人文会会員。草文会会員。平和の棚の会会員。 1946年11月に小林直衛
所在地
本社
〒113-0033 東京都文京区本郷2丁目27番16号 大学通信教育ビル2階
旧事務所は文京区本郷2-11-9にあった。
旧々事務所は千代田区有楽町スバル街にあった[1]。
沿革
1948年秋に社長であった小林が病気となると、民主評論社の社長や日本共産党のマルクス=レーニン主義研究所(M・L研究所)の責任者など務めていた有賀が経営を担うようになり[5]、M・L研究所訳『マルクス=エンゲルス選集』全23巻(1949年 - 1952年)の刊行を行ったことを皮切りとして、全集刊行会訳『スターリン全集』全13巻(1952年 - 1953年)および『スターリン戦後著作集』(1954年)、M・L研究所訳『マルクス=エンゲルス二巻選集』(1953年)を刊行した[6]。また、社会書房・三一書房と共同で国民文庫社を立ち上げて、「国民文庫」としてマルクス、エンゲルス、レーニン、スターリン、毛沢東らの著作の普及に努めた(後に大月書店の単独事業となる)。
1953年からは『レーニン全集』全48巻を16年かけて、1959年からは『マルクス=エンゲルス全集』全49巻を32年かけて翻訳・刊行した。また、1957年には株式会社化している[7]。さらに「国民文庫」も刊行点数を増やし、当時の東側陣営に属する政治家、西側主要共産党指導者の著作も収録した(ただし、朝鮮民主主義人民共和国・キューバ・ユーゴスラヴィアの著作は収録しなかった)。こうした古典的な文献以外にも、ソ連の哲学関係の書物も多く翻訳出版した。その結果、マルクス主義関連の多くの図書を擁し、日本共産党が党員に読むべきと指定する文献を多数出版するに至る[8]。
1970年に有賀新から小林直衛に社長が交代し、1974年には文京区本郷2-11-9に社屋を移し[7]、さらに2017年に文京区本郷2-27-16に移転した。1970年代ころから、「国民文庫」に〈現代の教養〉シリーズを設け、自然科学の入門書や、朴正煕政権下で弾圧をうけた金芝河のエッセイなどを刊行したが、1980年代からは教育分野を中心に出版方向を定めるようになった。1990年代には、活版印刷の衰退によって過去の出版物の重版が困難になったことから、『マルクス=エンゲルス全集』を書籍の形態からCD-ROMタイプに模様替えした。
現在は『マルクス=エンゲルス全集』を「マルクス=エンゲルス全集online」という形でも提供する[9]。 マルクス主義文献
主な刊行物
カール・マルクス『資本論』(全集版、全集普及版、文庫版)
マルクス=エンゲルス『共産党宣言』(国民文庫版、大月センチュリーズ版)
『マルクス=エンゲルス全集』全49巻(1959年 - 1991年)
『マルクス=エンゲルス選集』全23巻(1949年 - 1952年)、『マルクス=エンゲルス二巻選集』(1953年)、『マルクス=エンゲルス8巻選集』(1973年 - 1974年)
『レーニン全集』全48巻(1953年 - 1969年)
『レーニン選集』全12冊(1957年 - 1958年)、『新版 レーニン選集』全6巻(1968年 - 1970年)、『レーニン10巻選集』全12巻(1969年 - 1972年)
『スターリン全集
『ディミトロフ選集』全3巻(1972年)
講座
『経済学講座』全5巻(1954年)
『農業農民問題講座』全3巻(1954年)
『講座日本語』全7巻(1955年 - 1956年)
『講座歴史』全4巻(1955年 - 1956年)
『講座哲学』全4巻(1956年)
『講座近代日本文学史』全5巻(1956年 - 1957年)
『講座現代日本の経済と政治』全4巻(1958年 - 1959年)
『講座現代人の科学』全11巻(日本科学者会議編、1975年 - 1976年)
『講座現代資本主義国家』全4巻(1980年)
『講座今日の日本資本主義』全10巻(1981年 - 1982年)