大日本サムライガール
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この項目では、『大日本サムライガール』について説明しています。2001年に放送したテレビアニメ『SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール』については「召喚教師リアルバウトハイスクール」を、2010年に放送したテレビアニメ『百花繚乱 サムライガールズ』および原作小説については「百花繚乱 SAMURAI GIRLS」をご覧ください。

大日本サムライガール
ジャンル政治小説
経済小説
芸能小説
小説
著者至道流星
イラストまごまご
出版社星海社
レーベル星海社FICTIONS
刊行期間2012年7月 - 2015年1月
巻数全9巻
漫画:大日本さむらいがーる劇場
原作・原案など至道流星
キャラクター原案:まごまご
作画川村一真
出版社星海社
掲載誌最前線
レーベル星海社コミックス
発表期間2013年3月 - 2013年10月
巻数全1巻
話数全27話+描き下ろし2話
漫画:大日本サムライガール
原作・原案など至道流星
キャラクター原案:まごまご
作画佐藤健悦
出版社秋田書店
掲載誌チャンピオンREDいちご
チャンピオンクロス
レーベルチャンピオンREDコミックス
発表号2014年VOL.42 - 45(チャンピオンREDいちご)
発表期間2014年2月5日 - 8月5日(チャンピオンREDいちご)
2014年12月16日[1] - 2016年11月8日(チャンピオンクロス)
巻数既刊2巻(2016年4月現在)
漫画:大日本サムライガール新党
作者荒木宰
出版社講談社
掲載誌ヤングマガジンサード
レーベルヤンマガKCスペシャル
発表号2014年Vol.1 - 2016年Vol.2
発表期間2014年9月 - 2016年1月
巻数全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画

『大日本サムライガール』(だいにほんサムライガール)は、至道流星による日本ライトノベルイラストはまごまごが担当。ウェブサイト『最前線』(星海社)にて、2012年7月から連載が開始され、星海社FICTIONS(星海社)から全9冊が刊行された。2015年7月からは、文庫版(星海社文庫)が刊行されている。
概要

日本を根底から変えることを目標に政治の頂点に君臨することを目指す女子高生が、メディア露出によって自らの政策を世に拡め政治結社の党員を集うためアイドルへと転進しタレント業で世間を席巻していく姿を描く。出版社の作品紹介や星海社FICTIONS版第1巻の帯では「“政治・経済・芸能”エンタテインメント」と銘打たれている。第1巻のあとがきにて著者は、本作に登場する国家、人物、人種、企業、政党、宗教、組織は実在のものとは一切関係が無く、特定の思想、国家、企業、宗教を支持、批判、推奨する意図は無い旨を説明している。

作品の登場人物である神楽日毬が作中で開設するブログや政治結社のウェブページを実際に作成し公開したり[2][3]、日毬が作中で行う街頭演説をアニメーションで再現しインターネット動画共有サービスで公開したり[4]、作中での日毬の音声配信サービスを前述のブログにて同様に行う[5]など、作品中で行われる日毬の政治活動・タレント活動が星海社のウェブサイト『最前線』内の特設サイトにて再現・公開されている。

2012年11月からは、芸文社の発行する無料情報誌『自衛隊応援クラブ』にコラム「ひまりのお部屋 Himari's Room 出張版」を掲載したり神楽日毬が表紙を飾るといったコラボレーションを行っている。
あらすじ

日本最大の総合広告代理店「蒼通」に勤める織葉颯斗とその部下健城由佳里は営業先の防衛省本部前で、たった一人で街頭演説を行う女子高生・神楽日毬と遭遇する。颯斗と由佳里は日毬の美貌を見込み、日毬に防衛省の広報ビデオへの出演を打診。政治活動の活動費の工面に苦労していた日毬は出演を了承する。直後に颯斗は父親との確執から蒼通を退社、一族の力が及ばないところで父親と勝負しようとするものの次の仕事の予定は無し。由佳里の提案もあり、颯斗は日毬のために芸能プロダクションを設立し、日毬の芸能界での成功を、果てには「日本政治の根本からの覆し」という日毬の目的を実現させるため芸能事務所社長としての一歩を踏み出す。
登場人物
「ひまりプロダクション」関係者
織葉 颯斗(おりば はやと)
本作の
主人公語り部。日本最大の総合広告代理店「蒼通」入社5年目の26歳。官公庁の営業を担当する事業部に所属。東証一部に上場している「東王印刷」の経営一族出身で、実家は千代田区にある4階建ての豪邸。現在の東王印刷経営者である父親・練の帝王学を学びながら富裕層として育ってきたが、練とはウマが合わず反発し、練の面前では感情が昂ることが多い。練から離れるために学生時代から一人暮らしをしており、学費以外は自分で捻出するなど経済的にも練に依存することを嫌っている。就職してからは銀座の外れに1LDKを借りて生活してきた。経営者としての織葉一族の跡継ぎを弟である悠斗にするという練の意向には兄としてのプライドから複雑な感情を抱きつつも、練の経営者としての判断の正しさを認め、反発せずに相続放棄の同意書にサインをした。そして、織葉一族の力が及ばないところで練と勝負するため蒼通を辞める決意をする。蒼通退社後は由佳里の提案で、日毬のための芸能プロダクション「ひまりプロダクション」を設立し社長に就任した。その際に銀座の賃貸を引き払い、ひまりプロダクションが入る四谷三丁目のワンルームを自宅兼事務所にした。後にはプロダクション事業の傍ら、所属アイドルの家族が経営する会社の事業再生も行うなど、経営者として敏腕を発揮する。第6巻にて、ひまりプロダクションの取締役社長を退き、代表取締役に就任した。政治的には右派的な考えで、エドマンド・バークフリードリヒ・ハイエクの流れを汲む新自由主義新保守主義の思想を持つ。性格は母・伶子や悠斗いわく、「練に似ている」。
神楽 日毬(かぐら ひまり)
声 - 非公表(担当声優は存在する)私立高校に通う16歳の高校2年生(第5巻から17歳)。政治結社「日本大志会」総帥。現在の日本の状況を憂い、強い日本を目標とし日本政治の根本からの覆しを目指し政治活動を行っている。脱アメリカを説き、中共との外交は強硬姿勢で臨むべき、そのためには自衛隊の強化・核武装は必須、といった思想の持ち主。自らの理念の実現には多少の犠牲も止む無しと考え、理念の実現の果てにはその国家主義の下に犠牲になった者を弔う為の自決も辞さないと考えている。政策を世に拡め日本大志会の党員を増やすため、1年間、1日も休まずに街頭演説を行ってきた。演説する際は、不安や緊張を和らげるため、「拡さん」と名付けた、使い込んで古びた拡声器を心の拠り所にしてきた。街頭演説やメディアへの応答などの冒頭では『真正なる右翼は、日本に私ただ一人である』という文句を頻繁に用いる。小学5年生の頃からボランティア団体に属して土日祝祭日は児童養護施設でのボランティア活動に励んできた。その際の施設での体験や見聞から現在の日本の歪んだ社会制度に気付き、国の制度を根本から変えないといけないと思想するようになった。15歳になった際に、右翼を束ねるいくつかの団体を訪ね歩いたが、多くの街宣右翼団体はビジネス行為を主とした団体で「真の右翼」とは言えないものであった。そのため、自分の思想は既存の右翼団体とは一線を引くべきだと考え、独立した政治団体として日本大志会を旗揚げするに至った。身長157cm、スリーサイズは89、58、87という立派なプロポーションであり、特に高いわけではない身長であることから、スリーサイズの数字以上のグラマーに見えると称される美少女。その目を惹く外見から、防衛省の営業を担当していた颯斗から防衛省の広報ビデオとポスターへの出演を誘われる。颯斗や由佳里から、政治活動の成功にはメディアへの露出が必須であると説かれ、その後はアイドル活動を開始し、由佳里の提案で「ひまりプロダクション」に所属。颯斗のマネジメントの下でタレント活動を通して世間への知名度を上げていく。アイドルとして活動する前は、政治活動費を賄うために、弁当屋で時給1300円のアルバイトをしていたが、本格的にタレント活動を始めてからはアルバイトを辞め、街頭演説等の政治結社としての活動も控え、養成学校に通いながらタレントとしての仕事を行った。雑誌モデルやグラビアアイドル、CM出演等の仕事をこなしていく中、売り出し策の一案として始めたブログ「 ⇒ひまりのお部屋」や ⇒音声配信サービスがインターネット上で話題となり、その後は極右の政治系アイドルとして飾らない素の日毬を売り出していくこととなる。世間の注目を集め始めた頃、アステッドプロにより仕組まれたバッシングに遭う。これに対抗するためマスコミを引き連れアステッドプロ社長室に乗り込んだことで、暴行器物破損道路交通法違反で現行犯逮捕される。少年鑑別所へ移送れるも、違法行為として軽微であり、素行や性格も鑑みて間もなく釈放された。しかしながら、非行の事実があったとして通っていた私立高校を退学処分となる(後に芸能人御用達の高校である桐野学園に編入)。このアステッドプロ襲撃事件を前後して、「ひまりん」という愛称が一般に浸透していった。後に東洋テレビにて自身の名を冠した政治討論番組「ひまりんプロジェクト」の司会を担当し、初回視聴率は20%を超えた。武士の子孫であり、普段から武士のような言葉遣いを用いている。実家は新宿区余丁町にあり「神楽道場」という剣道の道場を経営している。実家の家屋敷の2階にある自室の6畳間を日本大志会の事務所としている。最終9巻終盤で自友党党首に就任し、エピローグでは内閣総理大臣に就任し、目的を達成した。『大日本サムライガール新党』では、クラスメイトからは変人扱いされており、教師からも問題児扱いされている一方、一部の生徒・教師からは評価されている描写がある。
健城 由佳里(けんじょう ゆかり)
蒼通入社2年目の女性社員で颯斗と同じ事業部に所属する、蒼通での颯斗の部下。23歳。要領が良く陽気で客受けが良い。日毬に芸能アイドルとしての活動を勧め、蒼通を退社した颯斗に芸能プロダクションの設立を勧めた。


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