オオシマザクラ(大島桜[4]、学名: Cerasus speciosa)はバラ科サクラ属のサクラ。日本の固有種で、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ[5][6][注釈 1]。成長が速く再生力が強く古来雑木林に植えられて燃料として多用されたことからタキギザクラ(薪桜)の別名があるほか、葉が桜餅の葉に使われるためモチザクラ(餅桜)とも呼ばれる[7]。
特徴新宿御苑のオオシマザクラ
落葉広葉樹の高木で[8]、樹高は10 - 15メートル (m) [4]、樹形は傘上。樹皮は暗灰紫色で横長で筋状の皮目があり、生長とともに樹皮の色は濃くなる[9]。一年枝はやや太く無毛で、やや稜がある[9]。葉は互生し、長さ5 - 18センチメートル (cm) 程度で、先端が尖った倒卵形または長楕円形で、糸状に突出した細かい鋸歯を持つ[8][4][10]。葉柄は無毛[4][10]。
開花時期は、3月下旬から4月上旬[8]、早いところでは2月に開花する[4]。