大山寺
本堂
所在地神奈川県伊勢原市大山724
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度25分45.4秒 東経139度14分21.7秒 / 北緯35.429278度 東経139.239361度 / 35.429278; 139.239361
大山寺(おおやまでら)は、神奈川県伊勢原市にある真言宗大覚寺派の寺院である。大山不動の通称で知られる。山号は雨降山(あぶりさん)。本尊は不動明王。開基(創立者)は良弁と伝える。
高幡山金剛寺、成田山新勝寺と共にしばしば「関東の三大不動」に数えられ、江戸期には江戸近郊の観光地として賑わい、落語にも「大山詣り」として題材に取り上げられるほど、広く一般に浸透した。 大山は、丹沢山地の東端、伊勢原市域の西北端に位置する標高1,252メートルの山であり、古くから山岳信仰の対象であった。大山信仰が始まった時期は不明だが、大山の山頂付近での発掘調査により、縄文時代後期の土器片、古墳時代の須恵器・土師器などが発掘されている[2]。このため、信仰開始の時期はかなり古い時代にまでさかのぼることができると推定される[2]。ただし、発掘担当代表責任者は縄文土器は江戸時代初期に持ち込まれたものと断定している[3]。 「大山」の名称は由来は不詳だが明治以降は山頂に大山祇神を祀ったためと説明されることもある。大山祇神はかつては「石尊権現」と呼ばれていた[2]。10世紀前期の『延喜式』神名帳には、相模国十三座の一つとして、「阿夫利神社」(アフリノカミノヤシロ)の記載があり、神名帳の原本である神祇官の台帳が天平年間(729 - 749年)の完成とされることから、8世紀前半に阿夫利神社が創建されたとすることもできる[2]。つまり、当時の祭神名が「アフリノカミ」であった[4]。古墳時代以降の山岳信仰で大山そのものへの広域の信仰によるものと考えられる。古代の仏教的山岳修行者が清浄な山内に修行場所を開拓するに従い山頂の磐座が「石尊権現」として祀られるようになったと考えられる。大山で大山祇神が主祭神となったのは明治以降の近代「阿夫利神社」(アフリジンジャ)が成立してからである[5]。 古代に不動明王像を本尊とする大山寺が建立され、大山山頂の磐座への「石尊権現」信仰(十一面観音菩薩)と大山全体を不動明王の霊場(修験道)とする信仰とが一体化していったとされる[2]。
歴史
山岳信仰の開始
大山寺開山