大学入学共通テスト
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この項目では、2021年から大学入試センターにより実施されている試験について説明しています。

1979年から1989年まで同法人により実施された試験については「大学共通第1次学力試験」をご覧ください。

1990年から2020年まで同法人により実施された試験については「大学入試センター試験」をご覧ください。

2023年(令和5年)度の問題冊子

大学入学共通テスト(だいがくにゅうがくきょうつうテスト、英語: The Common Test for University Admissions)は、日本大学の共通入学試験である。独立行政法人大学入試センター (DNC) が主体となり、この試験を利用する大学と共同で実施する[1]。正式名称は○年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト[注 1][2]、略称は共通テスト、共テ。学生間では共通が用いられることもある。

2020年度まで実施された大学入試センター試験に代わって2021年度大学入学者選抜(2021年1月16日・17日実施)から導入された。
概説

大学共通第1次学力試験大学入試センター試験の流れを汲む試験であり、2021年(令和3年)度から実施されている。

大学入学共通テストは、2013年(平成25年)10月31日の教育再生実行会議第四次提言(高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について)において提言された試験であり、高等学校教育の質の確保と向上を目的としている。2014年(平成26年)12月の中央教育審議会答申、2016年(平成28年)3月の高大接続システム改革会議「最終報告」などを経て、実施開始年度は2020年度で、2021年1月中旬に行われる2021年度大学入学者選抜からとなった[3]

導入の検討過程では、CBT方式 (Computer Based Testing) の導入[4]も考えられていた。また当初は「大学入学希望者学力評価テスト」という名称であったが[5]、「大学入学共通テスト」という名称に変更された。2019年(平成31年)1月現在、「大学入学共通テスト(新テスト)」「共通テスト」「共テ」などと表記されている[6]。なお、「新テスト」「共通テスト」という通称は前身の大学入試センター試験導入前後にも用いられていた。

出題される教科、科目は大学入試センター試験最後の実施となった2020年度同様6教科30科目であるが、2025年度以降は簡素化が予定されている[7]

日程は大学入試センター試験と同様に、1月13日以降の最初の土曜日および日曜日[8]。実施体制は大学入試センター試験と同様に、DNCが試験問題の作成、答案の採点、出願の受付など一括して処理することが適当な業務を担当し、利用各大学が当日の試験の進行、出願者の成績請求などを受け持つ共同実施となっている[1]
沿革.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

試行調査(プレテスト)

DNCは、試行調査として試験の本格的な導入前にプレテストを行っている。
2017年(平成29年)度

2017年(平成29年)度のプレテストは11月および2月に実施された。参加する高等学校などが会場となり、試験監督も教員が行ったほか、日程も定められた期間の中から参加校が設定するよう委ねられた[9]。問題、正解、解答用紙などはDNCのホームページで公開されている[10]
平成29年11月実施
11月13日から11月24日の間に実施され、約1900校の高等学校などが参加した[9]。大学入試センターはこのプレテストの趣旨について「改善されたマークシート式問題及び、記述式問題における条件設定や採点基準、採点体制、採点期間等について検証を行うため」としている[9]。また、このプレテストでの正答率などの分析を行い、その結果を踏まえて問題構成などを再検討するとしている[9]。国語および数学I・数学Aでは記述式の問題も出題され、試験時間は国語が100分、数学が70分に設定された[注 2][9]。リスニングを含めた外国語の試験は実施されなかった[9]。記述式を含む国語および数学I・数学Aは原則として高校2年生を対象に、全問マークシート式の地理歴史・公民、理科、数学II・数学Bは原則として高校3年生を対象に行われた[9]
平成30年2月実施
2月13日から3月3日の間に実施され、約160校の高等学校などが参加した[11]。このプレテストは原則高校2年生を対象に実施され、英語の筆記(リーディング)とリスニングが、マークシート式で出題された[11]。試験時間は筆記が80分、リスニングが30分に設定された[12]。また、2月5日から3月3日には、点字教育を受けた者を対象に、記述式問題の解答方法などに関する配慮のあり方について検証するためのプレテストも実施された[13]。出題科目は国語と数学Iの2科目で、視覚特別支援学校のうち15校から約45人が受検した[13]
2018年(平成30年)度

2018年(平成30年)度のプレテストは11月10日、11日の2日間にかけて実施された[14]。平成29年度実施のプレテストが参加を希望する高等学校などを会場としていたのに対し、平成30年度「A日程」は原則として大学入試センターの会場となっている全大学を会場とした[14]

高校2年生以上を対象に国語と数学の試験の他、自己採点、アンケートを実施する「A日程」(10日午後のみ)と、原則高校3年生を対象に、大学入試センター試験とほぼ同様の時間割で国語、数学、地理歴史・公民、理科、英語、リスニングの試験を実施する「B日程」(10日、11日)で行われた。全国の受検予定者数は約8万4000人だった。国語、数学I・数学Aでは引き続き記述式問題が出題された(それぞれ小問3題。国語は30字以内、40字以内、80字〜120字をそれぞれ1題。数学I・数学Aは数式を記述する問題、または問題解決のための方略などを端的な短い文で記述する問題。)[15]
問題形式の変遷
第1回からの変更点

センター試験から転換された初回に当たる第1回の主な変更点は以下の通り[16]

2009年(平成21年)告示の高等学校学習指導要領において育成することを目指す資質・能力を踏まえ、知識の理解の質を問う問題や、思考力・判断力・表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視した出題。

数学(1)の試験時間の延長(60分→70分)

外国語について、英語(筆記)は英語(リーディング)に改称の上、問題構成・配点を変更(200点→100

番号付き箇条書きの項目

点)。

英語(リスニング)について、従来の音声を2回流す問題に加えて1回のみ流す問題を導入し、問題構成・配点を変更(50点→100点)。

作問から試験実施までの流れ「大学入試センター試験#作問から試験実施までの流れ」を参照


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