大塚 英志
(おおつか えいじ)
(2012年)
ペンネームオーツカ某
S-nery Angel
三木・モトユキ・エリクソン
許月珍
誕生 (1958-08-28) 1958年8月28日(65歳)
日本・東京都田無市(西東京市)[1]
職業大学教授
評論家
漫画原作者
小説家
編集者
元漫画家
言語日本語
国籍 日本
教育博士(芸術工学)(2007年・神戸芸術工科大学)
最終学歴筑波大学第一学群人文学類卒業
神戸芸術工科大学博士取得
活動期間1987年 -
ジャンル批評、民俗学、小説、漫画原作
主題現代思想、民俗学、戦後民主主義、サブカルチャー、おたく、物語論
代表作.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}
『魍魎戦記MADARA』
『多重人格探偵サイコ』
『木島日記』
『黒鷺死体宅配便』
『リヴァイアサン』
『アンラッキーヤングメン』など多数
主な受賞歴サントリー学芸賞社会・風俗部門(『戦後まんがの表現空間 記号的身体の呪縛』)、角川財団学芸賞(『「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田国男』)
デビュー作『「まんが」の構造――商品・テキスト・現象』
配偶者白倉由美
影響を受けたもの
みなもと太郎、千葉徳爾、宮田登、手塚治虫、江藤淳、柳田國男、三島由紀夫、吉本隆明、石ノ森章太郎、かがみあきら、末井昭、角川歴彦、 ジャン・ボードリヤール 、ジョーゼフ・キャンベル、ウラジミール・プロップ、オットー・ランク、折口信夫、小泉八雲、吾妻ひでお、中上健次、安田均、庵野秀明
影響を与えたもの
東浩紀、斎藤環、マーク・スタインバーグ、大澤信亮
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示
大塚 英志(おおつか えいじ、1958年8月28日[2] - )は、日本の評論家、研究者、漫画原作者、小説家、編集者、元漫画家である。
2012年から2024年まで国際日本文化研究センター研究部教授であり、同名誉教授。2006年から東京藝術大学大学院映像研究科兼任講師も務める。2006年から2014年まで神戸芸術工科大学教授及び特別教授、2014年から2016年までは東京大学大学院情報学環特任教授も務めた。妻は漫画家、小説家の白倉由美。2015年より研究誌『TOBIO Critiques』(太田出版)を私費[3]で刊行している。 1958年8月28日[4]東京都田無市(現・西東京市)生まれ[1]。1981年3月筑波大学第一学群人文学類卒業。大塚は、高校生の時に漫画家をしており、大学卒業後は編集者となり、その後、漫画原作者、評論家、小説家、大学教授になった。 大塚は、徳間書店でアルバイトの編集者から契約社員の編集者となり1981年から1988年まで働いていた。また、フリーの編集者として白夜書房では1983年から1985年まで、角川書店の子会社の角川メディアオフィス
概要
1987年に大塚は角川書店の雑誌『マル勝ファミコン』にて漫画作品『魍魎戦記MADARA』(作画:田島昭宇、世界設定:阿賀伸宏、 1987年 ?1990年連載)にて漫画原作者デビューした。漫画原作者としての仕事も多く、代表作としては『多重人格探偵サイコ』『黒鷺死体宅配便』『リヴァイアサン』『木島日記』『アンラッキーヤングメン』『恋する民俗学者』など。自作のノベライズや、映像化や舞台化の脚本も行っている。
また、1987年に漫画評論『「まんが」の構造――商品・テキスト・現象』(弓立社)で評論家デビューした。大学でのキャリアを断念した民俗学においても執筆活動を行い、『少女民俗学』『物語消費論』『人身御供論』などを上梓。サブカルチャーに詳しい評論家として、論壇で一定の地位を得る。大塚は1988年に評論『少女たちの「かわいい」天皇』(『中央公論』1988年12月号掲載)で29歳で論壇デビューした[5]。
『物語消費論』では、ビックリマンシールやシルバニアファミリーなどの商品を例に挙げ、それらは商品そのものが消費されるのではなく、それを通じて背後にある「大きな物語」(世界観や設定に相当するもの)が消費されているのだと指摘し、主に1980年代にみられるこういった消費形態を物語消費と呼んだ。物語消費の概念は、東浩紀の著書『動物化するポストモダン』で参照され、同書で展開した概念である「データベース消費」に多大な影響を与えた。
評論対象は多岐にわたり、『サブカルチャー文学論』(朝日新聞社、2004年2月)、『更新期の文学』(2005年12月)、『怪談前後 柳田民俗学と自然主義』(角川選書、2007年2月)のような文芸評論、『彼女たちの連合赤軍』のようなフェミニズム論、『戦後民主主義のリハビリテーション』のような戦後民主主義論、『少女たちの「かわいい」天皇』『「おたく」の精神史』などの戦後日本論、『戦後まんがの表現空間』『アトムの命題』などの漫画論、『「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男』(角川選書、2006年12月)、『公民の民俗学』(作品社、2007年2月)、『偽史としての民俗学 柳田國男と異端の思想』(角川書店、2007年5月)などの民俗学論、『物語の体操 みるみる小説が書ける6つのレッスン』(2000年11月)『ストーリーメーカー』などの創作論、など多彩かつ旺盛な執筆活動を続けている