大型ハンマー
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「スレッジハンマー」はこの項目へ転送されています。

カクテルについては「スレッジハンマー (カクテル)」をご覧ください。

ピーター・ガブリエルの楽曲については「スレッジハンマー (曲)」をご覧ください。

同じ原題のアクションコメディードラマについては「俺がハマーだ!」をご覧ください。

ゲームソフト開発会社については「Sledgehammer Games」をご覧ください。

10ポンド (4.5 kg) と20ポンド (9.1 kg) の大型ハンマー

大型ハンマー(おおがたハンマー)とは、長い柄に、大きく平らな重い、主に金属塊(ハンマーヘッド)が取り付けられた(ハンマー)である。なお、英語では「Sledgehammer(スレッジハンマー)」と表記するのが一般的だが、まれに、「dynamic hammer(ダイナミックハンマー)」と呼ぶ場合もある。
概要

大型ハンマーの柄の長さは、先端の金属塊(ハンマーヘッド)の質量にかかわらず、50cm - 100cm程度である[1]。ハンマーヘッドの質量は、通常1kg - 3kg程度だが、近頃の業務用の重い大型ハンマーであれば4.5kg - 9.1kgに達する場合もある。このような大型ハンマーの扱い方は、小さなハンマーの扱い方とは異なっている。大型ハンマーを扱うためには、通常両手持ちである必要があり、また、通常腕だけではなく、胴体をも伴った大きな動きが必要となる(対して、例えば小さなハンマーで釘を打つ時は、片手持ちで、しかも、目立つ動きは手首や腕の動きだけである)。

大型ハンマーは、大きいがために(重量があるために、柄の長さが長いために)、小型のハンマーよりも強い力を打撃対象に加えることができる。さらに、この大きな動きが合わさることで、大型ハンマーによる打撃の結果加えられる力は、より強くなる。また、小型のハンマーは比較的狭い範囲に力を集中させて加えるのに対し、大型ハンマーは比較的広い範囲に力を加えることが特徴である。したがって、例えば小さな釘を打ち込む時のような作業に、大型ハンマーは基本的に向いていない。犬釘のような大きな釘を打ち込んだり、さらには、を地面に打ち込んだり、構造物を破壊したりといった用途に向く。
使用例.mw-parser-output .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .trow>.thumbcaption{text-align:center}}地面に柱を打ち込むために使用されるスレッジハンマー

大型ハンマーは、しばしば人力による建造物の解体作業の時に、石膏ボードの壁やレンガの壁や土壁などを破壊するために使用される。他、コンクリートの破砕に使われることもある。

農場や油田などでは、引っかかってしまった物がどうしても取り除けない場合に、力ずくで取り除く時に、使うこともある。

地面に柵などの支柱を打ち込む時に使うこともある。なお、支柱が木製である場合、後述の大型木槌(大木槌)が用いられることもある。

鉄道の分野では、建設時や保線作業において、枕木レールを固定するための犬釘を打ち込む時に、大型ハンマーを使うことがある。さらに、2つの鉄道が接続された時に行う記念式典に、特別な大型ハンマーが用意された例もある[注 1]

鍛冶屋が、鉄を鍛造(自由鍛造)する時に使う。ただし、目的に合わせて使用するハンマーの大きさを選択するので、常に大型ハンマーを使うわけではない。

法執行機関などが建物へ討ち入りをする場合、ドアを打ち破るのに使うことがある(アメリカやヨーロッパの住宅に多い、内開きの扉にのみ有効)。1980年に起きた駐英イラン大使館占拠事件で、イギリス陸軍の特殊部隊が、突入経路を確保するためにも大型ハンマーを用いた。「破城槌」も参照

大型ハンマーの扱いには力も必要であることを応用して、ボディービルダーが比較的費用の安いトレーニング法として、タイヤなどを的として大型ハンマーを振り下ろし、筋肉を鍛えるという目的に使うこともある。

自動車整備業では、サスペンションやステアリング・リンケージ(英語版)で用いられるボール・ジョイント(英語版)のテーパー嵌合や、CVドライブシャフトのスプライン嵌合(英語版)[2]を外す際、ボールジョイントやハブの専用プーラーやスライドハンマー(英語版)等の特殊工具が入手できない場合や[3]、特殊工具のみでは嵌合軸のネジ山を変形させる懸念がある時[4]などに、大型ハンマーやランプハンマーを2個用い、小型のハンマーをハブナックル等の嵌合の接合部[5]や、ボールジョイントやドライブシャフトの嵌合軸そのもの[6]に密着させるように宛がい、宛がった小型ハンマーを大型ハンマーで強く叩く事で嵌合の固着を解除する「当てハンマー」や「ダブルハンマー」と呼ばれる技術が用いられる事がある。


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