大地震_(1974年の映画)
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大地震
Earthquake
監督
マーク・ロブソン
脚本マリオ・プーゾ
ジョージ・フォックス
製作マーク・ロブソン
製作総指揮ジェニングス・ラング
出演者チャールトン・ヘストン
エヴァ・ガードナー
ジョージ・ケネディ
ローン・グリーン
ジュヌビエーブ・ブジョルド
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影フィリップ・ラスロップ
編集ドロシー・スペンサー
配給ユニバーサル映画
公開 1974年11月15日
1974年12月14日
上映時間123分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$7,000,000[1]
興行収入 $79,666,653[1]
配給収入 16億8400万円[2]
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『大地震』(だいじしん、Earthquake)は、1974年公開のアメリカ映画。同年に日本公開。パニック映画かつ災害映画。ユニバーサル・ピクチャーズ作品。
概要

1970年代のパニック映画ブームを代表する作品の一つである。ユニバーサル映画の副社長(当時)のジェニングス・ラングが制作総指揮を務め、脚本は映画『ゴッドファーザー』(1972)の原作者で脚本も手がけたマリオ・プーゾ、制作・監督は『チャンピオン』(1949)の監督マーク・ロブソン。出演は、『ベン・ハー』(1959)他スペクタクル映画に多数出演しているチャールトン・ヘストン、『北京の55日』(1963)でヘストンとも共演した往年の大女優エヴァ・ガードナー、西部劇の長寿テレビシリーズ『ボナンザ』(1959?1973)で主演を務めたローン・グリーン、『1000日のアン』(1969)でアカデミー主演女優賞にノミネートされたジュヌビエーブ・ブジョルド、『大空港』(1970)などの名脇役ジョージ・ケネディといった、オールスター・キャストであった。

しかし、この映画の第一の呼び物は、"センサラウンド"という地震を疑似体験できる音響効果で、公開当時は大変な評判となり、アカデミー音響賞も受賞するに到った。ラングは同時期に、同じヘストンとケネディを起用して、航空パニック映画『エアポート'75』も制作しており、日本では両映画とも1975年正月映画として上映された(公開は前年12月から)が、話題性ではセンサラウンドの『大地震』の方が注目を集めた。

本作は1974年の映画の世界興行成績で第6位[3]、日本では1975年度の外国映画配給収入で第2位[4]であった。
ストーリー

舞台はロサンゼルス。建築会社副社長で建築技師のスチュアート・グラフ(チャールトン・ヘストン)の妻は、社長サム・ロイス(ローン・グリーン)の娘レミー(エヴァ・ガードナー)だったが、二人の関係は冷え切っていた。スチュアートは、事故死した同僚の未亡人で一人息子のいるデニス・マーシャル(ジュヌビエーブ・ブジョルド)を何かと気にかけており、レミーは嫉妬にかられていた。そんな折、ロサンゼルス一帯を大地震が襲い、高層ビルやハイウェイが倒壊した。市民は救急診療所の設置された地下駐車場に避難したが、サムは死亡。そこへ余震が襲い、レミーもデニスも生き埋めとなる。スチュアートは、警官のルー・スレード(ジョージ・ケネディ)と共に救出活動を行うが、ハリウッド・ダムが決壊して濁流が迫る。
センサラウンド

センサラウンド"Sensurround"とは、"Sense"(感覚)と"Surroud"(包囲)を合成した造語で、MCAとユニバーサル映画が共同開発した音響効果であり、サラウンドとは異なるものである。当時は通常4チャンネルだったサウンドトラックに、特殊効果音専用のコントロール・トラックを加え、専用スピーカーで低周波の音波を発生させて、あくまで観客が地震のような振動を体感できるというもので、実際に観客席そのものを振動させるわけではない。専用スピーカーは、約100kgのものを原則16個使用。その電力は、約2000Wにもなる[5]。「大地震」以降では、『ミッドウェイ』(1976年)、『ジェット・ローラー・コースター』(1977年)、劇場版『宇宙空母ギャラクティカ』(1978年)で使用されたが、その後使われなくなった。テレビ放送やソフトには技術上対応しておらず、残念ながらこの効果を体感することはできない。2006年にシネラマ方式と合わせて本作のセンサラウンドが再現上映されている[6]
エピソード

有楽座での本映画の上映時、隣の東宝会館4階・芸術座にて山田五十鈴が座長として『たぬき』を上演しており、センサラウンドによって本物の地震と誤解した山田が激怒するという出来事があった。これを受けて以後、同館は音響を弱めて上映することとなった[7]
キャスト

役名俳優日本語吹き替え
TBSテレビ朝日
スチュアート・グラフチャールトン・ヘストン納谷悟朗
レミー・グラフエヴァ・ガードナー翠準子
ルー・スレードジョージ・ケネディ大宮悌二小林清志
サム・ロイスローン・グリーン高塔正康山内雅人
デニス・マーシャルジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド芝田清子田島令子
マイルズ・クエイドリチャード・ラウンドトゥリー若本規夫
ジョディマージョ・ゴートナー小林勝也
ローザヴィクトリア・プリンシパル小山茉美小宮和枝
サルガブリエル・デル池水通洋
コーリータイガー・ウィリアムズ浪川大輔
バーバラモニカ・ルイス前田敏子
ラッセルキップ・ニーヴン曽我部和恭
酔っ払いウォルター・マッチャンスカヤスキー
(カメオ出演したウォルター・マッソーの変名)[8]


TBS版 - 初放送1981年10月5日『月曜ロードショー』 ※初回放送は拡大枠、思い出の復刻版DVDには短縮版が収録

テレビ朝日版 - 初放送1986年8月31日『日曜洋画劇場

スタッフ

製作・監督:
マーク・ロブソン

製作総指揮:ジェニングス・ラング

脚本:マリオ・プーゾ、ジョージ・フォックス


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