大和雅之
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大和 雅之
生誕 (1964-06-23)
1964年6月23日(59歳)
日本 東京都港区
居住 日本
研究分野生物学
再生医療
研究機関東京大学
日本大学
東京女子医科大学
理化学研究所
出身校開成高等学校
東京大学
博士課程
指導学生小保方晴子
主な業績細胞シート
TWIns
セルシード
影響を
受けた人物蓮實重彦
栗本慎一郎
岡野光夫
主な受賞歴グッドデザイン賞
文部科学大臣表彰科学技術賞
山ア貞一賞
プロジェクト:人物伝
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大和 雅之(やまと まさゆき、1964年昭和39年)6月23日[1] - )は、日本の生命科学者博士(理学)(東京大学)[2]

専門は再生医療組織工学幹細胞生物学。細胞シートの研究やベンチャー事業化[3]哲学芸術にも造詣が深い人物として知られている[4]

2003年度グッドデザイン賞、2009年度文部科学大臣表彰科学技術賞、2009年山ア貞一賞などを受賞した。

日本大学助手、東京女子医科大学助手、助教授、准教授、教授、同大学グローバルCOEプログラム拠点リーダー、先端生命医科学研究所(TWIns)所長、経済産業省技術戦略マップ再生医療分野作成委員会委員長、などを歴任。
来歴
学生時代

東京都港区生まれ[1]開成高等学校出身。高校時代は哲学に関心が強く、東大文学部と理工学部のどちらに進むか迷っていた。東京大学に進学し、東京大学教養学部基礎科学科へ進む。大学時代には蓮實重彦の講義に潜入して聴講しており、卒業研究で生化学を選んだのは消去法だったと振り返っている[4]

学生時代から『現代思想 (雑誌)』に論稿を寄稿し、経済人類学者栗本慎一郎から(『意味と生命』という著書の後書きで)「少壮の学生」という評価を受けた。なお、好きな映画としてブレードランナーを挙げており、学生時代に『現代思想』誌へ論稿を寄稿した際には、筆者肩書きの部分に「タイレルコーポレーション」と記したこともあった。インタビューでは哲学は定年後に研究したいとも答えている[4]
研究者として

東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了し、博士(理学)の学位を取得。1994年日本大学薬学部助手[5]、1998年東京女子医科大学先端生命医科学研究所助手、2001年同研究所講師、2003年同研究所助教授(2007年から准教授)、2008年同研究所教授。

東京女子医科大学で「温度応答性培養皿」を岡野光夫らとともに開発し[3]、培養細胞をバラバラにすることなくシートとして回収することで、細胞表層のタンパク質や細胞自身が産生した細胞外マトリックスを損傷させることなく、生体組織に速やかに付着できる方法の開発に成功した[6][7]iPS細胞ES細胞体性幹細胞の様々な幹細胞ソースと組み合わせが可能であり、自己細胞を使った再生角膜による治療法[8][9]、早期食道癌の術後狭窄予防[10][11]などの臨床研究が進められている。
再生医療の実現を目指して

2006年より経済産業省技術戦略マップ再生医療分野作成委員会委員、2009年より同委員長。厚生労働省自己由来ヒト細胞・組織加工医薬品等の品質及び安全性の確保に関する指針、他家指針検討委員会委員、再生医療における制度的枠組みに関する検討会委員、再生医療における制度的枠組みに関する検討会 委員[12]グローバルCOEプログラム「再生医療本格化のための集学的教育研究拠点」拠点リーダー[13][14]。各種活動を通じ、再生医療における日本の将来を案じていた[12]

2014年2月5日に脳出血で倒れ、入院・長期療養を余儀なくされる。以前から岡野光夫の定年に伴い先端生命医科学研究所の所長に就任する予定であり、別に所長代行を設ける形で大和は4月1日付けで所長に就任[15][5]。8月に一部職場復帰したものの、その後も所長代行が必要な状態になる[15]2016年現在は清水達也が所長を務め、大和は一教授の立場にある[16]
受賞歴

1998年 - 日本人工臓器学会 オリジナル賞

2000年 - 日本人工臓器学会 論文賞(広領域)
[注釈 1]

2002年 - 日本バイオマテリアル学会 バイオマテリアル科学奨励賞

2003年

Young Investigator Award, Society for Biomaterials[5]

第47回グッドデザイン賞[18]


2004年 - 第18回先端技術大賞「産経新聞社賞」[5]

2007年 - 第2回モノづくり連携大賞 特別賞[注釈 2]

2009年

平成21年度文部科学大臣表彰科学技術賞[5]

平成21年度山ア貞一賞[注釈 3]


2010年 - 日本バイオマテリアル学会賞[5](2010年)[注釈 4]

特記事項.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキクォートに大和雅之の発言録があります。


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