大和堆(やまと たい、ローマ字表記: Yamato Tai [1])とは、日本海のほぼ中央部に存在する、この海域で最大の堆[注 1]である[2]。国際名称(英称)は、国際水路機関 (IHO) が用いる Yamato Bank [3][4](日本語音写形: ヤマトバンク)を始めとして様々なものがある(※後述)。短径 約20キロメートル、長径 約130キロメートル[5]。最浅所は水深 236メートル[2][6][7]。
冷水塊[字引 3]と暖流域の境界部にあたる浅水域であることから[2]、大和堆周辺海域は日本海有数の好漁場である[2]。
日本の環境省による管理上は、沖合域の管理コードで「沖合海底域 326 大和堆周辺(英称: Offshore Seafloor 326 Yamato Bank)[3]」と呼ばれる水域(面積 14,652平方キロメートル、最大水深 3,039メートル)の主要区域になっている[8][2]。 大和堆は、アジア大陸東縁に沿って直線的な形でくっついていた古日本列島が、新生代新第三紀鮮新世[10][11]もしくは第四紀更新世[1])に入って大陸から分離されるグリーンタフ造山運動の際、日本海の拡大のために発生した海嶺の一断片である[11]。現在は活動していない。
名称
日本語名:大和堆。ローマ字表記:Yamato Tai。語構成[ ja: 大和(固有名詞;艦名)+ 堆 ]
英語名
国際水路機関 (IHO) :Yamato Bank [4]
その他:Yamatotai Bank [4], Noto-tai [4], Yamato Ridge [4], Yamato-tai [4], Yamato Seamount [4], Vozvyshennost’ Yamato [4]
用法が不明瞭な名称:Yamato Rise [9](おそらくは大和海嶺を指すと思われるが、用法を特定しきれない)
ロシア語:Возвышенность Ямато [4](ラテン翻字: Vozvy?ennyj Yamato)
地理的特徴