大久佐八幡宮(おおくさはちまんぐう)は、愛知県小牧市大草(おおくさ)地区[1][2]にある神社(八幡宮)である。 創建年代は不詳。社伝
歴史
16世紀末の豊臣家が権勢を誇った時代に社領の全てを没収され、一時途絶える。
慶長年間(16世紀末 ? 17世紀初頭)に、現在の大叢山福厳寺の場所から、現在の場所に移転。社伝によれば移転の際、「旧・社領には榊(さかき)の木を植えた」とある。江戸時代末期の1867年8月に、勅命で神階正一位に任ぜられる。そして第二次世界大戦前の1937年には、旧・社格においての郷社に列せられる。しかし戦後は国家管理から独立し、「宗教法人大久佐八幡宮」と改称。現在に到る。
年表
871年9月9日 - 神輿行列や流鏑馬などが行われる。
16世紀末 - 社領の全てを没収され、一時途絶える。
16世紀末?17世紀初頭 - 現在の大叢山福厳寺の場所から、現在の場所に移転[3]。
1867年8月 - 勅命で神階正一位となる。
1937年 - 郷社に列せられる。
20世紀後半(戦後) - 「宗教法人大久佐八幡宮」と改称。国家管理から独立。
1983年2月17日 - 大草棒の手が、小牧市の指定無形民俗文化財に。
1986年 - 拝殿の大規模修繕。
2002年4月1日 - 三十六歌仙絵札と奉納札が、小牧市の指定有形民俗文化財に。
祭神
八幡三神
大鷦鷯命/仁徳天皇
誉田別命/応神天皇(八幡神、八幡大菩薩)
息長足姫命/神功皇后
境内社
大久佐稲荷大神(稲荷神)
祭事
初午(はつうま)祭
毎年3月に行なわれる神事。この日には、人形供養なども行なわれる。
輪くぐり祭
毎年7月に行なわれる神事。
大草棒の手(ぼうのて)
毎年10月に行なわれる神事。小牧市の無形民俗文化財に指定されている[4]。
所蔵品
三十六歌仙絵札
三十六歌仙を描いた絵札。江戸麹町(現在の東京都千代田区)に住む池田屋吉兵衛によって奉納された。本来は36枚あるはずだが、現在は4枚(小野小町、藤原敦忠、遍昭、素性)欠けている。長い間拝殿の壁に風雨にさらされた状態で掛けられていたため、かなり損傷が激しかったため、1986年の拝殿修理の際に取り外され、絵札の写真が掲示されている。2002年に小牧市の有形民俗文化財に指定されている[5]。
所在地
愛知県小牧市大字大草字東上(ひがしかみ)2784
交通手段
こまき巡回バスおよび名鉄バス 高蔵寺・桃花台線(高森台経由)の「大草東上(おおくさ ひがしかみ)」停留所下車、徒歩で約1分。