「夢想花」
円広志 の シングル
初出アルバム『INNOCENT』
B面朝から晩まで
リリース1978年11月21日
規格7インチレコード
録音1978年
ジャンルニューミュージック
時間5分20秒
レーベルキャニオン・レコード / AARD-VARK
作詞・作曲円広志
ゴールドディスク
第16回ヤマハポピュラーソングコンテストグランプリ[1]
第9回世界歌謡祭グランプリ[2]
チャート最高順位
週間4位(オリコン)[3]
週間登場回数22回(オリコン)[3]
1979年1月度月間7位(オリコン)
1979年2月度月間6位(オリコン)
1979年度年間23位(オリコン)
円広志 シングル 年表
夢想花
(1978年)愛しのキャリアガール
「夢想花」(むそうばな)は、日本のシンガーソングライターである円広志のデビューシングル。1978年11月21日にキャニオン・レコードのAARD-VARKレーベルより発売された。 当時の円は自身のロックバンドを解散させた直後で、家計は全日空の社員として伊丹空港で勤務する妻が支え、本人はアルバイト生活を送っており、音楽活動から足を洗うことも考えていた。「好きな音楽もできなくなるのかなと考えたら、無性にさみしくなってね。ギターをたたきつけるようにして作った」と語っている[4]。「詞や曲は15分ほどでできたが、タイトルを付けるまでに10日ほどかかった」という[5]。 最初、この曲のデモテープはある東京の出版会社に届き、CBS・ソニーから発売されることが決まっていたが、アルバイト先で偶然会ったヤマハの関係者[4]から「この曲でポピュラーコンテスト(ポプコン)に出てみないか」と誘われる。当時のポプコンはグランプリを獲れば確実に売れていたという意識もあって、円いわく「一か八かの賭け」で出場[5]、『第16回ヤマハポピュラーソングコンテスト』[1]および『第9回世界歌謡祭』でグランプリを獲得[2]。これがきっかけでヤマハ系列のAARD-VARKからの発売が決まった。 円が出場した当時のポプコンは、開催期間が3日間あった。予選で本曲を歌唱した際、ある客がパンフレットで紙飛行機を作り飛ばしたところ客席に受け、決勝ラウンドでは円の出演時に観衆が一斉にパンフレットで紙飛行機を作り始め、歌詞の「とんでとんで」に合わせて一斉に飛ばし、客席が大盛り上がりする状況となった。この光景に圧倒された審査員が次々に高得点を与え、グランプリを獲得した[6]。 2015年3月22日から大阪環状線福島駅の発車メロディとして採用されている。環状線が周回運転することと、歌詞の「まわってまわって…」に因んでいる[7]。 サビの「とんで」をポリリズム的に9回連呼する特徴的な歌詞のフレーズは、息切れしたのがちょうど9回目だったのでそこで切ったという本人の言がある[5]。このインパクトは、阿久悠をして「やられた。その手があったか」と言わしめたほどだった[5]。これは円の代名詞とも言える言葉となり、円自身ものちにあらゆるCMでこの曲の替え歌を披露している。のちに円が設立した個人事務所「オフィスとんで」の由来ともなっている。 発売に前後して日本航空のCMソングにも使用されるなど徐々に話題を広げ、翌年の1979年2月には『ザ・ベストテン』で10位にランクインし初登場。その後もロングヒットを続け、最終的には約80万枚を売り上げた。
背景
音楽性
記録
収録曲7インチレコード全作詞・作曲: 円広志。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「夢想花」円広志円広志船山基紀5:20
2.「朝から晩まで」円広志円広志若草恵2:58
合計時間:8:18
タイアップ
日本航空「COME TO AMERICA'78」、「JALパック'79」CMソング
Size:18 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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