夢で逢えたら_(漫画)
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夢で逢えたら
漫画
作者
山花典之
出版社集英社
掲載誌ビジネスジャンプ
発表号1994年5号 - 2000年3号
発表期間1994年 - 2000年
巻数全17巻
OVA
監督わたなべひろし
キャラクターデザインわたなべひろし、大木良一
アニメーション制作J.C.STAFF
製作TBS日本コロムビア
発売日1998年3月
話数全3話
アニメ
監督山口武志
シリーズ構成ごうどかずひこ
キャラクターデザイン大木良一
音楽小西香葉
アニメーション制作J.C.STAFF
製作TBS
放送局TBS
放送期間1998年11月30日 - 12月24日
話数全16話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『夢で逢えたら』(ゆめであえたら、If I see you in my dream.)は、山花典之漫画作品、および漫画を原作としたアニメ作品。漫画作品は、1994年から2000年にかけて『ビジネスジャンプ』(集英社)に連載された。
ストーリー

生まれてから24年間彼女のいない主人公・フグ野マスオは、占い師に「一生、恋人も結婚もできない」と言われ、その運命を打破すべく入ったお見合いパブで出合った女性・潮崎渚に一目惚れする。しかし、渚は極度の男性恐怖症だった。内気で自分に自信の持てないマスオは、精一杯の努力で渚に想いを伝えようと奮闘し、渚もその誠実な人柄に少しずつ惹かれていく。そんな2人に、渚に思いを寄せるクジラや貝塚も加わることになる。
舞台

主人公が住む架空の町・かもめヶ丘が主な舞台。作品中に近鉄の看板が登場したりするなど、関西地方をモデルにしている。
登場人物
フグ野 マスオ(フグの マスオ)
- 結城比呂本作の主人公。連載開始時は24歳。株式会社海山営業部営業1課勤務の平凡(以下)なサラリーマン。『サザエさん』の登場人物・フグ田マスオと1字違いの名前と風貌から、付いたあだ名は「のび太」。それまでの人生も平凡以下のものであったが、渚と出会ってから彼女を恋人にするべく奮起し、さまざまな苦難を自身の人間性と思わぬ行動力で乗り切り、男としても人間としても大きく成長していく。性格は良くも悪くも「良い人」。感情が顔だけでなく体全体に表れ易い。やや妄想癖がありトラブルの元になることも。最終的には渚と結婚し、娘・優菜を授かる。TVゲームが趣味。実家は山形県空手道場。
潮崎 渚(しおざき なぎさ)
声 - 金月真美本作のヒロイン。連載開始時は22歳。つばめ幼稚園勤務の幼稚園教諭福岡県出身でダイエー(現ソフトバンク)のファン。その天使のように美しい容姿と性格は園児や同僚から愛され多くの男性を虜にしてきたが、当人はエスカレーター式の女学校に通っていたため、潔癖といっていいくらいに男性への免疫が全くなく、男性と付き合ったことは一度もない。マスオと知り合い、彼の優しさと誠実さに次第に惹かれていく。意外と嫉妬深くいつも通りマスオをからかっただけの波子ですら嫉妬の対象になったことがある。また、彼女のパンツを見た者には幸運が訪れるというジンクスがある。マスオと結婚した後はつばめ幼稚園を退職して専業主婦となり、娘の優菜を出産する(髪型もロングヘアからショートヘアに変化している)。趣味はテニス
磯辺 波子(いそべ なみこ)
声 - 松本梨香渚の隣人にして友人で、マスオの同僚(経理課所属)。会社での二つ名は「ゆすり・たかりの磯辺さん」で、基本的に自らが支払いをすることはない。渚を無理やりお見合いパブに連れ出し、彼女とマスオが出会うきっかけを偶然作った人物で、その後も何かと彼らの仲を取り持つ。二人(やその周囲をまきこんで)をからかう事も多いが、終始二人の仲を応援し続けた人物で、恋愛面での二人の良き理解者。男性経験は豊富なようで二人へのアドバイスにもそれが生きている。パブでの出会い以前からマスオのことを知っていた様子(ちなみにマスオのほうは知らなかった)。
浜岡 美帆(はまおか みほ)
声 - 小西寛子マスオの後輩社員(営業2課)で会社のアイドル的存在。父親は海山の親会社・東亜の常務であるが、その反対を押し切り海山に入社。仕事はあまり出来る方ではない。マスオと仕事で組むことになり彼の優しさに惹かれ、それ以来マスオに対して一方的に熱を上げ続ける。自分の気持ちにとても正直で、積極的かつ大胆なアプローチは渚にとってマスオをめぐる最大のライバル的存在。マスオにとっては渚の誤解の原因になったり、娘との仲を誤解した父親に九州へ飛ばされる原因になる。やや夢見がちなところがある。
クジラ
声 - 北沢洋不動産会社経営。渚に惚れている男。たらこくちびるとよく伸びる福耳が特徴。いつも黒服黒メガネのお供2人が付いている。つばめ幼稚園卒園生で園長と親交があり園によく顔を出す。財力はマスオより遥かに高いものの、その容姿と下ネタ大好きな性格のためマスオのライバルと言うよりはただの渚の追っかけというポジションに落ち着いている。なぜかマスオを「マグロ」と呼ぶ。
貝塚 洋平(かいづか ようへい)
声 - 一条和矢かもめヶ丘高校の体育教師でラグビー部顧問。とても背が高い。渚のお見合い相手として登場し断られるも、渚に惚れ込みクジラと同様に追っかけとなる。実質マスオの最初のライバル。初登場当時はさわやかなスポーツマン風であったが、回を重ねるごとに鉄アレイを持ち笑いながら走る筋肉バカ的なキャラクターになり、マスオ&クジラ&貝塚で渚の追っかけ3人組み(実質3バカ)を形成している。渚の結婚後、瀬戸先生に告白する。
帆高 栞(ほだか しおり)
声 - 逢川亮子つばめ幼稚園の園長。上品なマダム風だが、ほかの先生と一緒に悪ノリすることも多い。かつて婚約者に交通事故で先立たれた過去があり独身を通していたが、後にその婚約者の親友である岸本と結婚する。海浜での渚の母親的存在。渚のテニス仲間でもある。
明石 佳代(あかし かよ)
声 - 鈴木梨乃つばめ幼稚園の先輩幼稚園教諭。イケイケな性格で奥手な渚をよくからかうが、渚のことは大事な妹のように思っている。後に失恋の傷心旅行先であるインドにて大金持ちに見初められ結婚、つばめ幼稚園を退職する。渚の男性恐怖症を克服させるべくおっさん風に男装をしたこともあるが、逆に渚の魅力に引き込まれそうになってしまう。
伊勢(いせ)
声 - 寺田はるひつばめ幼稚園の先輩幼稚園教諭。他の先生と同様、イケイケな性格で奥手な渚をよくからかうが、渚のことは大事な妹のように思っている。明石と瀬戸の二人と比べると常識があり最もまともな人物である。
瀬戸 美奈子(せと みなこ)
声 - 嶋崎はるかつばめ幼稚園の先輩幼稚園教諭。他の先生と同様、イケイケな性格で奥手な渚をよくからかうが、渚のことは大事な妹の様に思っている。渚の男性恐怖症を克服させるべくホスト風に男装をしたこともあるが逆に渚の魅力に引き込まれそうになってしまう。
岸本(きしもと)
栞(園長先生)のかつての婚約者の親友で陶芸家。かつて栞に想いを寄せていたが、親友である栞の婚約者が交通事故で死去した後はその想いを封印し、栞の支えとして生きていくことを誓う。このとき、想いを断ち切るため別の女性との結婚歴があり孫もいる。後に栞に結婚の噂が立ったことをきっかけに改めて自分の気持ちに気が付かされ栞にプロポーズし、結婚する。性格は極めて頑固。
潮崎 泉(しおざき いずみ)
渚の妹。女子高生。容姿は渚とそっくりだが、性格は非常に活発で渚とは正反対。いつも父親とケンカをしている。
渚の父
博多大学教授。非常に小柄でちょび髭のバーコードヘアー。渚のことを溺愛している。
マスオの父
空手道場の師範だがかなりお茶目な性格。マスオの様子を見るためにはるばる海浜を訪れた際に渚と顔をあわせる。以来すっかり渚のファンになり、夢の中で渚にいかがわしいことをしたり、つばめ幼稚園に自身の入園届けを提出するなどしている。
船越(ふなこし)
声 - 八戸優マスオと仲のよい後輩社員(営業1課)。マスオの良き後輩で、彼の良き理解者。美帆に好意を抱くがまったく相手にされず、代わりに波子にたかられている。
部長
声 - 石井康嗣営業部部長。当初はうだつの上がらないマスオに手を焼いていたが、渚との出会い以降、奮起する彼を目にかけ気にかけるようになり、マスオの九州行きが決まった際には彼を激励し、戻ってきてからは岬課長と組ませることによりお互いの良い所を吸収し合えるよう画策する。
入江 直樹(いりえ なおき)
沖縄サンセットビーチホテルの御曹司。抜群の容姿とクジラですら遠く及ばない財力に物を言わせて多くの女性をモノにしてきたが、唯一なびかなかった渚に興味を持ち毎日のようにつばめ幼稚園へBMWに乗りプレゼント持参で通うもまったく相手にしてもらえず、最終的(マスオと出会う2年ほど前)にはプロポーズまでするが断られている。再び渚の前に現れホテルのプライベートルームを利用し邪魔が入らない状況を作り出すという半ば強引な手段で迫るも、マスオの渚を想う気持ちにより阻止され結局再びフられることになる。
美帆の父
声 - 谷口節株式会社海山の親会社である株式会社東亜常務。娘のことを非常に溺愛しており娘を手篭めにしたと勘違いして、マスオを九州に飛ばす(表向きは親会社への出向)も、結局娘に泣きつかれて業績次第という条件付ながら早期に海浜に戻すことを承諾する。
蝦田(えびた)
株式会社東亜営業部勤務。九州に飛ばされたマスオと組むことになる。東亜営業部で営業成績は常に最下位(それでも海山でのマスオの業績よりはるかに優秀)で「チビ田」とあだ名されバカにされている。マスオの渚のためになんとしてでも結果を出し海浜に帰るという熱意を聞き応援してくれるいい人。
内海 千春(うつみ ちはる)
鹿児島県出身。株式会社東亜営業部勤務。男性関係のトラブルから自分のアパートに居づらくなってマスオの部屋に転がり込み、自らの浪費で家賃が払えなくなったためそのまま居着いてしまう困った人。


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