夢で逢いましょ
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この項目では、日本映画について説明しています。その他の用法については「夢であいましょう (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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夢で逢いましょ
監督佐伯幸三
脚本森功二
製作永島一朗/金原文雄
出演者中尾ミエ
池内淳子
宝田明
船戸順
ザ・ピーナッツ
ハナ肇とクレージーキャッツ
音楽平岡精二
撮影黒田徳三
製作会社東京映画
配給東宝
公開 1962年9月15日
上映時間89分
製作国 日本
言語日本語
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『夢で逢いましょ』(ゆめであいましょ)は、1962年9月15日東宝系で公開された日本映画である。カラー、東宝スコープ東京映画作品。

キャッチコピーは「七色のライトあびてスパークする魅力の歌声」。
概要

フジテレビ系列の『森永スパーク・ショー』で人気者になった中尾ミエを主演にし、中尾演じる主人公が糸魚川から上京して、歌手になるまでを描いた、ミュージカル仕立てのサクセス・ストーリー。

中尾と同じ渡辺プロ所属のザ・ピーナッツハナ肇とクレージーキャッツ田辺靖雄らが共演する。
ストーリー本編冒頭、伊津子が同級生に見送られて旅立った大糸線平岩駅

糸魚川の「笹倉旅館」の次女で高校生の河辺伊津子は、可愛いが男勝りなのが玉に瑕、今日もラブレターの件で、同級生とともにラグビー部員と大ゲンカし、母で旅館の女将・美佐子に散々叱られる。すっかりブーたれた伊津子は登校のふりをして、同級生に見送られ、東京・銀座で芸能プロダクション「河辺プロダクション」を経営している姉・美樹を慕って上京した。東京に来た伊津子は、そこで山岡八郎という青年と出会い、仲良くなるが、山岡が泥棒という事は知らなかった。そして伊津子は河辺プロへ、母から家出を知らされた美樹は、伊津子を郷里に帰そうとするが、伊津子は帰らない。だが、美樹の恋人でジャズ評論家の増村公一の口添えもあって、美樹の家に下宿を許した。そこにはザ・ピーナッツなどといった、スターの卵も下宿していた。

だが歌手志望の伊津子は、来る日も来る日も勉強の毎日、歌手の練習もさせてもらえない。いい加減うんざりした伊津子に、山岡は「喫茶店で『ジャズのど自慢』が有るから、やってみないか」と誘う。だがそののど自慢は河辺プロではなく、商売敵の「勝田プロダクション」が主催している。伊津子は躊躇するが、「スターになるならどこだって同じ」と、のど自慢に「宮城マリ」という偽名で挑戦し、見事合格して、勝田プロと契約、同プロの歌手・ケリー益田とも仲良くなった。やがて宮城マリこと伊津子は人気歌手に。一方毎日毎日練習漬けで嫌気がさした中井と星野は、ケリーと伊津子が仲良くなっているのを見て、勝田プロへ移籍する。大喜びの勝田社長は、河辺プロの小塚興行課長を利用して、ザ・ピーナッツを引き抜いた。河辺プロは大ピンチ。

やがてジャズ喫茶で歌う様になった伊津子は、密かに恋してた増村が姉・美樹と抱き合っているのを目撃しショック、ステージをすっぽかして、山岡のスポーツカーでドライブに行く。だが山岡は無免許、車は盗品、更にスピード違反により警察に捕まってしまう。スキャンダルを起こした伊津子は勝田プロを解雇される。すっかり意気消沈する伊津子だが、ラーメン屋台の甚兵衛に天分を認められた伊津子は、クレージーキャッツと共に修行し、河辺プロへ復帰、更にピーナッツも一問題有ったものの、河辺プロへ復帰した。その上伊津子が好きになったケリーは、河辺プロに移籍した。かくして、伊津子とザ・ピーナッツ復帰記念の「大フェスティバル・コンサート」が大劇場(東京文化会館)の舞台で華々しく開催、その様子を見ていた山岡は刑事に御用となり、心を残しながら去った。コンサート会場として使われた東京文化会館
スタッフ

製作:永島一朗
、金原文雄

脚本:森功二

監督:佐伯幸三

撮影:黒田徳三

音楽:平岡精二

美術:狩野健

照明:比留川大助

録音:長岡憲治、西尾昇

スチル:大谷晟

ショウ構成:渡邊晋

出演者

河辺伊津子(主人公):
中尾ミエ

河辺美樹(「河辺プロダクション」社長、伊津子の姉):池内淳子

河辺美佐子(「笹倉旅館」女将、伊津子と美樹の母):賀原夏子

増村公一(ジャズ評論家、美樹の恋人):宝田明

山岡次郎(伊津子の親友、ビル専門の泥棒):船戸順

ザ・ピーナッツ:ザ・ピーナッツ伊藤エミ伊藤ユミ

勝田大吾(「勝田プロダクション」社長):加藤武

近藤(勝田プロ幹部):江幡高志

矢島とも子(河辺プロ歌手の卵):山路ゆり

星野洋子(同上):梓みちよ

中井礼子(同上):池田まり子 (現・木の実ナナ)

ケリー益田(勝田プロ歌手):田辺靖雄

クレージー・ベアーズ:ハナ肇とクレージーキャッツ

幸作(ザ・ピーナッツの父):松村達雄

雪枝(同・母):小林三保

甚兵衛(ラーメン屋台のおじさん):山茶花究

小宮清子(河辺プロ社長秘書):市原悦子

曽根良次(山岡の泥棒仲間):峰健二(現・峰岸徹)

雪原節子(伊津子の同級生):桜井浩子

今村恵子(同上):森楓子

(同上):大原麗子


中山刑事:西村晃

文代:前原博子

小塚(河辺プロ興行課長、ザ・ピーナッツのマネージャー):中原成男

バンド・リーダー:スマイリー小原

ロカビリー歌手:鹿内タカシ

歌手:中島潤

歌手:水原弘

歌の先生:宮川泰

映像ソフト

現在は、東宝からDVDが発売されている。
併映作品

箱根山

脚本:井手俊郎川島雄三/監督:川島雄三/主演:加山雄三星由里子

参考資料

キネマ旬報

関連項目

渡辺プロダクション(河辺プロのモデル)

渡辺美佐(河辺美樹のモデル)

私と私(本作より前に中尾がピーナッツと共演した作品)


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