夜明けの祈り
Les Innocentes
監督アンヌ・フォンテーヌ
脚本サブリナ・B・カリーヌ
『夜明けの祈り』(よあけのいのり、Les Innocentes)は、2016年に製作されたフランス・ポーランド合作のドラマ映画。監督はアンヌ・フォンテーヌ。音楽はグレゴワール・エッツェルが担当。第2次世界大戦直後のポーランドでの実話に基づいたドラマ映画である[3]。2016年、「サンダンス映画祭」公式上映作品。2017年、「セザール賞」主要4部門ノミネート。「フランス映画祭2017」上映作品。ヴァチカンでも上映された[4][5]。 女医マチルドのモデルは、実在のフランス人女性医師マドレーヌ・ポーリアック。ポーリアック医師の遺した日記から第2次世界大戦直後にポーランドの修道院で起こった悲劇的な事件を知ったプロデューサーのエリックとニコラ・アルトメイヤー 1945年12月、ポーランド。1人の修道女が修道院を抜け出し、町の孤児たちに案内を頼み赤十字の施設へと辿り着く。そして、フランス人女性医師のマチルド・ボリューに目を止める。修道女は診察を頼むが、マチルドはフランス人以外は助けられない規則であるという理由から他の施設へ行くように告げる。数時間後、マチルドが窓の外を見ると、雪の降り積もる中で祈っている修道女の姿を見る。その姿に心を動かされてマチルドは修道女とともに軍用ジープで遠く離れた修道院へ行く。そして、苦しんでいる妊婦を診察し帝王切開で出産させる。翌日、傷口の状態を診るために診察に行き、マチルドは他の7名の修道女も妊娠していることを知る。そして修道院長から、ソ連兵の蛮行を聞くことになる。マチルドは専門家の診察を提案するが、「修道院が閉鎖され、恥をさらすことになる」と外部の人間を立ち入らせることを拒否される。 マチルドは尊い命を救うという使命感に動かされ、赤十字の激務の中で、危険に直面しながらも自分1人でこの事態に対処しようと修道院に通い続ける。修道院に敵兵を捜索するソ連軍の小隊が乗り込んでくるが、マチルドのとっさの機転で追い払う。マチルドは孤立した修道女たちの信頼を得、唯一の希望となっていく。過酷な現実と神への信仰の狭間で悩み苦しむ修道女たちの姿を見て、無神論者のマチルドは「信仰とは」と問う。シスター・マリアはその問いに「信仰は24時間の疑問と１分の希望。」と答える。 赤十字の上官から任務終了によるポーランドからの撤退を通告され、マチルドは同僚のユダヤ人医師のサミュエルに協力を請う。フランスへの帰国直前、マチルドはシスター・マリアに1つの提案をする。その提案は誕生した赤ん坊と修道女、そして、町の孤児たちに希望を与えるものであった。
概要
あらすじ
キャスト
マチルド：ルー・ドゥ・ラージュ
シスター・マリア：アガタ・ブゼク
マザー・オレスカ：アガタ・クレシャ
サミュエル：ヴァンサン・マケーニュ
シスター・イレーナ：ヨアンナ・クーリグ
脚注^ a b “The Innocents (2016) - International Box Office Results” (英語). Box Office Mojo. 2018年6月19日閲覧。
^ 『キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.64
^ 夜明けの祈り 映画-Movie Walker
^ ⇒HOME 映画『夜明けの祈り』公式サイト
^ ⇒【レポート】6/24『夜明けの祈り』トークショー フランス映画祭2017(2017年6月26日)
^ 「映画 夜明けの祈り 監督に聞く」『カトリック新聞』(2017年7月2日付)
^ 映画「夜明けの祈り」 悲劇の修道院に差す希望の光 産経ニュース(2017年8月11日)
外部リンク
⇒映画『夜明けの祈り』公式サイト
夜明けの祈り - allcinema
⇒夜明けの祈り - KINENOTE
夜明けの祈り - 映画.com
Les innocentes - IMDb（英語）
Les Innocentes - AlloCine（フランス語）