この項目では、福井県の池について説明しています。泉鏡花の戯曲については「夜叉ヶ池 (戯曲)」をご覧ください。
「夜叉ヶ池」はこの項目へ転送されています。映画については「夜叉ヶ池 (映画)」をご覧ください。
夜叉ヶ池
西側の夜叉ヶ池山の尾根から望む夜叉ヶ池(2016年6月10日撮影) 周辺地図を表示 広域地図を表示.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}夜叉ヶ池 (福井県) 福井県地図を表示
所在地 日本
福井県南条郡南越前町
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度40分22秒 東経136度17分26秒 / 北緯35.67278度 東経136.29056度 / 35.67278; 136.29056
夜叉ヶ池(やしゃがいけ)は、福井県南条郡南越前町にある池。岐阜県揖斐郡揖斐川町との境界付近に位置する。龍神伝説が伝えられている[5]。1986年に「岐阜県の名水50選」[6]と「飛騨・美濃紅葉三十三選 」に選定された。 福井県南条郡南越前町(旧今庄町)と岐阜県揖斐郡揖斐川町(旧坂内村)との境の、夜叉ヶ池山と三周ヶ岳との鞍部である標高1,099 mの稜線直下北西側に位置する[2]。周囲は原生林におおわれている。数十万年前に起きた地滑りによってできた窪地に雨水や周辺の山からの伏流水が溜まり、池になったと考えられている。 池からの河川の出口がなく、伏流水となって周辺に湧き出でるため[5]、九頭竜川水系日野川の支流である岩谷川の源流部に位置する[7]。 夜叉ヶ池の固有種であるヤシャゲンゴロウが生息し、環境省[9]と福井県[10]によりレッドリストの絶滅危惧I類の指定を受けている。またモリアオガエル、クロサンショウウオ、アカハライモリなどが生息し、魚類は生息していない[5]。ヤシャゲンゴロウは、モリアオガエルやクロサンショウウオのオタマジャクシやトンボのヤゴなどをエサとして、池の生態系の頂点に立つ[5]。 アカモノ、カタクリ、ミツバツチグリ、トクワカソウ、ニッコウキスゲ等中部地方の低山でありながら亜高山植物が多い。池の西畔には2004年9月に木道が整備され[11]、生物の生息環境が保護されている[12]。 昔より、雨乞いが行われていた池であり、畔には奥宮夜叉龍神社がある。 岐阜県揖斐郡揖斐川町の池ノ又林道終点の夜叉ヶ池登山口駐車場から[8]約3km(徒歩約90分)。登山道には険しい箇所もあり、稜線直下名の急な岩場の斜面にはロープが設置されている。福井県側からも岩谷林道終点から登山道が整備されている[12]。積雪期には登山口への林道は冬期閉鎖され、適期は6-11月ごろ[11]。 夜叉ヶ池の位置は、昔より美濃国(岐阜県)と越前国(福井県)のどちらが所有するかで争いが発生している。1875年(明治8年)、両県の立会いのもと検分が行われ、夜叉ヶ池の住所は坂内村大字川上字池之又986番地とされ、岐阜県に属することとなり、1880年(明治13年)には公式の地図もそうなった。しかし、1909年(明治42年)に陸地測量部(日本陸軍の地図作成部署)がこの地域を測量し、その結果を1913年(大正2年)に公式の地図に記載したさいは、両県の県境は分水嶺の稜線を引いたため、夜叉ヶ池は福井県側に属すこととなる。現在国土地理院の地図では福井県南条郡南越前町になっているが、岐阜県側は1875年の検分結果を主張し、福井県側は1909年の測量結果を主張している。
地形
位置
水系
周囲:230 m[2]
最深部:7.7 m[2]
周辺の山
三国岳、夜叉ヶ池山、三周ヶ岳[8]、冠山、能郷白山、伊吹山
夜叉ヶ池山
西側の夜叉ヶ池山から望む夜叉ヶ池と三周ヶ岳
池の南東側に絶壁の「夜叉壁」がある
生物相
夜叉ヶ池の固有種ヤシャゲンゴロウ Acilius kishii
池畔の木に産み付けられたモリアオガエルの卵塊
神社
交通アクセス
県境の変遷
夜叉ヶ池の伝説
安八郡の伝説
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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