『夜への長い旅路』(よるへのながいたびじ、Long Day's Journey Into Night)は、アメリカの劇作家ユージン・オニールの作による戯曲。オニールの遺作である。 “アメリカ近代劇の父”と称される劇作家ユージン・オニールが、自身の青春時代における家族の凄惨な姿を描いた自伝劇であり[1]、オニールは死後に本作で4度目のピューリッツァー賞を獲得している[1]。 戯曲は出版され、日本語にも『夜への長い旅路』の題名で、以下の翻訳が刊行されている。 フィリップ・ブリーンの演出、木内宏昌の翻訳・台本、大竹しのぶの主演による上演[2][3]。“海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ”として2016年にスタートしたシアターコクーン「DISCOVER WORLD THEATRE」シリーズの第10弾[2]。主演の大竹がオニール作の舞台に出演するのは、2004年の『喪服の似合うエレクトラ』以来2度目となる[4]。本作に出演する杉野遥亮は初の舞台出演となる[2]。 1962年にアメリカ映画として同題名で公開されている。171分。
概要
清野暢一郎訳 白水社(現代海外戯曲) 1956年
沼沢洽治訳 世界文学大系 第90 (近代劇集) 筑摩書房 1965年
2021年日本での上演
公演情報
東京公演
2021年6月7日 - 7月4日:Bunkamuraシアターコクーン
京都公演
2021年7月9日 - 7月18日(予定):京都劇場
キャスト
メアリー:大竹しのぶ
ジェイミー:大倉忠義
エドマンド:杉野遥亮
ジェイムズ・タイロン:池田成志
キャスリン:土居志央梨
スタッフ
作:ユージン・オニール
翻訳・台本:木内宏昌
演出:フィリップ・ブリーン
美術・衣裳:マックス・ジョーンズ
照明:勝柴次朗
音楽:パディ・カニーン
音響:長野朋美
ヘアメイク:佐藤裕子
アソシエイト・デザイナー:ルース・ホール
美術助手:原田愛
衣裳助手:桜井麗
演出助手:加藤由紀子
通訳:時田曜子、伊藤美代子、鈴木なお
舞台監督:足立充章
企画・製作:Bunkamura
映画化
原題:LONG DAY'S JOURNEY INTO NIGHT
邦題:夜への長い旅路
スタッフ
監督:シドニー・ルメット
製作:ジャック・J・ドレイファスJr、エリー・A・ランドー、ジョセフ・E・レヴィン
原作戯曲:ユージン・オニール
撮影:ボリス・カウフマン
音楽:アンドレ・プレヴィン
出演
キャサリン・ヘプバーン
ラルフ・リチャードソン
ジェイソン・ロバーズ
ディーン・ストックウェル
ジーン・バー
脚注[脚注の使い方]^ a b “夜への長い旅路