多重人格探偵サイコ
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この記事には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。免責事項もお読みください。

多重人格探偵サイコ
ジャンルサスペンス、サイコスリラー、SF
漫画
原作・原案など大塚英志(原作)
作画田島昭宇
出版社角川書店
掲載誌月刊少年エース
コミックチャージ
ヤングエース
レーベル角川コミックス・エース
発表号1997年2月号 - 2016年3月号
発表期間1996年12月 - 2016年1月
巻数全24巻
話数全147話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『多重人格探偵サイコ MPD PSYCHO』(たじゅうじんかくたんていサイコ)は、原作:大塚英志、作画:田島昭宇による日本の漫画。また、それを原作とした小説テレビドラマ舞台作品。
概要

「恋人が猟奇殺人犯の被害に遭い、そのショックから多重人格者となった元刑事が、次々と起こる猟奇殺人事件の謎を追う」という設定でスタートしたショッキング・サスペンス漫画。

連載開始は『月刊少年エース』(角川書店)1997年2月号であるが、長期の中断を経て2007年8月より同社の青年誌『コミックチャージ』に移籍。2009年1月の同誌休刊後は同年7月に発刊した後継誌『ヤングエース』にて2016年3月号まで連載された。単行本の累計売上は900万部。

この作品の特徴は、漫画で描かれていない部分を小説で描くなどしている点である。また、意図的に設定に矛盾や食い違いが生じるようにしてある[1]

第1話で主人公の恋人の女性が、両手両足を切断された状態で宅配便で箱詰めして届けられるという描写がある。これを見た角川書店の役員が印刷機を止め、当初1997年1月号から連載が始まる予定が2月号からになるというアクシデントで始まった[2]

猟奇殺人を描き、リアルな死体描写、グロテスクで残酷な描写が非常に多い。その描写ゆえ2006年に茨城県[3]、2007年に香川県[4]岩手県[5]で、2008年に福島県[6]大分県[7]長崎県[8]青少年保護育成条例に基づく有害図書に指定されている。
あらすじ

刑事・小林洋介が恋人の復讐のために猟奇殺人犯を殺害したのがきっかけで現れた人格・雨宮一彦は探偵になった。その後雨宮は何人もの猟奇殺人犯に関わることになるが、殺人犯たちの左眼には一様にバーコードの痣があり、雨宮自身の左眼にも同じものがあった。そして雨宮は事件の背後にある巨大な陰謀と自身の正体を知ることになる。
登場人物
伊園犯罪研究所および関係者
久保田 拓也(くぼた たくや)
本編前半の主人公「雨宮一彦/西園伸二」の肉体。多重人格者。戸籍上の名前は「小林洋介」。この名は幼い頃、雨宮診療所で大量殺人事件が起こった時、救出される際に小林洋介と名乗った(小林洋介の人格と入れ替わった)ためである。研究機関「ガクソ(学窓会)」が雨宮診療所において「プログラム人格」に関する人体実験を行っていた際に実験体として使用された人物である。物語の途中でジャンボ機ハイジャック事件に巻き込まれ、ガクソの工作員によって射殺された。なお、劇中で久保田拓也の人格が発現したことは一度もない。ガクソの実験のサンプルだという証拠である、バーコードの付いた左目の持ち主の一人。
小林 洋介(こばやし ようすけ)
久保田拓也の主人格。警視庁捜査一課11係の刑事。自分が多重人格者であることに気づいていない。恋人の千鶴子が猟奇殺人犯の島津寿によって両手両足を切断され、復讐のために彼を追うが、島津に自分が千鶴子の生命維持装置を切ったことを知られ、感情の爆発と共に人格が消滅し、「雨宮一彦」の人格が発現した
[注 1]
雨宮 一彦(あまみや かずひこ)
本作の主人公。「小林洋介」消滅後の主人格。戸籍名・小林洋介として警視庁で猟奇殺人犯のプロファイリングに従事。連続バラバラ殺人事件の捜査過程で犯人・島津寿に恋人の千鶴子が襲われ両手両足を切断されたショックで小林の人格が消滅したことにより発現した。過去の記憶が無い。極めて理性的で冷静な性格で、無表情であることが多い。別人格である西園伸二による島津寿殺害の罪を被って刑務所で服役。出所後は、そのプロファイリング能力に目をつけた伊園磨知に雇われ「伊園犯罪研究所」に勤めることになる。その正体は、20年前の雨宮診療所で「ガクソ」により作られたプログラム人格。作られた目的はルーシー・モノストーンの再現であった。他人へ人格を転移することができ、ジャンボ機ハイジャック事件の際、伊園美和が西園伸二から雨宮一彦の人格を奪い取る。その後、自分の身体の身を案じた伊園美和が西園弖虎に転移させた。西園弖虎に転移してからは主人格である西園伸二の裏に隠され、ほとんど発現することがなくなる。ガクソが最も重要視する存在。
西園 伸二(にしぞの しんじ)
久保田拓也(小林洋介)に内在する別人格。任意に出現できる。小林洋介の恋人・千鶴子を襲い両手両足を切断した猟奇殺人犯・島津寿と対峙した際に発現した[注 2]。凶悪な人格で、頻繁に雨宮一彦の人格と入れ替わり、独自の行動をとる。雨宮一彦が発現する前は、元の主人格である小林洋介を巧みに利用して、「多重人格探偵」として何でも屋まがいなことや、犯罪者になる欲望を持つ人間に犯罪者になるよう"背中を押す"仕事を生業としていた。プログラム人格・雨宮一彦が作られた際に偶発的に覚醒した人格である。そのため、雨宮一彦の人格がないと存在を保つことができない。自分が生きるために必要な人格である雨宮一彦の人格を取り戻すため西園弖虎と対峙するが、その最中、ガクソの工作員に撃たれた久保田拓也の死と共に消滅。
西園 弖虎(にしぞの てとら)
本編後半の主人公。「ガクソ」が作り出した殺人マシンの少年。ガクソにより作られた第2世代の実験サンプル。左目の眼球に「LUC-Y」のシリアルコードがある。凶悪な西園伸二の人格を有し、自らの人格を他人に転移することができる人格転移などの特殊な能力を持つ。ガクソに命を握られ、操られていた時期もあったが、自らの意志で行動するようになり、ガクソに造反、敵対関係となる。雨宮一彦の人格を伊園美和から預かり、各方面から狙われるようになる。ガクソが生み出した「ルーシー・モノストーン」のスペアであった。
西園伸二(にしぞの しんじ)
最終的な西園弖虎の主人格。 鬼干潟龍夫が西園弖虎を覚醒させようとした際に発現した人格。殺人マシン。久保田拓也が内包している西園伸二の人格とは別人格であるが、記憶を共有している描写があり、詳細は不明。
雨宮 一彦(あまみや かずひこ)
久保田拓也の肉体から伊園美和経由で転移された。西園弖虎の中で発現しないようにされていたが、最終的には西園弖虎(西園伸二)と共存することとなった。
伊園 磨知(いその まち)
精神科医。自分が雨宮一彦であると主張する小林洋介の治療を担当していた。科捜研でプロファイリングの研究に従事していたが、雨宮のプロファイリング能力を見出し、雨宮の出所に合わせる形で警察を退職して私設の犯罪研究所を開設、雨宮を研究員として受け入れる。精神科だけでなく法医学の単位も持つ。実は、ガクソが雨宮一彦の監視役として作ったプログラム人格であった。ガクソのメンバーである別人格“伊園若女”に主人格を奪われるも、脳内に自我が僅かに残っており、西園弖虎と伊園美和の手によって解放される。その後、伊園若女の人格を葬るため、身体のコントロールを取り戻し、自死した。
伊園 若女(いその わかな)
磨知の中に潜む別人格。ルーシー・モノストーンの娘。ガクソのメンバー。磨知に気付かれずに任意に出現できる。主人格として覚醒した後、雨宮一彦の人格を巡り西園弖虎と対立することになる。物語終盤、伊園若女もまた本当の人格ではないことが明らかになった。
伊園・アリワン・美和(いその・アリワン・みわ)
磨知の異母妹。女子高生。右目の眼球に「LUC-XX」のシリアルコードがある。実はガクソが生み出したルーシー・モノストーンの片割れ「XX」で、ルーシー・モノストーンの魂を復元するために必要なデータの半分を持つサンプル。擬似人格を植え込んで他人を操る特殊な能力を持つ。ガクソの意図に反して雨宮一彦の人格と自身の人格を補完するためジャンボ機ハイジャック事件を起こすが、雨宮一彦の人格を西園弖虎に転移させた後、植物状態となる。No.11にて伊園若女の指示の元、ロリータ℃の人格を手にしている。また、No.6では、眠っている状態の伊園美和にロリータ℃へ語りかける声が聞こえている。物語終盤、植物状態の伊園美和の人格を西園弖虎が自身に転移させ、肉体を殺害。西園弖虎と行動を共にする。伊園若女と対峙し、戦いの中で人格は消滅した。伊園若女のスペア。
笹山 徹(ささやま とおる)
警視庁捜査一課11係(猟奇犯専門)の係長の刑事で小林洋介の上司。小林洋介(雨宮一彦)の服役後も、雨宮一彦のことを心配して何かと伊園犯罪研究所に顔を出していた。物語当初はふざけた行動が目立っていたが、ガクソの陰謀に足を踏み入れたことで、西園弖虎の中に隠された雨宮一彦の代わりに事件の真実を突きとめる大きな役割を担うことになる。常に脇役に位置し、誰も救えず何も変えれず、しかしそれゆえに常に生き残り真実を見つめ続ける宿命を背負っている。「多重人格探偵サイコ」を始めとする「笹山徹サーガ[注 3]」の重要人物。
渡久地 菊夫(とぐち きくお)
フリーのジャーナリストでありカメラマン。左目に眼帯をしている。雨宮たちの周りに起きる事件を嗅ぎ回っている。ガクソと繋がりがあり、ガクソの指示で雨宮一彦を監視していた。自身の病気や恩人である桐生勇吾の失落、全一による尻尾切りなどで不満が積もり自暴自棄になり、過剰な自己顕示欲から都庁ジャックを決行し、無差別大量殺人を犯すが、全一に銃で撃たれて死亡。左目にはバーコードが付いていたが、戦場カメラマン時代、海外の戦地で目をくり抜かれる。

仔池 続(こいけ しょく)ガクソから離反した男性。ルーシー・モノストーンの甥。他人の視覚情報を書き換えることができ、鬼頭日明を装い日本に入国。清水義秋の手引きで伊園磨知と合流し、伊園犯罪研究所の職員となる。その目的は、西園弖虎の中にある雨宮一彦を自身に取り込むことで完全なるルーシー・モノストーンになることであった。伊園犯罪研究所を襲撃に来た西園弖虎から雨宮一彦を取り込むも、それはフェイクの作られた人格であり、西園弖虎に射殺される。
ガクソ
全一(ぜんいつ)
ガクソの工作員。バーコード殺人者たち=ガクソの実験体サンプルの管理、処分をする仕事に従事している。また、プロジェクトの後始末や隠蔽工作も担当している。ガクソの科学技術によって四股を切断されても数週間で再生する能力を持つ。御恵てうを「ママ」と呼び慕う。久保田拓也のスペアを殺害した後、西園弖虎に殺害される。
御恵 てう(みめぐみ てう)
ガクソのメンバー。以前は「ミス・アーヴィング」と名乗り、伊園磨知の父の秘書をしていた。全一の「ママ」で、全一を手駒として使っている。物語終盤では「ミセス・ジョークマン」として駐日アメリカ大使を務める。ガクソの技術により不老不死であり、戦前から老化していない。爆発により身体が崩壊してもなお死亡しなかったが、伊園若女により殺害される。『木島日記』に登場する東方協会のアーヴィングと同一人物。
雨宮 一彦(あまみや かずひこ)
プログラム人格「雨宮一彦」の元となったオリジナルの雨宮一彦。二十数年前の雨宮診療所事件の際、御恵てうに助け出される。ガクソの実験船で「完全な雨宮一彦」になるべく西園弖虎の人格「西園伸二」を奪おうとするが、西園弖虎によって人格崩壊プログラムを転移させられ死亡。左目は義眼であり、本物の左目は上野達が所有していることが小説版で語られている。
雨宮教授
ガクソの重鎮。雨宮診療所の院長も務めているが、そこでは久保田拓也を中心とした人体実験が行われていた。プログラム人格「雨宮一彦」を監視させるため、伊園若女を「伊園磨知」として潜入させていたが、プロジェクトの再開のために若女を呼び戻した。物語終盤、伊園若女に殺害される。
キャンディマン
ガクソのメンバー。鬼干潟とガクソのパイプ役。人工声帯をつけてスピーカーで声を発している。西園弖虎に飲み続けないと死に至るキャンディを与え、手駒にしていた。西園弖虎に喉を銃で撃ち抜かれ死亡。
政府関係者
清水 義秋(しみず よしあき)
保守系政界の重鎮。アメリカ合衆国と結託し日本人を実験台にしているガクソを敵視しており、アメリカ合衆国およびガクソの陰謀を阻止しようとしている。伊園磨知のパトロン。清水義秋が都庁ジャックの際に西園弖虎を都庁に向かわせた。西園弖虎や伊園若女の出自も把握している模様。物語終盤、御恵てうと共に心中を計り、死亡。また、笹山徹の父であることが示唆されている。『木島日記』に登場する同名のキャラクターと同一人物。
鬼干潟 龍夫(おにひがた たつお)
初登場時は法務大臣であったが、物語終盤は総理大臣に就任している。自身の政治的野望のために様々な陰謀をめぐらし、ガクソとも手を結ぶ。西園弖虎から西園伸二の人格を覚醒させる。ジャンボ機ハイジャック事件後、御恵てうから久保田拓也の遺体を引き取り、伊園磨知に司法解剖させ、雨宮一彦が死んだという事実を受け入れさせようとした。鬼頭日明によって瀕死の重傷を負わされるが、スペアである鬼頭日明の臓器を移植することで一命を取り留める
[注 4]。しかしその臓器は放射線を浴びており、最終的に死亡した。
警察
鬼頭 日明(きとう あきら)
警視庁公安四課キャリア。鬼干潟龍夫の義理の息子であり、スペア。伊園磨知の元恋人。笹山徹の元部下。鬼干潟龍夫の指示で雨宮一彦を要注意人物として監視していた。また、影ながら伊園磨知を庇っていた。清水義秋から、自分が鬼干潟龍夫の臓器移植用のスペアとして作られたという真実を知らされ、西園弖虎と協力関係を結んで六本木ヒルズで鬼干潟龍夫を襲撃し、死亡。襲撃前に原子力発電所の放射線を浴び、計画が失敗しても鬼干潟龍夫を殺せる二重の作戦を敷いていた。
天馬 うらん(てんま うらん)
物語中盤からの笹山徹の部下。当初は笹山徹を監視する為に仕向けられたガクソのスパイだったが、後に笹山徹を支える側に回っている。笹山徹からは「青島」と呼ばれている
[注 5]。凄腕のハッカーとして界隈では有名で、その時使用していた名前は「アオシマ」。母と知的障害を持つ弟の3人暮らし。名前は『鉄腕アトム』の天馬博士とウランから付けられている。
犬山 犬彦(いぬやま いぬひこ)
新宿警察署の刑事。儀式殺人事件において所轄の担当刑事として笹山徹と知り合う。以前から独自に肩甲骨の奇形=“羽根”をもつ殺人者を追跡、独自捜査をしていた。一見関連性のない殺人事件に見えても、“羽根”をもつ殺人者たちの背後に何かがあると考えていた。伏姫麒麟を恋人とする。彼自身が羽根を持つ人間であり、ルーシー・モノストーンの息子であった。スターシステムにより魍魎戦記MADARAシリーズから登場した赤の戦士ユダヤの現代での姿である。
朝顔(あさがお)
SATの隊長。ガクソの工作員。ハイジャック事件終盤に登場。西園弖虎の回収が目的。しかし、上官からの「いかなる犠牲もやむを得なし」という言葉の元、SATの隊員を全員殺害する。左目にバーコードを持つサンプルの一人であった。西園伸二(久保田拓也)を射殺するものの、西園弖虎に銃で額を撃ち抜かれ、死亡。物語終盤、3人のスペアが登場。伊園若女の指示で笹山徹、西園弖虎らを襲撃するが、全員死亡。
バーコード殺人者
島津 寿(しまづ ひさし)
猟奇殺人犯。連続バラバラ殺人事件の犯人。テレビで見た小林洋介に興味を持ち、小林洋介の恋人、本田千鶴子の両手両足を切断した張本人。本田千鶴子を選んだのは、テレビで見た小林洋介(久保田拓也)に自分と近い何かを感じとり、本性を暴いてやろうと思ったため。後に伊園若女の手下だったことが判明。以前、自分のスペアに命を狙われたが、返り討ちにして殺害している。その後、小林洋介に追い詰められるも、最期は発現した西園伸二に額を撃ち抜かれ、死亡。小説版によれば、実家は歯科医院であり、バイセクシャル。
田辺 友代(たなべ ともよ)
OL。カニバリズム連続殺人事件の犯人。次々と男性を殺害し、死体から切り取った人肉を調理して食べていた。(雨宮は彼女が「拒食症か過食症、食事制限を受けているかも知れない」というプロファイリングをした。)劇中、彼女の言っていた山羊とは、彼女によって殺害された被害者のことである。容疑者として逮捕されるが、直後に舌に隠していたカミソリで首を切り、自殺。小説版によれば、年齢は24歳であり、保険会社の商品開発課に所属。一般職だが、総合職相当の業務を担当していた。
上野 達(うえの すぐる)
建築デザイナー。フラワー殺人事件の犯人。ルーシー・モノストーンに心酔しており、自らが手がけた店に「フラワーチルドレン」という、ルーシーに由来した名前をつけるほど。自称、ルーシーのムーブメントに遅れてきた青年。女性の頭を切開して花を植えつけるフラワー殺人事件を起こし、関係を持った女性を拉致して次々と脳に花(ダチュラ)を発芽させていた。操作の手が及んだ際は、証拠隠滅の為に自身が手がけ、住んでいたマンションを爆破。その後、以前から関係のあった村田清(久保田拓也)と接触するも、西園伸二に気絶させられる。その後、全一に引き取られ、三週間ほど後に被害者と同じ姿となった彼の死体が発見された。スペアがいたが、後に何者かに殺害される。小説版によれば、上野の左目は雨宮一彦(オリジナル)のものであると語られている。
梅見屋 明夫(うめみや あきお)
通称「ナニワの愉快犯」。西園伸二の犯罪のアイディアを元に、自分と同じ顔を持つ二人の手下と共に殺害を実行していた。手下のうち一人は身代わりで死刑執行され、もう一人は伊園磨知を人質に取り西園伸二を襲うが、鬼頭日明に喉を撃ち抜かれた後、自爆。梅見屋本人も全一に射殺される。彼のスペアは、後のジャンボ機ハイジャック事件で射殺される
[注 6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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