多甲殻上綱[1](たこうかくじょうこう、学名:Multicrustacea)は、軟甲類(カニとエビ、ダンゴムシなど)・鞘甲類(フジツボ類、シダムシなど)・カイアシ類などをまとめた甲殻類の分類群である。 形態学上では、甲殻類全般に当てはまるもの以外に目立った共通点はないが、軟甲類・鞘甲類・カイアシ類を通じて見られる、ノープリウス幼生の小顎とそれ以降の付属肢発生が遅延していることが、本群の共有派生形質を表してた可能性がある[3]。 多甲殻類の内部構成については、鞘甲類と軟甲類をまとめた共甲類
形態
分類)の一部とされてきたが、のちに分子系統解析で軟甲類に近縁と判明し、これらをまとめた多甲殻類が創設された[4]。
下位分類
次のリストは ⇒World Register of Marine Species (2017年12月14日の版)[8] をもとに列挙した。
多甲殻上綱 Multicrustacea