多木化学株式会社
Taki Chemical Co., Ltd.
多木化学本社
種類株式会社
機関設計監査等委員会設置会社
市場情報東証プライム 4025
多木化学株式会社(たきかがく、英: Taki Chemical Co., Ltd.)は、兵庫県加古川市に本社を置く、肥料や化学品を製造する企業である。日本肥料アンモニア協会にも参加する。肥料、水処理薬剤の大手メーカーとして知られる。 日本で初めて人造肥料を開発した企業。「しき島」「タキポリン」や「マグホス」といった複合肥料製品は、全国の特約販売店を中心に販売されており、その他、園芸とその分野に関連する製品を数多く生産している。土壌改良材でも数多くの製品を持つことで知られ、肥料分野では国内大手メーカーの1つであり、日産化学、三菱化学(現・三菱ケミカル)と共に日本の農業分野の発展に大きく影響を及ぼした。化学品分野では無機系水処理薬剤を得意とし、ポリ塩化アルミニウムPACは世界トップレベルにある。国内シェアは40%で国内最大手である。また加古川市別府付近に広大な土地を所有し、不動産事業の展開も行なっている。 二本の鍬の柄を重ね合わせたマーク(神代鍬)は同社の登録商標であり、農村部では昔ながらのホーロー看板が店の軒先に取り付けられているところも多い。 戦時中の1944年には、住友化学工業と共に、住友精化の設立に参加したことでも知られる(住友精化の主要工場は同社の本拠地に近い加古郡播磨町や姫路市に現在も存在する)。本社工場と同住所に住友精化があり、多木化学が土地を譲渡している。その他、能登半島において、人造肥料の原料となる燐鉱の採掘を行なっていた時期もあった。 同社の本社が加古川市にあり、隣の姫路市に蔵を構える壺坂酒造に原料である山田錦を同社の肥料(「しき島6号」と「タキポリン」と「マグホス」使用)で育成したことなどの経緯から、同社の登録商標である二本の鍬をあしらった「神代の鍬」という大吟醸酒が発売されていたことがある。
会社概要
沿革
1885年(明治18年) - 初代社長・多木粂次郎が現在の兵庫県加古川市において、我が国最初の人造肥料として蒸製骨粉の製造を開始。以降、過燐酸石灰、その他各種肥料の製造販売を行う。
1918年(大正7年)12月 - 化学肥料の製造販売、一般肥料の売買を目的として法人組織に改組、株式会社多木製肥所を設立。
1931年(昭和6年)5月 - 兵庫県阿閇村(現・加古郡播磨町)に分工場(現在の本社工場)を建設、化学肥料の製造を開始。
1949年(昭和24年)5月 - 大阪証券取引所に上場。
1950年(昭和25年)
6月 - 福岡証券取引所に上場。
11月 - 化成肥料製造設備を新設、製造開始。
1959年(昭和34年)3月 - 微粉末ケイ酸製造設備を新設、製造開始。
1961年(昭和36年)7月 - しき島商事株式会社を設立(現・連結子会社)。
1963年(昭和38年)3月 - 高度化成肥料製造設備を新設、製造開始。
1964年(昭和39年)9月 - 石こうボード製造設備を新設、製造開始。
1969年(昭和44年)2月 - ポリ塩化アルミニウム製造設備を新設、製造開始。
1970年(昭和45年)12月 - 千葉県市原市に千葉工場を建設、ポリ塩化アルミニウムの製造開始。
1974年(昭和49年)4月 - 商号を多木化学株式会社に改称。
1975年(昭和50年)3月 - 多木物産株式会社を設立(現・連結子会社)。
1982年(昭和57年)
3月 - 建材(石こうボード)部門を分離し、多木建材株式会社を設立(現・連結子会社)。
5月 - 大成肥料株式会社を設立。
1987年(昭和62年)5月 - 東西肥料株式会社を設立。
1988年(昭和63年)2月 - 兵庫県加古川市にショッピングセンター用商業ビルを建設し、不動産賃貸部門を拡充。グリーンプラザべふ開業。
1991年(平成3年)6月 - 高純度酸化タンタル・酸化ニオブ製造設備を新設、製造開始。
1992年(平成4年)8月 - 研究所新館を建設。
1993年(平成5年)8月 - ショッピングセンター用大型立体駐車場を建設。
1996年(平成8年)4月 - 福岡県北九州市に九州工場を建設、ポリ塩化アルミニウムの製造開始
1999年(平成11年)6月 - 大阪証券取引所第1部に指定。
2007年(平成19年)8月 - 高塩基性塩化アルミ塩製造新工場を建設。
2007年(平成19年)12月 - グリーンプラザべふに大型スポーツ店・専門店館を建設。