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外国為替(がいこくかわせ、英: foreign exchange)とは、通貨を異にする国際間の貸借関係を、現金を直接輸送することなく、為替手形や送金小切手などの信用手段によって決済する方法をいう。
略称はFXであるが、「FX」は外国為替証拠金取引を示す場合もある。 外国為替の取引では、必然的に「自国通貨と外国通貨とを交換する」こととなり、その交換比率、すなわち外国為替相場が成立することになる。狭い意味では、外国為替の手段である具体的な外国為替手形や送金小切手のことを指したり、外国為替相場のことを指すこともある。 また、(やや本来の用法を逸脱するが、)銀行の外国為替業務と言った場合、外国為替相場が関わる外貨現金との両替業務(外貨現金の直接輸送があることが前提)や、外貨預金に関わる業務(国際間の貸借関係を必ずしも前提としない)を含めることが多い。「外為(がいため)」と略称で呼ばれることも多い。 決済日が約定日から2営業日以内のスポット取引の外国為替を直物為替(じきものかわせ)と言い、決済日が約定日から3営業日以上のものを先物為替(さきものかわせ)と言う。先物に関しては外国為替先物取引を参照。 外国為替は銀行間の口座振替によって、実際に現金を送ること無く送金や貿易を行うことをその特徴とする。その形態には「並為替(もしくは送金為替」と「逆為替(もしくは取立為替)」がある。
概要
決済送金為替と逆為替
例
第一図は送金為替で、東京にいるAがニューヨークのBに1万ドルを送金する例である。まずAは甲銀行本店に1万ドル相当の日本円(図では1ドル=360円)を払い込み、甲銀行から1万ドルの手形を受け取る。Aはその手形をニューヨークのBに郵送し、Bは受け取った手形を甲銀行ニューヨーク支店に持ち込んで1万ドルの現金を受領する。
第二図は逆為替で、主に貿易で利用される。東京の輸出業者Aはニューヨークの輸入業者Bに対して1万ドル相当の財を輸出する契約を結ぶ。