外傷性頸部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん、英: whiplash associated disorders, WAD)は、交通外傷などにおいて頸部に急激な加速や減速による負荷がかかり、その負荷が原因となって運動器軟部組織に外傷が引き起こされることで生じる臨床症状の総称[1]。むち打ち症関連症候群ともいう[1]。病態生理の詳細は不明な点が多い[1]。 外傷性頸部症候群は交通外傷の後遺症として引き起こされるのが一般的である[1]。もっとも一般的な症状が頸部痛であり、頸部のこわばり感、頭痛、背部痛、肩上肢の痛みも認められることがある[1]。このほか視覚障害、聴覚障害、めまい、認知神経機能障害なども認められることがある[1]。また症状の遷延による精神的な苦痛を伴うことがあり、外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する患者もいる[1]。 外傷性頸部症候群患者の多くは中等度から重度の痛みと機能障害を負うが、その大部分は3ヶ月以内にほぼ回復する[1]。ただし、残存した症状が後遺症として継続することもある[1]。また、痛みと機能障害が重度のときは予後不良であることが知られる[1]。 外傷性頸部症候群の診断上の客観的評価方法はなく、患者の訴える症状から多角的に判断される[1]。 靭帯(じんたい)や関節包、筋肉などの障害のため、外見上あるいはX線診断における変化は見られないことが多い。画像では発見されにくいが、詳細な検査を経て軽度外傷性脳損傷と診断されるケースが多い[2]。 急性の場合も慢性の場合も、適切な指導の下での、関節可動域の拡大を目的とした運動、筋活動に着目した運動などの運動療法が採用される[1]。頸部への固定具の装着は回復を遅らせる可能性が指摘されている[1]。
症状
診断
診断基準
器質的な障害
治療
脚注^ a b c d e f g h i j k l m “むち打ち症(外傷性頚部症候群)
^ ⇒軽度外傷性脳損傷 “静かなる流行病”対策急げ 。ニュース 。公明党
関連項目
脳脊髄液減少症
外傷性脳損傷
頚性神経筋症候群
胸郭出口症候群
寝違え
表
話
編
歴
スポーツ障害
頭・脳の障害
脳挫傷
脳震盪
慢性外傷性脳症
首の障害
外傷性頸部症候群
バーナー症候群
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ベネット損傷
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三角筋炎
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テニス肩
ゴルフ肩
バレーボール肩
バドミントン肩
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上腕の障害
上腕二頭筋長頭腱炎
肘の障害
離断性骨軟骨炎
野球肘
テニス肘
ゴルフ肘
水泳肘
岩登り肘
バドミントン肘
卓球肘
投擲肘
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腱鞘炎
ド・ケルバン病
キーンベック病
TFCC損傷
腰の障害
腰椎分離症
腰椎すべり症
椎間板ヘルニア
梨状筋症候群
筋筋膜性腰痛
卓球腰
サーフィン腰
スノーボード腰
サイクリング腰
スキー腰
大腿の障害
大腿骨頭すべり症
筋断裂
肉離れ
膝の障害
離断性骨軟骨炎
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オスグッド・シュラッター病
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棚障害
鵞足炎
ジャンパー膝
サッカー膝
平泳ぎ膝
バレーボール膝
バスケットボール膝
テニス膝
ジョギング膝
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サーフィン膝
スノーボード膝
卓球膝
スキー膝
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半月板損傷
靭帯損傷
外側側副靭帯損傷
内側側副靭帯損傷
前十字靭帯損傷
後十字靭帯損傷
関節軟骨損傷
下腿の障害
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
コンパートメント症候群
アキレス腱炎
アキレス腱周囲炎
アキレス腱滑液包炎
アキレス腱断裂
足の障害
フットボール足
サッカー足
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サイクリング足
スケート足
テニス足
足底筋膜炎
踵骨骨端症
捻挫
モートン病
その他の障害
疲労骨折