夕霧花園_(映画)
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夕霧花園
夕霧花園
The Garden of Evening Mists
監督トム・リン
脚本リチャード・スミス
原作『夕霧花園』(
陳團英による小説)
出演者

リー・シンジエ

阿部寛

シルヴィア・チャン

デヴィッド・オークス

ジョン・ハナー

ジュリアン・サンズ

音楽オン・サン
撮影カルティク・ビジェイ
編集スー・ムン・タイ
製作会社アストロ・ショー
HBOアジア
マレーシア国立映画開発公社
CJコンスタンティン・フィルム
公開

2019年10月4日 (2019-10-04) (第24回釜山国際映画祭)

2020年1月16日 (2020-01-16) (マレーシア)

2021年7月24日 (2021-07-24) (日本)





上映時間120分
製作国マレーシア
言語英語(日本語、マレー語、広東語を含む)
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『夕霧花園』(ゆうぎりかえん、中国語: 夕霧花園、英語: The Garden of Evening Mists)は2019年のマレーシア映画である。主に英語が使用される歴史ものであり、トム・リンが監督をつとめた。陳團英の2012年の同名の小説『夕霧花園』の映画化である。若い時に日本軍強制収容所に入れられた経験のために苦しんでいる女性がマラヤ危機の最中にキャメロンハイランドに旅し、ミステリアスな日本人庭師に弟子入りする物語である。リー・シンジエ阿部寛シルヴィア・チャンが主演している。

おおむね高い評価を受け、第56回金馬奨では9部門で候補となり、最優秀メイクアップ・衣装賞を受賞した。 2020年のアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードでは最優秀作品賞を受賞し、2021年のマレーシア映画祭でも3部門で受賞している。
あらすじ詳細は「夕霧花園#あらすじ」を参照



キャスト

リー・シンジエ - テオ・ユンリン(1950年代/33歳)

阿部寛 - 中村有朋(1950年代/50歳)

シルヴィア・チャン - テオ・ユンリン(1980年代/62歳)

ジョン・ハナー - マグナス・ゲメル(1950年代/56歳)

デヴィッド・オークス - フレドリック・ゲメル(1950年代/31歳)

ジュリアン・サンズ - フレドリック・ゲメル(1980年代/60歳)

セレーヌ・リム - テオ・ユンホン(1940年代/19歳)

タン・ケン・ファ - エミリー・ゲメル(1950年代/48歳)

製作原作小説はキャメロンハイランドが舞台であり、ほとんどの場面はここで撮影されている。写真は茶農園のある丘である。

本作は2012年に陳團英が執筆した英語の小説『夕霧花園』に基づいている。この小説は評価が高く、2012年にマン・アジア文学賞を受賞した[1]。2014年にマレーシアの映画会社であるアストロ・ショーとHBOアジアがマレーシア国立映画開発公社の支援を受けて小説を映画化するという発表があった[2][3]

台湾人映画監督のトム・リンが監督をつとめ、脚本はスコットランドの脚本家であるリチャード・スミスが担当することになった。キャストはマレーシアの女優であるリー・シンジエ、日本の男優である阿部寛、台湾の女優であるシルヴィア・チャン、イングランドの男優であるデヴィッド・オークス及びジュリアン・サンズスコットランドの男優であるジョン・ハナーシンガポールの女優であるタン・ケン・ファなどからなる[4][5]

プロダクションチームは台湾日本マレーシアシンガポールインドオーストラリアイギリスのメンバーからなるものであった[6]主要撮影は2018年7月に始まった[7]。撮影はキャメロンハイランドを含むマレーシアで行われ、映画に登場する強制収容所や小さな庭園はセットが作られた[8]
公開

2019年10月4日に第24回釜山国際映画祭にて初公開された[9]。2020年1月16日にマレーシアで公開され、2021年7月24日に日本で公開された[10][11]

マレーシア版は1時間53分で、2時間ある国際版と少し異なる。マレーシア版はマレーシア映画検閲委員会によりラブシーンがカットされ、微修正された場面もあるが、全体としては完成形でカットのせいでプロットに影響が出ることはないと報道された[12]
評価
批評

本作は批評家からおおむね良い評価を受けた[13][14]。『ハリウッド・リポーター』では「しっかりしてよくできた歴史ドラマ[15]」と評された。『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』ではジェームズ・マーシュがより称賛と非難の入り交じった評価を下しており、とくにダイアローグを批判している[16]
受賞

第56回金馬で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀メイクアップ・衣装賞を含む9部門の候補となり、1部門で受賞した[17]

AwardsCategoryRecipientsResult
第56回金馬奨 (2019)[18]最優秀作品賞ノミネート
最優秀監督賞ノミネート(トム・リン)
最優秀主演女優賞ノミネート(リー・シンジエ
最優秀脚色賞ノミネート(リチャード・スミス)
最優秀撮影賞ノミネート(カルティク・ビジェイ)
最優秀美術商ノミネート(ペニー・ツァイ・ペイリン他2名)
最優秀メイクアップ・衣装賞受賞(ニッキ・グーリー、ニーナ・エドワーズ他2名)
最優秀作曲賞ノミネート(オー・サン)
最優秀編集賞ノミネート(スー・ムン・タイ)
アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード (2020)[19]最優秀作品賞受賞
第31回マレーシア映画祭 (2021)[20]最優秀オリジナル物語賞受賞(陳團英
最優秀視覚効果賞受賞
最優秀女優賞受賞(リー・シンジエ)

脚注^ “Interview: Malaysian author Tan Twan Eng teared up as he watched the book brought to life on big screen”. Malay Mail (2020年1月13日). 2023年9月22日閲覧。
^ “Film Update: Adaptation of The Garden of Evening Mists being written”. The Daily Seni (2015年5月20日). 2020年8月5日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2018年7月18日閲覧。
^ “HBO and Malaysia's Astro Partner on 'The Garden of Evening Mists'”. Variety (2018年5月10日). 2023年9月22日閲覧。
^ “Lee Sin Je, Hiroshi Abe, Sylvia Chang to star in Astro Shaw, HBO Asia's 'Garden Of Evening Mists'”. Screen Daily (2018年5月10日). 2023年9月22日閲覧。


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