夕雲型駆逐艦
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夕雲型駆逐艦
1944年5月15日、浦賀沖の清霜[1][2]
基本情報
種別一等駆逐艦[3]
運用者 大日本帝国海軍
建造数19隻
前級陽炎型駆逐艦
次級秋月型駆逐艦
要目 (計画)
軽荷排水量1,885.5トン[4]
基準排水量2,077英トン[5]
公表値 2,040英トン[6]
公試排水量2,520トン[5]
満載排水量2,772.70トン[4][注釈 1]
全長119.300m[7][8][注釈 2]
水線長117.000m[5][7]
垂線間長111.000m[5][7]
最大幅10.800m[5][7]
水線幅10.800m[5][7]
深さ6.460m[5][7]
吃水公試平均 3.760m[5][7]
満載平均 4.03m[5]
ボイラーロ号艦本式缶(空気余熱器付) 3基[9]
主機艦本式タービン(高中低圧) 2基[9]
推進器2軸 x 380rpm[9]
直径3.300m、ピッチ3.545m[10]
出力52,000shp[5]
速力35ノット[5]
航続距離5,000カイリ / 18ノット[5]
燃料重油 600トン[5]
乗員計画乗員 225名[11]
夕雲竣工時定員 228名[12]
兵装50口径三年式12.7cmD型連装砲 3基6門[14]
25mm機銃 連装2基[14]
(61cm)九二式4連装発射管四型 2基8門[15]
九三式一型改二魚雷 16本[15]
九四式爆雷投射機1基、三型装填台1基[15]
爆雷投下台 水圧三型2基、手動一型4基[15]
九五式改一爆雷 18個[15]
搭載艇7.5m内火艇2隻、7mカッター2隻、6m通船1隻(母港保管)[13]
ソナー九三式水中聴音機1組(後日装備)[16]
九三式三型探信儀1組(1943年)[16]
その他単艦式大掃海具1基、小掃海具一型改一 2基[15]
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夕雲型駆逐艦(ゆうぐもかたくちくかん)は、大日本帝国海軍の一等駆逐艦の艦級[3]である。同形艦19隻。陽炎型駆逐艦の改良型で、同型と本型を合わせて甲型駆逐艦とも呼ばれる[17]
概要

日本海軍は1939年(昭和14年)に昭和十四年度海軍軍備充実計画(通称C計画)を策定、その中で駆逐艦(甲)18隻の予算が成立した[18]。うち最初の4隻(第112号艦から第115号艦)はB計画(1937年計画)に引き続き陽炎型として建造されたが[18]、陽炎型は当初、計画速力の35ノットに達せず[19]、船体を延長した改良型[20]を第116号艦(後の「夕雲」)から建造する[18]。艦艇類別等級表でも別型とし、これを夕雲型とした[3]。この計画では上記陽炎型4隻の他に夕雲型11隻、島風1隻(残り2隻は建造せず)が建造された[18]

当初1941年(昭和16年)に策定された軍備充実計画(通称D計画)では、夕雲型に続く次世代型の甲型駆逐艦として島風型駆逐艦16隻を建造する予定であった[21][22]。しかし、対米戦の軍備が急速に必要だったことから、同年に策定された戦時急造の計画(通称マル急計画)では夕雲型16隻が追加で計画され[23]、変更がなければ島風型16隻と夕雲型16隻の追加建造となるはずだった。

太平洋戦争開戦後、戦局の変化を受け1942年(昭和17年)にD計画を改定して策定された戦時艦船建造補充計画(通称改D計画)では、島風型ではなく夕雲型16隻に計画変更されて[21]マル急計画分を合わせて24隻を建造する予定だった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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