夕張リゾート
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夕張リゾート株式会社
Yubari Resort Co.,Ltd
種類株式会社
本社所在地 日本
068-0411
北海道夕張市末広2-4
設立2007年(平成19年)2月28日
業種サービス業
法人番号7430001047718
事業内容観光施設の運営
代表者破産管財人 松田大剛[1]
資本金500万円[1]
関係する人物加森公人(加森観光社長)
呉之平(元大リアルエステート社長)
特記事項:2021年2月1日破産手続開始決定。2022年4月18日法人格消滅。
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夕張リゾート株式会社(ゆうばりリゾート)は、北海道夕張市本社を置く企業である。新型コロナウイルスの流行による利用客の減少が続き、事業継続は困難になったとして2020年12月24日破産の申し立てを行うことを発表し[2]2021年2月1日に破産手続開始決定を受けた[1]
指定管理者受託と返上

加森観光が、財政破綻した夕張市の観光施設の指定管理者を一括受託し、それにあたって2007年2月28日に設立。同年4月27日に受託した施設の営業を再開した。

2008年10月末に、改修などに費用を要し営業続行のリスクが高いとして、「夕張鹿鳴館」「SL館」「知られざる世界の動物館」(「世界のはくせい館」)の3つの施設について指定管理者を返上した。夕張市と同社の協定では、市側に負担がない代わりに夕張リゾート側には施設返還の制約がないためであると報じられている[3]
その後の施設の動向

返上された市側には運営の余力はなかったため三施設とも直ちに閉鎖となった。2009年4月1日から三施設について貸与・譲渡を希望する民間事業者の募集が行われ、「夕張鹿鳴館」については同月末に小樽市の廃棄物処理業者「テクノ」に無償譲渡されることが決まった。同年6月から補修工事を行い、2011年5月27日、宿泊施設・レストランなどを備えた新施設として再開業。2011年10月には国の登録有形文化財となった。

1983年に開館した「知られざる世界の動物館」については、市が大分市高崎山世界鳥獣館「フォーナランド」(大分市営。1982年閉館)に展示されていたものや、市に寄贈した元の所蔵者が各地から買い集めたらしい哺乳類鳥類両生類剥製が多数あったが、その多くは高額のものでも1体数千円程度の価値しかなかった(市は開館時にこれらを大分市などから総額約9600万円で購入した)。一方希少種のアジアゾウクロサイクロヒョウベンガルトラホッキョクグマなど「種の保存法」により一般への売買・譲渡が禁止されており値段自体が付かない動物の剥製も約70体あったため、民間事業者との取引は不可能となっていた。市は対応に苦慮、交流のある東京都に相談していたが、学術研究機関として法令でそれら剥製の譲渡が認められている国立科学博物館が夕張市側の苦境を知り受け入れを申し出たため、剥製641体については同館に無償譲渡された[4][5]。これらは同館の剥製標本コレクションの一部となり、展示・研究・教育用の資料として活用されている。2013年には特別展「グレートジャーニー人類の旅」にてホッキョクグマやワモンアザラシの剥製などが公開された。その後もたびたび展示されており、2019年の特別展「大哺乳類展2-みんなの生き残り作戦」でもホッキョクグマの剥製など多数が公開されている。「知られざる世界の動物館」には夕張周辺に生息しているものを中心とした昆虫標本も多数あったが、これについては1万円を超える値段が付いたものもあり、ネットオークションにかけられ売却された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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