「夏の憂鬱 [time to say good-bye]」
L'Arc?en?Ciel の シングル
初出アルバム『『The Best of L'Arc?en?Ciel 1994-1998』
B面あなたのために
リリース1995年10月21日(8cmCD)
2006年8月30日(12cmCD)
2006年9月20日(配信)
2019年12月11日(定額配信)
規格8cmシングル
12cmシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンルポップス
ロック
時間14分36秒
レーベルKi/oon Sony Records
作詞・作曲hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュースL'Arc?en?Ciel
西平彰
ゴールドディスク
ゴールド(CD、日本レコード協会[1])
チャート最高順位
週間15位(オリコン)
週間15位(12cmCD再発盤・オリコン)
登場回数10回(オリコン)
L'Arc?en?Ciel シングル 年表
Vivid Colors
(1995年)夏の憂鬱 [time to say good-bye]
(1995年)風にきえないで
(1996年)
『heavenly』 収録曲
C'est La Vie
(6)夏の憂鬱
(7)Cureless
(8)
『The Best of L'Arc?en?Ciel 1994-1998』 収録曲
and She Said
(4)夏の憂鬱 [time to say good-bye]
(5)風にきえないで
(6)
ミュージックビデオ
L'Arc?en?Ciel「夏の憂鬱[time to say good-bye]」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019年12月11日から2022年4月7日まではYouTube Music Premium限定有料公開
(※) 2022年4月8日から無料公開
テンプレートを表示
「夏の憂鬱 [time to say good-bye]」(なつのゆううつ タイム・トゥ・セイ・グッドバイ)は、日本のロックバンド、L'Arc?en?Cielの3作目のシングル。1995年10月21日発売。発売元はKi/oon Sony Records。 前作「Vivid Colors」から約3ヶ月ぶりとなるシングルリリース。本作の表題曲は、1995年9月1日に発売した3rdアルバム『heavenly』からのリカットとなっており、リカットシングルのリリースは1994年10月発売の「Blurry Eyes」以来約1年ぶり2作目のこととなる。 本作の表題曲「夏の憂鬱 [time to say good-bye]」は、アルバム『heavenly』に収録された楽曲「夏の憂鬱」をリアレンジしたバージョンとなっている。「夏の憂鬱」をリアレンジした経緯について、tetsuyaは「9月1日にアルバム『heavenly』を出して、その中から10月か11月にシングルをカットしようって話は、前からあったんですよ。それで、いざ曲を決める時に、「夏の憂鬱」の、スタッフからの評判がよかったんです。でも、オレらの中では、シングル・カットするつもりもなく、アルバムの中には、なんとなく始まって、なんとなく終わる曲って必要じゃないですか。そういう曲だったんで、シングルとしてひとり立ちさせるなら、ちゃんとよそ行きの洋服を着せたい!ということで、アレンジし直して、タイトルも「夏の憂鬱 [time to say good-bye]」にしました[2]」と、本作発売当時のインタビューで語っている。 シングルカットするにあたり、前作「Vivid Colors」で共同編曲を担当した西平彰を新たにアレンジャーとして迎えリアレンジ作業が行われている。原曲の「夏の憂鬱」は1970年代?1980年代のフォークロックを彷彿とさせる楽曲として制作されていたが、本作に収録されたリアレンジバージョンでは1980年代の煌びやかなニューミュージックテイストのアレンジが施されている。また、本作に収録されたリアレンジバージョンでは、イントロを歌メロから始まるかたちに変更し、Cメロの尺を伸ばしている他、構成変更に伴い歌詞を追加している。アレンジ作業について、hydeは「新しいアレンジによって変わった部分っていうのは、アルバムの曲作りの合宿の時に、なんとなく案としてはあったんですよ。でも、アルバムに収録した形で、「夏の憂鬱」っていう曲の雰囲気は出せていたから、あれはあれでよかったんです。でも、今回、シングルとして、あらためて出すことになったんで、前のアイディアを活かそうかな、と[2]」と語っている。ちなみに、音楽ライターの川口瑞夫は、本作の表題曲について「堀江淳の「メモリーグラス」を連想した[3]」「この曲のポップ感覚は、J-POPにおける王道のポップ感覚の外側にある。つまり、BOOWY?レベッカ?ビーイング系によって確立されたポップ感覚以前のそれだ。レトロ的と呼んでもニューミュージック的と呼んでも構わないが、ぼくはそこに他のバンドにはないユニークさを感じた[3]」と評価している。また、川口は「(シングルを)一聴して興味を引いたのはC/W曲「あなたのために」のイントロである。ホルガー・シュカイみたいなコラージュ音が配されていたからだ。わずか1枚のシングルを聞いて連想したのが、堀江淳とホルガー・シュカイ、この落差は大きい。ラルクって変?という印象はさらに深まった[4]」と本作を評している。 余談だが、表題曲は1996年に開催したライヴツアー「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」の後、長きにわたりライヴで演奏されていなかったが、2006年に東京ドームで開催したバンド結成15周年を記念したライヴ「15th L'Anniversary Live」において約10年ぶりに披露されている。このライヴで演奏されたことをきっかけに、翌2007年に開催したホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」の一部公演で演奏され、さらに2011年に開催したバンド結成20周年を記念したライヴ「20th L'Anniversary LIVE」や、2012年に開催したライヴツアー「20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012 THE FINAL」の国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(通称:旧国立競技場)公演などでも披露され、定期的にセットリストに組み込まれるようになっている。 本作のリリースプロモーションとして、1995年12月23日から同年12月25日にかけて、としまえんとのタイアップイベント「L'Arc?en?Ciel DAY Noel 1995」が開催された[5]。この企画は、前述の期間中に本作のジャケットを持参し同所を訪れた者を対象に、入場料を無料にする試みとなっており、対象者には先着2万名限定でメモリアルカードがプレゼントされている[5]。また、園内の特設シアターでは、そこでしか観ることのできないスペシャルビデオが上映されている[5][6]。さらに、同年12月24日には同シアターにて、当時L'Arc?en?Cielのメンバーがパーソナリティを務めていたNACK5系ラジオ番組『MIDNIGHT ROCK CITY』の公開録音が行われた[5]。 表題曲のミュージック・ビデオは、2003年3月19日に発表したベストアルバム『The Best of L'Arc?en?Ciel 1998-2000』の初回限定盤特典DVDに初収録され、2007年2月14日に発表したクリップ集『CHRONICLE 0 -ZERO-』にも収められている。
解説