この項目では、他の姿に変わること全般について説明しています。フィクションにおけるヒーローの変身については「変身 (ヒーロー)」を、その他の用法については「変身 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
アレクサンドル・アファナーシェフが編纂した『ロシア民話集』から「蛙の王女」の挿絵
変身(へんしん、英語: Shapeshifting)とは人や動物や物が、姿を変えること。 変身とは人や動物や物が姿を変えること。 変身に似た言葉には「変態 (生物学)」、「メタモルフォーゼ」などがある。 変身は日本では童話、漫画、アニメ、特撮で出てくるが(変身 (ヒーロー)も参照)、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}世界の様々な国でも使われる言葉である[要校閲]。 変身譚(へんしんたん)とは、人間が異性や、動物や植物などの人間以外のものに変身するという神話・物語・伝説などを指している。 その歴史は古く、古代ギリシアからヘレニズム、ローマ帝国時代にかけて多くの物語が作られており、オウィディウスの『変身物語』はその集大成であると言える。 近現代にも多く作られており、カフカの『変身』などが代表的。日本では中島敦の『山月記』が有名。 なお、異性への変身(TSF)は動物・植物・無生物への変身とは趣がまるで異なり、独特の分野となっている。それについては別項で取り扱う。 伝承において一般的な変身する動物は狼男、ヴァンパイア、東アジアのキツネ、北欧神話のロキまたはギリシャ神話のプローテウスの様な多数の神話の、神、女神、悪魔がいる。神にとってあらゆる動物や植物に変身することは普通のことであった。 人間から狼へ変身する狼男(リカントロープ)は有名だが、そのほかにも人から獣へ変身する生き物を指す言葉として獣人(セリアンスロープ)がある。英語ではリカントロープ(lycanthrope、変化を指してリカントロピー lycanthropy)のほうが多く用いられる。 英語において変身を指す言葉は、他にもmetamorph(変身全般)、skin-walker(ネイティブアメリカンの伝承や北欧神話に見られる、動物に変身する能力を持った人間)、mimic(擬態)などがある。接頭詞「were-」も「人間(man)」を意味する古語に由来し、ウェアウルフ(werewolf:人狼)などのように変身する存在を指す。動物・獣人への変身(獣化)については、transformationとfurry(毛皮で覆われた者)の合成語である「transfur」やanthropomorph(擬人化)の略語である「anthro」も俗語として用いられている。 変身譚はほとんどの全ての文化にみられ、日常でよく目にする動物には、たいてい関係する変身譚がある。通常は、変身の対象になる動物は、物語が伝わっている地域に固有の生き物である人間が他のものに変身する物語と同様に、動物が変身する物語も多く存在する。[1]。 変身のモチーフは、古典文学での中で多種多様な方法で現れている。 古典文学における変身のモチーフとしては、オウィディウスの『変身物語』、ホメーロスの『オデュッセイア』(キルケーがオデュッセウスの仲間を豚に変えた)、アプレイウスの『黄金のロバ
概要
変身譚
各地の伝承
ギリシア=ローマ文学
神々の中でも、プローテウスは変身で有名である。メネラーオスとアリスタイオスはともにプローテウスに勝利して情報を聞き出している。プローテウスの様々な変身に対して耐えることで勝利した、という点も同様である。
また、ギリシアの神々は変身を罰の方法としても使った。アラクネーは織物の技術に関する傲慢への罰として蜘蛛に変えられ、メドゥーサはアテーナーの神殿でポセイドーンと交わったため怪物に変えられた。