壺阪の「壺」は表記揺れがあります。
壺阪
壷阪
南法華寺
三重塔
所在地奈良県高市郡高取町壺阪3
位置北緯34度25分35.6秒
東経135度48分37秒
南法華寺(みなみほっけじ)は、奈良県高市郡高取町にある真言宗系の単立寺院。山号は壺阪山。一般には壺阪寺(つぼさかでら)の通称で知られる。703年(大宝3年)創建と伝え、西国三十三所第六番札所。
本尊十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験があるといわれ、お里・沢市の夫婦愛をうたった人形浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台としても有名。園内には養護盲老人ホーム慈母園があり、他にも国の内外で福祉事業を展開している[1]。
インドでの救ライ事業への尽力に対する返礼として1983年3月に贈られた「天竺渡来大観音像」は、大理石造り、高さ約20m、総重量1200トンの壮大なもの[2]。その他、インド渡来のものとしては、石像大仏伝図、天竺渡来大石堂がある。
目次
1 歴史
2 御詠歌
3 建造物
4 文化財
4.1 重要文化財
4.2 その他の文化財
5 主な行事
6 アクセス
7 付近の名所旧跡
8 伽藍
9 隣の札所
10 脚注
11 関連項目
12 外部リンク
草創については不明な点が多いが、伝承によれば大宝3年(703年)に元興寺の弁基上人により開かれたとされる。京都の清水寺の北法華寺に対し南法華寺といい、長谷寺とともに古くから観音霊場として栄えた。 礼堂
歴史
御詠歌岩をたて
水をたたえて
壺阪の
庭にいさごも
浄土なるらん
建造物
仁王門 - 建暦2年(1212年)建立、入母屋造、本瓦葺。
多宝塔 - 大日如来坐像(平安時代作)安置。
灌頂堂 - 十一面千手観音菩薩(室町時代)、豊臣秀長公像、本多俊政公像(安土・桃山時代)安置。
礼堂 - 室町時代中期以前の建立。入母屋造、本瓦葺。
八角円堂(本堂) - 眼の観音様として親しまれている十一面千手観音菩薩坐像安置。
三重塔 - 室町時代の明応6年(1497年)の建立。
天竺渡来 大観音石像
天竺渡来 大涅槃石像
天竺渡来 大釈迦如来石像
文化財
重要文化財
礼堂
三重塔
鳳凰文磚(奈良時代前期)
絹本著色一字金輪曼荼羅図(鎌倉時代)
その他の文化財
木造十一面千手観音菩薩坐像
木造大日如来像
木造増長天・多聞天立像
主な行事
2月、6月を除く毎月18日 - 観音縁日
8月18日 - 施餓鬼会
アクセス
近鉄吉野線壺阪山駅から奈良交通バス壷阪寺前行きに乗り終点下車(約11分)。バス停から徒歩約5分。またはタクシー
西名阪道郡山ICから国道24号、国道169号を経由、清水谷交差点から県道119号線を約2km(案内看板あり)。有料駐車場あり(普通車1日500円)
なお、県道119号は急坂とカーブが続くため冬季の凍結や降雪のさいには注意
開門時間 8時30分から午後5時まで、年中無休。
入山料は大人(18歳以上)で600円、小人(高校生以下)100円、幼児(5歳以下)は無料。また身体障害者は身障者手帳の掲示で、付き添いの介助者1名を含めて無料。ほか、団体割引あり。
付近の名所旧跡
久米寺
岡寺
飛鳥寺
橘寺
橿原神宮