境界知能(きょうかいちのう)とは、知能指数(IQ)の分布において平均的とされる部分(一般に85から115)と知的障害とされる部分(概ね70以下)の境界に位置すること[1]。「平均的ではないが知的障害でもない」、知能指数で概ね71以上85未満を指す[1][2]。統計上、14パーセントがこの「境界知能」に該当する[3]。ここに該当する人は、かつては「境界線精神遅滞(知的障害)」として認定されていたが、現行の基準では知的障害として扱わないことが多い。グレーゾーンとも呼ばれる[4]。
境界知能児は自分が他者からどう見られているかを切実に認知できる能力を持つことによって、軽度知的障害以上に非行や精神障害に脆弱性が高いとされる[2]。知能指数分布。左半分で青く示された部分がいわゆる境界知能。
脚注[脚注の使い方]^ a b 日本放送協会. “なぜ何もかもうまくいかない? わたしは「境界知能」でした 。NHK 。WEB特集