この項目では、塩化ナトリウムを主な成分とする.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}塩(しお)について説明しています。
酸と塩基の中和反応などによって生じる化合物の塩(えん)については「塩 (化学)」をご覧ください。
塩化ナトリウムについては「塩化ナトリウム」をご覧ください。
その他のSALTについては「SALT」をご覧ください。
その他のソルトについては「ソルト」をご覧ください。
「海塩」はこの項目へ転送されています。中国の県については「海塩県」をご覧ください。
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塩塩の結晶
塩(しお、英: salt)は、塩化ナトリウムを主な成分とし、海水の乾燥・岩塩の採掘によって生産される物質。塩味をつける調味料とし、また保存(塩漬け・塩蔵)などの目的で食品に使用されるほか、ソーダ工業用・融氷雪用・水処理設備の一種の軟化器に使われるイオン交換樹脂の再生などにも使用される。
日本の塩事業法にあっては、「塩化ナトリウムの含有量が100分の40以上の固形物」(ただし、チリ硝石、カイニット、シルビニットその他財務省令で定める鉱物を除く)と定義される(塩事業法2条1項)[1]。
塩分の摂取を減らす製品には、塩化ナトリウムと同様に塩味を感じるが苦みもある塩化カリウムが含まれている。この塩化カリウムは、多くの国で摂取される植物灰から得られる塩に多く含まれる。
製法井水を煮詰めて塩を作る様子(中華人民共和国、自貢市)岩塩の採掘現場(スペイン)ウユニ塩原の塩採掘「塩生産国の一覧
塩は大きく分けて以下の4つの原材料から作られる。
岩塩
岩塩を採掘する。主にヨーロッパ・北アメリカにて行われる。岩塩は、かつて海であった土地が地殻変動により地中に埋まり海水の塩分が結晶化した地層から採掘できる。岩塩の製法は溶解採掘法と、乾式採掘法
世界の塩の生産量は2008年で2億650万トンと言われておりそのうち天日塩が約36%である[3]。
製法
塩水を天日により乾燥させる天日製塩法
風による蒸発を促進させる流下式塩田(グラディアヴェルクなど)
天日や風で濃縮された塩水を塩釜や製塩土器で煮詰める煎熬採塩法
真空式製塩法
カナワ式製塩法
ST式製塩法
イオン交換膜製塩法・揚浜式製塩法・瞬間結晶など。
灰塩 - 日本古来の塩の製造方法に諸説あるが藻塩焼があり、塩分を含んだ海藻を天日で乾燥させた後に焼いて灰塩として、それに海水を加えて濃して煮詰めて塩を作ったという説がある[4]。ウィトト族(英語版)などの南アメリカ・中央アメリカの民が選別する複数種の植物を焼いて灰塩を得ていた[5]。中央アフリカのチャドなどでは、オギノツメ属のHygrophila auriculataなどを焼いて灰塩を採取する。これらの植物から得られる塩には塩味を感じる塩化カリウムが多く含まれる[6][7]。