塩酸塩(えんさんえん、Hydrochloride)は、塩酸がアミン等の有機塩基と反応した結果生じる塩である。フランス語を用いてchlorhydrateとも書く。また、かつて塩酸のことをmuriatic acidと呼んだことから、かつてはmuriateと言った。
例えば、ピリジン(C5H5N)が塩酸(HCl)と反応すると、ピリジン塩酸塩(塩化ピリジニウム)が生じる。分子式は、C5H5N・HClまたはC5H5NH+ Cl-と書く。 不溶性のアミンを塩酸塩にすることは、それらを可溶化するための常套手段である。この性質は、薬品となる物質には特に望ましい[1]。European Pharmacopoeia(欧州薬局方
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