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をお願いします。(2018年4月)塩化銀(I)
IUPAC名
silver(I) chloride
別称塩化銀
識別情報
CAS登録番号7783-90-6
特性
化学式AgCl
モル質量143.321 g mol?1
外観無色結晶
密度5.56 g cm?3, 固体
融点
455 °C, 728 K, 851 °F
沸点
1550 °C, 1823 K, 2822 °F (分解)
水への溶解度0.00008 g/100 cm3 (10 °C)
構造
結晶構造立方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo?127.068 kJ mol?1[1]
標準モルエントロピー So96.2 J mol?1K?1
標準定圧モル比熱, Cpo50.79 J mol?1K?1
危険性
NFPA 704020
関連する物質
関連物質フッ化銀(I)
臭化銀(I)
ヨウ化銀(I)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
塩化銀(I)(えんかぎん いち、英: silver(I) chloride)は、化学式が AgCl と表される銀の塩化物である。通常、単に「塩化銀」と言った場合はこの塩化銀(I)を指す。天然には角銀鉱という鉱物として産する。 銀と塩素の直接反応のほか、銀イオンと塩化物イオンの反応によって生成する。この沈殿反応は塩化物イオンあるいは銀イオンの定性分析、あるいは定量分析に利用される。 2 Ag + Cl 2 ⟶ 2 AgCl {\displaystyle {\ce {2Ag\ + Cl2 -> 2AgCl}}} Ag + ( aq ) + Cl − ( aq ) ⟶ AgCl {\displaystyle {\ce {Ag^+(aq)\ + Cl^-(aq) -> AgCl}}} 水溶液中ではほとんど電離せず弱電解質[2]・難溶性であるため、沈殿する。塩化物イオンの銀(I)イオンに対する錯生成定数は 103.04 である[3]。溶解度積は以下の通りである[4]。 AgCl ⇄ Ag + ( aq ) + Cl − ( aq ) , {\displaystyle {\ce {AgCl\ \rightleftarrows \ Ag^{+}(aq)\ +Cl^{-}(aq)\ ,}}} K s p = 1.6 × 10 − 10 {\displaystyle K{\rm {{sp}=1.6\times 10^{-10}}}} 配位子となるイオンや分子が存在すれば溶解する。チオ硫酸イオン、シアン化物イオン、アンモニアによってそれぞれ AgCl + 2 S 2 O 3 2 − ⇄ [ Ag ( S 2 O 3 ) 2 ] 3 − + Cl − {\displaystyle {\ce {{AgCl}+2S2O3^{2-}\ \rightleftarrows \ [Ag(S2O3)2]^{3-}\ +Cl^{-}}}} AgCl + 2 CN − ⇄ [ Ag ( CN ) 2 ] − + Cl − {\displaystyle {\ce {{AgCl}+2CN^{-}\ \rightleftarrows \ [Ag(CN)2]^{-}\ +Cl^{-}}}} AgCl + 2 NH 3 ⇄ [ Ag ( NH 3 ) 2 ] + + Cl − {\displaystyle {\ce {{AgCl}+2NH3\ \rightleftarrows \ [Ag(NH3)2]^{+}\ +Cl^{-}}}}
製法
性質