塩化水素
IUPAC名
塩化水素、クロラン
別称塩酸(水溶液)
識別情報
CAS登録番号7647-01-0
?114 °C, 159 K, -173 °F
沸点
?85 °C, 188 K, -121 °F
水への溶解度67 g/100 mL (30 ℃)
酸解離定数 pKa?4
構造
分子の形直線型
双極子モーメント1.05 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo?92.31 kJ/mol[1]
標準モルエントロピー So186.902 J/(K・mol)[1]
標準定圧モル比熱, Cpo29.14 J/(K・mol)[1]
危険性
安全データシート(外部リンク)厚生労働省モデルSDS
GHSピクトグラム [2]
GHSシグナルワード危険 [2]
Hフレーズ
加圧ガス:熱すると爆発のおそれ
飲み込むと有毒
吸入すると生命に危険
吸入すると有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
重篤な眼の損傷
吸入するとアレルギー、喘息または、呼吸困難を起こすおそれ
呼吸器系の障害
長期にわたる、または、反復ばく露により歯、呼吸器系の障害
水生生物に非常に強い毒性 [2]
NFPA 704031ACID
関連する物質
その他の陰イオンフッ化水素
臭化水素
ヨウ化水素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
塩化水素(えんかすいそ、英: hydrogen chloride)は塩素と水素から成るハロゲン化水素。化学式 HCl。常温常圧で無色透明、刺激臭のある気体。有毒であり、塩酸ガスとも呼ばれる。 塩化水素は常温常圧下では気体であり、塩化水素の水溶液を塩酸と呼ぶ。気体の塩化水素は、塩化水素分子として存在し、水溶液である塩酸中では、塩化水素はほぼ完全に正負のイオンに電離している。 HCl + H 2 O ⟶ H 3 O + + Cl − {\displaystyle {\ce {HCl + H2O -> H3O^+ + Cl^-}}} 常温常圧下で、濃度がほぼ25%以上の塩酸には発煙性がある。 日本では毒物及び劇物取締法により、原体および10%を超える製剤が劇物に指定されている。 ラットの吸入毒性ではLC50が 3,124 ppm/1h。 塩化水素は水素と塩素の反応で得る。 H 2 + Cl 2 ⟶ 2 HCl {\displaystyle {\ce {H2 + Cl2 -> 2HCl}}}
概要
発生方法