塩化チオニル
別称塩化スルフィニル
識別情報
CAS登録番号 ⇒7719-09-7
EC番号231-748-8
国連/北米番号1836
?104.5
沸点
76
水への溶解度加水分解
粘度0.6cP
構造
分子の形三角錐形
双極子モーメント1.4 D
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC ⇒1409
⇒External MSDS
EU分類腐食性 (C)
EU Index016-015-00-0
NFPA 704042W
RフレーズR14, R20/22, R29, R35
Sフレーズ(S1/2), S26, S36/37/39, S45
関連する物質
関連するハロゲン化チオニルフッ化チオニル
臭化チオニル
関連物質塩化スルフリル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
塩化チオニル(えんかチオニル、thionyl chloride)とは、亜硫酸の酸塩化物に相当する無機化合物で、化学式SOCl2、分子量118.97、融点-104.5℃、沸点76℃、比重1.65g/cm3の液体であり、発煙性や刺激臭を有する。CAS登録番号は[7719-09-7]。塩化スルフィニル(sulfinyl chloride)とも呼ばれる。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[1]。また化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律(平成七年四月五日法律第六十五号)により第二種指定物質として指定されている[2]。 塩化チオニルは、ベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素には溶ける。水に対しては激しく発熱しながら反応し、二酸化硫黄 SO2 と塩化水素 HCl になる。また無水の金属ハロゲン化物を作る際の脱水剤やカルボン酸およびアルコールの塩素化によく用いられる。 FeCl 3 ⋅ 6 H 2 O + 6 SOCl 2 ⟶ FeCl 3 + 6 SO 2 + 12 HCl {\displaystyle {\ce {FeCl3\cdot 6H2O\ +6SOCl2->FeCl3\ +6SO2\ +12HCl}}} RCOOH + SOCl 2 ⟶ RCOCl + SO 2 + HCl {\displaystyle {\ce {RCOOH\ + SOCl2 -> RCOCl\ + SO2\ + HCl}}} ROH + SOCl 2 ⟶ RCl + SO 2 + HCl {\displaystyle {\ce {ROH\ + SOCl2 -> RCl\ + SO2\ + HCl}}}
目次
1 性質
2 製法
3 脚注
4 関連項目
5 外部リンク
性質