塩化セシウム
組成式CsCl
式量168.36 g/mol
形状無色固体
結晶構造塩化セシウム型
CAS登録番号7647-17-8
密度と相3.99 g/cm3, 固体
水への溶解度162 g/100 mL (1 °C)
融点645 °C
沸点1295 °C
塩化セシウム(えんかセシウム、cesium chloride)は化学式 CsCl で表される無機化合物である。無色の固体であり、セシウムイオン源としてさまざまな用途に使われる。結晶構造型のひとつとしても知られる。 水酸化セシウムまたは炭酸セシウムと塩酸の反応によって調製される。得られる塩は再結晶して精製される。 固体はイオン結晶であり、アニオン(塩化物イオン、Cl?)とカチオン(セシウムイオン、Cs+)の組み合わせからなる単純立方格子 導電性ガラス
調製
結晶構造塩化セシウムの単位格子
用途
塩化セシウムはまた、DNAの遠心分離を行う際に広く用いられる。等密度遠心法 (isopycnic centrifugation) と呼ばれる技法では、塩化セシウムの溶液を遠心分離し、遠心力と分散力によって遠心管中に濃度勾配(すなわち密度勾配)を作り出す。この溶液を使ってDNAを遠心分離すると、DNAの各断片は溶液中で密度の等しい部分にそれぞれ移動する。この現象を利用し、密度の異なるDNAを分離することができる。
非放射性の塩化セシウムはがんの代替医療に利用できると主張されているが、科学的根拠で裏付けられたものではない。カナダ保険省によれば、継続したセシウム化合物(主に塩化セシウム)の使用は命にかかわる心臓病のリスクをもたらす可能性がある[1]。 放射性同位体を含む塩化セシウムはがん治療におけるシンチグラフィに使われる。放射線源の製造においては、普通、事故が起こった場合に備えて分散しにくい化学種が選択される。例えば原子力電池には水に不溶なチタン酸ストロンチウムが使われる。しかしながら、体外放射線療法
放射性同位体
出典[脚注の使い方]^ Health Canada Warns Canadians of Cardiac Risks Associated with Cesium ChlorideWarning 2009-153 /September 10, 2009 For immediate release / ⇒[1]
表
話
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ