塩化ジデシルジメチルアンモニウム
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塩化ジデシルジメチルアンモニウム

IUPAC名

didecyl-dimethylammonium chloride
識別情報
CAS登録番号7173-51-5 
PubChem23558
ChemSpider22027 
UNIIJXN40O9Y9B 
ATC分類D08AJ06
SMILES

[Cl-].C(CCCCC[N+](C)(CCCCCCCCCC)C)CCCC

InChI

InChI=1S/C22H48N.ClH/c1-5-7-9-11-13-15-17-19-21-23(3,4)22-20-18-16-14-12-10-8-6-2;/h5-22H2,1-4H3;1H/q+1;/p-1 Key: RUPBZQFQVRMKDG-UHFFFAOYSA-M 

InChI=1/C22H48N.ClH/c1-5-7-9-11-13-15-17-19-21-23(3,4)22-20-18-16-14-12-10-8-6-2;/h5-22H2,1-4H3;1H/q+1;/p-1Key: RUPBZQFQVRMKDG-REWHXWOFAJ

特性
化学式C22H48ClN
モル質量362.08 g/mol
外観液体[1]
密度0.95 g/cm3 (20 °C)[1]
危険性
主な危険性C [1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化ジデシルジメチルアンモニウム(: Didecyldimethylammonium chloride、略称: DDAC)は殺菌剤消毒薬など多くの殺生物剤(英語版)に使われる化合物である。これは分子間相互作用を阻害し、脂質二重層の解離を引き起こす。
規制

含有量0.4%を超える製品は劇物指定されている。

2016年9月10日、神奈川県茅ヶ崎市でのマリンスポーツイベントでTシャツが配布され、その着用者多数に重篤なかぶれ等の症状が発生した[2]。これについて調査の結果、インク業者がプリント用前処理剤として(通常の用途ではない)DDACを販売し[3][4]、これを使ったシャツ委託製造業者が洗濯せずに販売したためであると考えられた[5][6]。この事故を契機として厚生労働省によりDDACの毒性と規制の見直しが行われ[7]、皮膚腐食性データ等に基づき、含有量0.4%以下の製品を除いて劇物として指定された[8][9]
出典^ a b c Record of didecyldimethylammonium chloride 労働安全衛生研究所(IFA)(英語版)発行のGESTIS物質データベース, accessed on 2 November 2007
^ 記念Tシャツで35人かぶれ 茅ケ崎、薬品残留か
^ 配布Tシャツで100人超かぶれ 過失傷害疑いで書類送検
^ 初めて使うものほど細心の注意を
^ Tシャツかぶれは前処理剤が原因か 茅ケ崎
^ 化学物質の曝露評価(直接暴露)とリスク評価
^DDAC の劇物指定について
^ 諮問書
^ 毒物及び劇物指定令の一部改正について(通知)

外部リンク

ジデシルジメチルアンモニウムクロリド
厚労省 職場のあんぜんサイト

塩化ジデシルジメチルアンモニウム MSDS


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