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出典検索?: "塚原卜伝" テレビドラマ
塚原卜伝
ジャンルドラマ
原作津本陽「塚原卜伝十二番勝負」
脚本山本むつみ
高山直也
演出佐藤峰世
福井充広
出演者堺雅人
平岳大
栗山千明
京野ことみ
有森也実
本田博太郎
中村錦之助
永島敏行
江波杏子 ほか
ナレーター栗山千明
音楽川井憲次
製作
制作NHK
放送
放送国・地域 日本
BS放送
放送期間2011年10月2日 - 11月13日
放送時間日曜日 18:45 - 19:28
放送枠BS時代劇
放送分43分
回数7
公式サイト
地上波放送
放送期間2013年1月24日 - 3月7日
放送時間木曜日 20:00 - 20:43
放送分43分
回数7
特記事項:
ステレオ2による解説放送あり(デジタル)
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『塚原卜伝』(つかはらぼくでん)は、2011年10月2日から11月13日までBS時代劇枠で、毎週日曜日18:45 - 19:28に放送された、堺雅人主演のテレビドラマ。2013年1月24日から3月7日まで、NHK総合の毎週木曜日20:00 - 20:43にも放送された。
作品概要が望まれています。
NHKのBS時代劇の第3作。津本陽の歴史小説『塚原卜伝十二番勝負』を原作としており、そのうち「第七番」までを基に脚色を加えている[1]。特に時代考証・演出に力を入れていることが特徴で、舞台となる鹿島神宮や、時代劇としては貴重な室町時代の風俗・文化などを忠実に再現しようと試みている[2]。また、原作にはない鹿島の内紛の前日談的内容も物語に取り込まれ、剣豪劇としてだけでなく時代劇としての要素も組み込まれている。
登場人物
主人公一行
塚原新右衛門(つかはら しんえもん)
演:堺雅人(幼少期:巨勢竜也)常陸国鹿島の人。名は高幹(たかもと)。卜部吉川家に生まれるが、世継ぎの無かった塚原家の養嗣子となる。実父・吉川覚賢から鹿島中古流を、養父・土佐守や松本備前守からは神道流を学び、特に松本門下の中では抜きんでた才覚を示す。元服後、諸国回遊を志し、鹿島の太刀を広めるという大義名分の下、山崎左門とともに鹿島を出る。小田原で伊勢宗瑞の元で剣術指南役を務めたのち上洛し、管領代・大内義興の客分となる。御前試合などでその実力を存分に発揮し、“当代随一”“海内無双”の称号とともに東国・近畿・西国に名を轟かす剣豪へと成り上がってゆく。しかしその一方で次第に死に臨む真剣勝負への恐怖と、殺人者としての剣客の在り方に囚われるようになる。その迷いを払拭するために大内家を辞して鹿島へ帰り、千日参籠の末に奥義「一つの太刀」を会得するに至った。鹿島で備前守に「一つの太刀」で勝利した後は山本勘助に誘われ、新当流・塚原卜伝として再び鹿島を出、平法の剣を伝授する者を探す旅に出る。
山崎左門(やまざき さもん)
演:平岳大卜部吉川家の家臣。新右衛門とは松本備前守の元で神道流を学ぶ同門。新右衛門には及ばないが、神道流の使い手でもある。また武士として合戦にもしばしば出陣した経験があり、何かと世間知らずな新右衛門の助言役となる事が多い。新右衛門が諸国回遊をするにあたり、主・覚賢の命に従って新右衛門の供をする事となる。
山本勘助(やまもと かんすけ)
演:三浦アキフミ京都に流れていた隻眼の浪人。右目右足が不自由ながら、軍師を夢見て兵法に励む若者。友人を奥津源三郎に殺害されたのを恨んで奥津邸を襲うも、返り討ちに逢う。手傷を負ったものの新右衛門らに保護されて大事には至らなかった。その後は新右衛門の直弟子となる。新右衛門が京を去る際には同行したが途中で別れている。その後鹿島を訪れ、京の情勢や鹿乃の近況を語った後、新右衛門を修行の旅に誘う。
卜部吉川家
真尋(まひろ)
演:栗山千明[3](幼少期:松本春姫)新右衛門の妹。神野の郷にある物忌屋敷に住み込みで仕えており、主に龍子の取次役を担う。月に数度は実家に戻っている。幼い頃の不思議な体験から、兄・新右衛門が回国修行に出るとその身を一身に案じ、龍子の神託を頼みにしている。一方で夢見にはたびたび新右衛門が現れ、その不安を払拭できずにいた。龍子が亡くなる際、その遺言を預かり新右衛門に伝え、それ以降は神の加護を信じるようになった。
吉川覚賢(よしかわ あきかた)
演:中村錦之助新右衛門の実父。卜部吉川家当主。鹿島城主・鹿島氏の重臣で、また鹿島大神宮の神官も務める。幼い新右衛門に厳しく鹿島中古流剣術を教え込んだ。戦乱による鹿島大神宮の荒廃を憂えており、新右衛門の諸国回遊によって鹿島の名声が高まる事を期待している。また新右衛門が千日参籠を願い出た際にはそれを認め、自邸の離れを貸し与えた。鹿島景幹の強硬な対外出兵には頭を痛め、しばしば松本備前守や塚原土佐守を自邸に招いては憂いを述べている。また景幹を継いだ鹿島義幹の土地政策にも苦言を呈しており、遂には備前守や土佐守と謀って義幹の隠退を迫ろうと画策する。
藤枝(ふじえ)
演:朝加真由美覚賢の妻。新右衛門の実母。新右衛門の事を殊更心配しており、回国修行や千日参籠の時には常にその身を案じている。
吉川常賢(よしかわ つねかた)
演:石井英明覚賢の嫡男。新右衛門の実兄。
鹿島大神宮・神官家
龍子(たつこ)
演:江波杏子鹿島大神宮の物忌。物忌とは古代より神託を伝える巫女として鹿島大神宮で最も重んじられてきた神職。数百年続く鹿島大神宮の巫女を担う女性であり、神野の郷にある物忌館で武甕槌大神を祭るために生涯を捧げている。普段は物忌館を出る事はなく、他人と会う時も御簾越しで取次の者に言伝をする。新右衛門が幼い頃、彼が鹿島の剣客として命を賭すと予言し、新右衛門が旅立った後もたびたび神託を伝えるが、徐々にその気力は衰え始め、新右衛門が鹿島へ戻る直前に亡くなった。
松本備前守(まつもと びぜんのかみ)
演:永島敏行鹿島家の重臣。神道流剣術の使い手。鹿島大神宮の神官を務める家柄の一つ。神道流の達人で、新右衛門の師匠に当たる。新右衛門に類稀なる素質を見出し、彼の諸国回遊を後押しする。また吉川覚賢とともに鹿島大神宮復興を悲願としており、主家の度重なる軍事増強には苦言を呈する事も多い。鹿島義幹の代になるとその不満が鬱積し、吉川覚賢や塚原土佐守らとともに義幹の隠退を画策する。しかし新右衛門にそれが露見したため、真剣勝負を挑む事になるが「一つの太刀」を前に敗北。新右衛門の実力を認め、「新当流」の流派名を考案し、再び回国修行に出る新右衛門に鹿島の内乱に関わらない事を忠言した。その後、内乱の中で戦死した事が語られた。
塚原土佐守(つかはら とさのかみ)
演:田山涼成鹿島家の重臣。新右衛門の養父。鹿島景幹の叔父にあたる。子がなかったために卜部吉川家から新右衛門を養嗣子に貰い受ける。そのため新右衛門の諸国回遊には難色を示していたが、松本備前守の説得に折れ、新右衛門の旅立ちを許す事になる。景幹の軍事主義には吉川覚賢や松本備前守とともに否定的で、たびたび景幹やその跡を継いだ鹿島義幹に諫言している。また玉造常陸介との仲も険悪で、常陸介暗殺の刺客を差し向けるなどした。
玉造常陸介(たまつくり ひたちのすけ)
演:松田悟志鹿島家の若い家臣。常陸国内で勢力を伸ばす佐竹氏・江戸氏、そして鹿島氏の本家に当たる大掾氏を警戒し、軍備増強を主張。新当主・義幹に反発する重臣衆とは意見を異にし、義幹に寵愛されている。そのため譜代の重臣衆からは疎まれており、義幹へのクーデター計画の際には、常陸介を廃する事も含まれていた。