塔京ソウルウィザーズ
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塔京ソウルウィザーズ
ジャンル
サイバーパンク[1]アクション[1]
小説
著者愛染猫太郎
イラスト小幡怜央
出版社アスキー・メディアワークス
レーベル電撃文庫
発売日2013年2月10日
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル
ポータル文学

『塔京ソウルウィザーズ』(とうきょうソウルウィザーズ)は、愛染猫太郎による日本ライトノベル。イラストは小幡怜央が担当。第19回電撃小説大賞銀賞受賞作[1]電撃文庫アスキー・メディアワークス)より2013年2月に刊行された。
あらすじ

異変によって人類が魔法を使えるようになってから長い時がたった世界、その世界の一国である「塔京」に住む魔術師黒乃一将は、魔法の修練をしながらパートナーのブリュンヒルデとともに血の流れる仕事をしていた。あるとき年下のメイド見習い椎名真央を使い魔にしてしまい、また任務の途中で拾った少女型ホムンクルス「ソフィア04」にブリュンヒルデが乗り移り、一将はケモノ耳少女二人と同居することになった。
登場人物
黒乃一将(くろの かずまさ)
主人公。第八等級魔術師。1巻の時点で16歳。双児宮の学園の魔法科高等部2年に在籍している。自由騎士の身分も持ち、任務の際には全身を黒の服にする。「ペットセメタリー(動物霊園)」という二つ名を使っている。ブリュンヒルデに対しては「ヒルダ」と呼ぶ。名門である黒乃家の子であったが、中等部1年のとき、愛犬のブリュンヒルデを事故で失い、そのソウルを守護霊としたため、家を追われ、以後校内で壮絶ないじめにあい、ケンカもくりかえした。現在は生計と魔法の修練のためクエストをこなしながらそこそこ質素な暮らしをしている。プログラミングが得意で、使い魔を駆使して戦う。また動物霊を安価で購入し、ファッション用に改造してネットオークションで高値で売るというあこぎな副業をしている。あるときメイド科の椎名真央の依頼で飼い猫グゥのソウルを真央に融合させるが、その際にグゥにしかけられていた特殊なウイルスを受け、真央が自分の使い魔となってしまった。加えてクエストの際に拾ったホムンクルスにブリュンヒルデが乗り移り、以後少女ブリュンヒルデと真央の三人で同居することになる。クエストの横取りをし、駆け引きのためには自然にうそをつき、ブリュンヒルデと真央の心境に配慮することができ、魔法ショップ街の店主たちに人望があり、やや軟派なところもあるが魔法の能力を高めることに余念がないという、とても16歳とは思えない器を持っている。使い魔は7体あり、のち形式上真央が加わった。使い魔のうちブリュンヒルデは別格で、常時具現化しており知能が非常に高いが、他6体は呼びだすときには「ファミリア・サモン」、消すときには「ファミリア・リロード」と唱え、簡単な命令を理解する程度の知能しかない。五感の共有とテレパシーを用いて使い魔の視点での認識や遠隔操作も可能。黒乃一将ことペットセメタリー・使い魔一覧

1.《ブリュンヒルデ》

2.《フレイムハウンド》:犬。標的に噛みつき、爆発する炎の猛犬。普段は家の外で番犬がわりに使っている。

3.《スノーファング》:犬。周囲5メートルに雪を降らせる猟犬。氷のエーテルとなって破裂し、噛みついた標的を凍結させる。

4.《シーフキャット》:猫。霊的なセキュリティにハッキングする泥棒猫。封印された異次元世界や事物を魔法の爪でこじ開ける。

5.《ハミングバード》:鷹。口ばしから軽機関銃の銃口を伸ばした鷹。能力は飛行、2キロ先を見通す鷹目、LV2口径の魔弾による射撃(32発)。ソウル1つを魔法弾32発分に転換できる。

6.《クローンフォックス》:狐。一将とまったく同じ容姿に変身できる狐。あくまで分身であり、召喚魔法は使えない。それを一将が操作することで囮や分身に用いる。

7.《チェーンサーペント》:蛇。先端が青大将になった鎖。能力は長さ10メートルの強靱な身体による捕縛、麻痺毒、熱源探査。

ブリュンヒルデ
ヒロイン。黒乃一将の守護霊。一将を「マスター」と呼ぶ。1巻前半と1巻後半以後で大きく変わる。1巻前半では蒼白い狼犬の姿をしており、普段は通常の犬の大きさで、一将とともに行動する。いかつい容貌だが少女の声で話す。戦闘時には巨大化による優れた近接戦闘能力を誇る。不死であり、どのような攻撃を受けても再生し、痛覚も持たない。「霊臭」と呼ばれるものを感じ取ることで、生物やゴーストの存在を探知することができる。元は一将の飼っていたメスの犬であったが、事故死したため一将がソウルを自分に融合させたあと、人工知能をくみこみ独立させ、現在の形に作り上げた。1巻後半でソフィア=04に乗り移り、プログラムによって容姿を改変して犬耳のついた少女の姿となった。実体を持つホムンクルスに乗り移ったため不死でなくなったが魔法が使えるようになった。少女化前の性格はそのまま受け継ぎ、目先の正論または皮肉を場所を選ばず言う。プログラムによって作られた人格でありながら一将に対して恋愛感情を持っており、1巻で大蛇丸に一度引き渡されたときには、一将に「マスターの赤ちゃん、生みたかったです」と告げた。服屋「ニーベルング」で売っていたバトルドレス「ブリュンヒルデ」をグリモワールとし、強化した防御力で一将とともに戦う。
椎名真央(しいな まお)
ヒロイン。1巻はじめの時点で双児宮学園職業科の一つメイド科の中等部1年M組、第十八等級の平民で12歳。母親がなくなったあと孤児院で育ち、そのときある黒猫をグゥと呼び、心のよりどころとしてともに暮らした。しかし中等部入学試験の直前にグゥが死に、金牛宮学園の入学試験に落第してかわりに双児宮学園メイド科に入った。その後学園内で魔術師たちにグゥについて頼みこんですべて断られ、一将のもとに来た。そしてグゥのソウルを自分に融合してもらうが、グゥの持っていた謎の
ウイルスによって、一将の使い魔となった。使い魔となり形式上従来の身分を失ったため、一将の家に住まわせてもらい、猫耳と猫尾のついたメイドとして、また一将の弟子として暮らす。銃屋「トリガー・ハッピー」で買ったスナイパーライフルの「マッドハンター」をグリモワールとする。当初ブリュンヒルデとは不安定な関係であったが、大蛇丸との戦闘ののち、打ち解ける。一将に淡い恋心を抱く。
水樹瑠璃(みずき るり)
一将の同級生。望族水樹家の令媛。風紀委員。水系統の魔法に秀でる。伝家の守護霊「プリンセスマーメイド」を持っている。藍色の長髪をグリモワール「マーメイドヘアー」にしており、意識によって自在に動かすことができる。一将が勘当された後の学園での有様を見てきており、面倒見のよい性格から一将にもよく声をかける。ヒルダや真央を連れる一将にヤキモチのような感情を向ける等、彼には特別な想いを抱いている模様。
ソフィア=04
人間を材料としてかぎりなく人間に近づけて作られた違法ホムンクルス。一将が鬼面会の炎喜と戦った際に隠し部屋から見つけた。しばらくソフィア=04を保管していた一将は、真央の使う道具を買いにいったときにサダ婆さんから話を聞き、獅子宮に差し出すことにするが、その日の夜ブリュンヒルデが独断でその肉体に憑依し、以後ブリュンヒルデとなる。大蛇丸が探しており、一将と大蛇丸が戦う原因となる。
火坂鏡子(ほさか きょうこ)
双児宮学園の教授。第六等級魔術師。生徒の前でも喫煙するという態度の悪いところがある。少女化後のブリュンヒルデのメンテナンスをうけおう。人工霊をくみこんだ「エリザベス7号」というホムンクルスを持っており職務に利用している。
児雷也・炎喜(じらいや えんき)
鬼面会の若頭。一将と戦い、屋敷をグリモワールとした魔法「爆炎忍者屋敷」を使い自爆し死亡した。一将は単に自分を道連れにしようとしたと思っていたが、一度目に大蛇丸に会った際、ソフィア=04の隠匿の名分を作る(戦闘に巻きこまれてソフィア=04も消滅したことにする)ために洗脳され利用されていたと知る。
児雷也組
犯罪を行う魔術師の集団。


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