塔の上のラプンツェル
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

その他の名称については「ラプンツェル (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル ディズニー

塔の上のラプンツェル
Tangled

監督バイロン・ハワード
ネイサン・グレノ
脚本ダン・フォーゲルマン
原作『ラプンツェル』(グリム童話)
製作ロイ・コンリ
製作総指揮グレン・キーン
ジョン・ラセター
出演者マンディ・ムーア
ザッカリー・リーヴァイ
音楽アラン・メンケン
編集ティム・マーテンズ
製作会社ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 2010年11月24日
2011年3月12日
上映時間100分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$260,000,000[1]
興行収入$592,462,816[1]
$200,821,936
25億6000万円[2]
次作ラプンツェルのウェディング
テンプレートを表示

『塔の上のラプンツェル』(とうのうえのラプンツェル、原題: Tangled)は、2010年アメリカ合衆国アニメ映画ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品第50作目であり、初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」。原作はグリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』。本作は長年ディズニーのアニメーターとして活躍したグレン・キーンが初めて企画の立ち上げから製作総指揮まで務めた作品である。続編として短編映画2本とテレビシリーズが製作され、後に実写映画でリメイクされる。
ストーリー

昔々、空から地上に落ちてきた太陽の滴から、怪我病気を癒やす魔法の力を持った『金色の』が生まれる。その花を偶然見つけた老婆のマザー・ゴーテルは、特別な歌を歌って使える花の力を独り占めし、何百年もの間若さを保っていた。やがて何世紀も経って花の周りに王国ができたある日、王妃がもうすぐ赤ん坊を産むという時に重い病で倒れ、王の呼びかけで王妃を助ける術を探していた国民はゴーテルが隠していた金色の花を見つけて抜き取る。花を浮かべた水を飲んで奇跡的に回復した王妃は長い金髪の女の子を出産し、その子にラプンツェルと名付けた。王と王妃は王女の誕生を祝って『灯り』を灯したランタンを空に飛ばす。

ある夜、花を取り戻しに城に忍び込んだゴーテルは、花の力がラプンツェルの金色の髪に宿り、その髪を切ると力が失われることを知る。そしてラプンツェルを攫って、森の奥深くにそびえる高い塔に閉じ込め、自分の子として育てる。一方、娘を攫われて心に暗い影を落としていた王と王妃はラプンツェルの誕生日が来るたびに灯りを空に飛ばし、彼女がそれを目印に帰って来るよう無事を祈る。

それから18年後、ラプンツェルはゴーテルに「外の世界は恐ろしく、髪の力を利用する悪者がいる」と言われて塔から出ることを禁じられていたが、誕生日に決まって遠くの空を飛ぶ無数の灯りを近くで見たいと夢見て、外の世界への憧れを強くしていた。18歳の誕生日を翌日に控えた時、ラプンツェルは思い切って「今年こそあの灯りを見に行きたい」とゴーテルに伝えるが、「灯りの話はもう終わり」と突っぱねられる。そこで、手に入れるのに3日はかかる白い貝殻の絵の具(恐らく胡粉と思われる)をねだり、その間に外へ出ようと考える。

同じ頃、朝早くに王女のティアラを盗み出した大泥棒フリン・ライダーは、泥棒仲間のスタビントン兄弟を出し抜いてティアラを独り占めして森に逃げ込んでいた。追っ手を振り切った先で塔を見つけたフリンは壁をよじ登って侵入するが、油断したところをラプンツェルにフライパンで殴られて気絶する。一人で侵入者を捕まえて自信をつけたラプンツェルは、目を覚ましたフリンに「自分を『灯り』が現れる場所まで案内し、それが済んだら塔まで送り届けて。そうすればティアラを返すから」と約束させる。得意の口説き顔も通じない相手に、フリンはしぶしぶ条件を受け入れる。

ラプンツェルはゴーテルとの約束を破った後ろめたさを感じながらも、初めて見る外の世界に胸を躍らせる。一方、衛兵のマキシマスを森で見かけて塔に引き返したゴーテルは、ラプンツェルがいなくなったことを知り、部屋でティアラとフリンの手配書を見つけ、ラプンツェルを探し始める。フリンはラプンツェルを脅かそうと荒くれ者が集まる酒場「かわいいアヒルの子」に向かうが、賞金狙いの荒くれ者たちに襲われる。しかし、荒くれ者たちはみんな純粋な夢を持っていて、ラプンツェルの言葉に心を動かされると、それぞれがその夢をラプンツェルと語り合い、仲良くなる。そしてマキシマスと衛兵がフリンを捕まえに来ると、荒くれ者のフックハンドはラプンツェルとフリンを地下通路の入り口へ連れていった。

衛兵やスタビントン兄弟の追跡から逃れたラプンツェルとフリンは、ダムを決壊させたせいで河川の洞窟に閉じ込められ、フリンは溺死を覚悟して本名がユージーン・フィッツハーバートだと告白する。そのお返しに髪の秘密を告白したラプンツェルは、光る髪で洞窟を照らすことを思いついて脱出に成功する。ラプンツェルの髪の力を目の当たりにしたフリンは驚くが、彼女がその力を守るために閉じ込められていたと知って同情し、誰にも言ったことがない秘密を打ち明ける。自分は孤児であり、子供の頃に施設で読んだ『フリナガン・ライダーの冒険』の本に憧れて名前を借りたのだと。ラプンツェルは「フリン・ライダーよりもユージーン・フィッツハーバートの方が好き」と答え、急速に心を通じ合わせる二人だった。

一方、スタビントン兄弟を仲間にして様子を窺っていたゴーテルはラプンツェルを連れ戻そうとするが、断られるとティアラを突き付けて不穏な言葉を残し去っていく。朝になって、マキシマスを仲間にしたラプンツェルとフリンは王国の祭りを楽しみ、夜にボートに乗って灯りを飛ばした。長年の夢を叶えたラプンツェルは、フリンを信頼してティアラを見せる。フリンはスタビントン兄弟にティアラを返しに行くが、ラプンツェルの髪の力の方に価値を感じた彼らに気絶させられてティアラごと縛られ、衛兵に捕まって絞首刑を言い渡される。

ティアラを持って消えたフリンを探すラプンツェルは、スタビントン兄弟に「フリンがラプンツェルと引き換えにティアラを持って逃げた」と言われて攫われかけるが、ゴーテルに助けられて塔に連れ戻される。しかし、壁に描いた太陽の絵が王国の紋章に似ていることから、自分の正体を知ったラプンツェルはゴーテルを責めるが、シラを切られて髪の力を二度と使わせないと誓い、悪人の本性を現したゴーテルに鎖で繋がれる。

そこへ、マキシマスと荒くれ者たちに救出されたフリンがラプンツェルを助けに来る。ゴーテルはフリンをナイフで突き刺し、嫌がるラプンツェルを引きずって遠くへ逃げようとする。ラプンツェルは「生きている限り逃げ続けるが、フリンの傷を治させてくれるなら諦める」とゴーテルに約束するも、ラプンツェルの犠牲を望まないフリンは傷を癒やされる前に彼女の髪を切り、急速に老化したゴーテルは塔から転落し、灰となって消え失せた。

フリンはラプンツェルに「君は俺の新しい夢だ」と答えて息絶えるが、フリンの頬にラプンツェルの涙が落ち、涙に含まれた花の力がフリンを生き返らせる。実の両親である王と王妃に再会したラプンツェルは、名前を本名に戻したフリンと結婚して女王になり、いつまでも幸せに暮らしたのだった。
登場キャラクター
ラプンツェル(Rapunzel)
演 -
マンディ・ムーア、デラニー・ローズ・ステイン(幼少時) / 日本語吹替 - 中川翔子小此木麻里(歌唱シーン)、諸星すみれ(幼少時)本作のヒロイン。森の奥深くの塔の上で暮らす美しい金髪の美少女。その髪の長さは70フィート(21メートル)にもおよび、中盤で広場にいた子供達に頼んで三つ編みと編み込みにしてもらう。一人称は「私」。彼女の髪には傷を癒やす特別な力[3]が秘められ、幼い頃からゴーテルに「外の世界は暗くて恐ろしく、髪の力を利用する悪者で溢れている」と聞かされて外の世界を知らずに生きてきた。不自由な生活とは裏腹に非常に好奇心旺盛で、いつもはカメレオンのパスカルと過ごし、朝の7時までに家事を終わらせ、スケジュール通りに読書[4]、料理、ギター、編み物、チェス、ヨガ、壺焼き、かくれんぼなどで時間を潰す単調な毎日を送っている。一番の趣味は部屋の壁に絵を描くことで、描きすぎたあまりスペースが無くなってしまう。髪の毛でゴーテルを持ち上げていることからかなりの力持ちであり、持っていたフライパンを振り回して自分に当たっても言うほど痛がらないなど結構タフ。主な武器はフライパンで、長い髪をロープのように自在に操ってアクションをこなす。絵を描く時は左利きだが時に右手も使い、利き手は不明。魔法の力を持つため、ディズニーヒロインでは珍しく緑色の目に設定された。「誕生日の夜に飛ぶ『灯り』の正体をこの目で確かめたい」と夢見ているが、ゴーテルには「あなたにはまだ早い」と外に出ることを許されない。18歳の誕生日の直前、塔に侵入したフリンをフライパンで殴って気絶させ、外に出る力があるとゴーテルに認めさせようとするがその前に怒鳴られてしまう。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:113 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef