塀の中のジュリアス・シーザー
Cesare deve morire
監督パオロ・タヴィアーニ
ヴィットリオ・タヴィアーニ
脚本パオロ・タヴィアーニ
ヴィットリオ・タヴィアーニ
原作ウィリアム・シェイクスピア
『ジュリアス・シーザー』
製作グラーツィア・ヴォルピ
製作総指揮ドナッテラ・パレルモ
音楽ジュリアーノ・タヴィアーニ
『塀の中のジュリアス・シーザー』(へいのなかのジュリアス・シーザー、Cesare deve morire)は、タヴィアーニ兄弟監督・脚本による2012年のイタリアのドラマ映画。第62回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映され[1]、金熊賞を受賞した[2][3]。第85回アカデミー賞の外国語映画賞ではイタリア代表として選出された[4]。 稽古シーンを中心に構成されているものの、ストーリー自体はシェークスピア戯曲『ジュリアス・シーザー』に従っている。ただし、舞台の本番シーンなど、本作のエンディングの一部が冒頭に挿入され、そこから6ヶ月前にさかのぼる形でストーリーが始まる。なお、舞台の本番シーンはカラー映像だが、それ以外は基本的にモノクロ映像である。 ローマ郊外にあるレビッピア刑務所。施設の一角では重犯罪を犯した服役囚を収容している。刑務所では、囚人たちによる演劇実習が定期的に行われている。今年は課題にシェークスピアの『ジュリアス・シーザー』が選ばれ、出演を希望する囚人たちがオーディションで選ばれる。 殺人、麻薬密売、組織犯罪など、様々な罪を犯した死刑囚や長期懲役者たちが、シーザーやブルータス、カシウス、アントニウス等主要キャストを務めることとなる。囚人たちは手探りで演技の練習を行っていくが、やがてシーザーやブルータス、その人物たちと同化していき、刑務所内はまるで本当の古代ローマのようになっていく。 やがて、一般の外部の観客が招待され、舞台の幕があがる。 舞台は成功を収め、カーテンコールで歓喜に沸く囚人たちだったが、全てが終わると彼らはそれぞれの監獄に戻される。 2012年2月に第62回ベルリン国際映画祭で上映され、英国の映画監督のマイク・リー率いる審査員により金熊賞が授与された。
ストーリー
キャスト
キャシアス(カッシオ) - コジーモ・レーガ
ブルータス(ブルート) - サルヴァトーレ・ストリアノ
ジュリアス・シーザー(チェーザレ) - ジョヴァンニ・アルクーリ
アントニー(マルカントニオ) - アントニオ・フラスカ
ディシアス(デチオ) - フアン・ダリオ・ボネッティ
ルシアス(ルーチョ) - ヴィンチェンツォ・ガッロ
メテラス(メテロ)(英語版) - ロザリオ・マイオラナ
舞台監督 - ファビオ・カヴァッリ
評価