埼玉県防災航空隊
[Wikipedia|▼Menu]

埼玉県防災航空隊
あらかわ2号
都道府県埼玉県
所属危機管理防災部危機管理課
保有機数3機(機体更新に伴い2023年8月現在は暫定的に2機体制になっている)
設立年1991年1月
基地ホンダエアポート
出動状況165回(平成21年度 緊急運航回数)
運航委託本田航空
ウェブサイト ⇒防災航空センター
テンプレートを表示

埼玉県防災航空隊(さいたまけんぼうさいこうくうたい)は、埼玉県庁の組織であり、消防防災ヘリコプター3機を保有・運用し(機体更新に伴い2023年8月現在は暫定的に2機体制になっている)、防災・救助活動等を任務としている。ホンダエアポートの基地より離陸する「あらかわ1号」。
(2010年6月9日)
概要

管轄面積:- 約3,798.08km2(埼玉県全域及びその周辺地域)

運行時間:- 24時間365日

運行形態 =
本田航空(株)に委託

運行基地:ホンダエアポート(防災航空センター)〒350-0141 埼玉県比企郡川島町出丸下郷53-1

埼玉県が機材を所有し、本田航空のパイロットが運行し、県内消防本部から埼玉県防災航空センターに派遣された消防吏員(救助隊員)が航空隊員として救助にあたる。

任務

救助活動

山岳救助 - 秩父地方など山岳地域での滑落事故や遭難事故の捜索救助活動。

水難救助 - 河川や湖での救助活動。

火災救助 - 名古屋市消防局航空隊と東京消防庁航空隊に次ぐ3例目として高層建物火災から逃げ遅れをホイスト救出している。


航空救急

救急搬送

ドクターヘリ的運航 - 県のドクターヘリが運用出来ない夜間時のドクターヘリ的運用。


空中消火 - 山火事に対応する。

情報収集 - 火災や大規模災害など上空からの収集。

緊急消防援助隊 - 大規模災害時に消防庁の要請により県外へ出動する。

埼玉県特別機動援助隊(埼玉SMART) - 埼玉県内の大規模災害時に県知事の指示・要請で編成される。


機体

あらかわ3「
アグスタアグスタウェストランド AW139」 (機体番号: JA31AR) 機体カラーは赤と白色を基調としている。

あらかわ4「アグスタアグスタウェストランド AW139」(機体番号: JA03FD ) 機体カラーは赤を基調としている。総務省消防庁所有の機体の無償使用。

かつて運航されていた機種


あらかわ1「ユーロコプター AS365 N3」(機体番号: JA31TM) 機体カラーは白色を基調としていた。[1] 事故損耗


「あらかわ1号」
(2009年9月14日)

ホンダエアポートにて離陸準備をする「あらかわ1号」。
(2010年6月9日)


あらかわ2「ユーロコプター AS365 N3」(機体記号: JA31KN) 機体カラーは赤色を基調としていた。更新に伴い2023年6月に退役。[2]


あらかわ2号
(2002年8月25日)

後継機

事故損耗によって失われた機体の代替機として、「アグスタウエストランド AW139」1機が埼玉県予算で調達され、さらに総務省消防庁の予算で同じAW139が1機が調達されて埼玉県に無償貸与された。東京都、京都市に続いて3例目。これにより、2012年6月1日から点検整備があっても常時2機が活動できる体制が整えられた。また2012年4月以降、墜落事故後中止されていた夜間のドクターヘリ的運航が再開される予定。[3][4]
沿革

1991年1月:消防防災課防災航空係として発足。

1991年4月1日:「あらかわ」を受領し運航開始。

1995年:
阪神・淡路大震災に応援派遣。

1996年8月:「あらかわ2」を受領し運行開始。

1997年:ナホトカ号重油流出事故に応援派遣。

2004年10月:新潟県中越地震に応援派遣

2005年8月1日:ドクターヘリ的運航を開始

2006年5月:「あらかわ1」を受領し、「あらかわ」を更新

2007年10月26日:(埼玉医大総合医療センターにて、ドクターヘリ専用機の運航が始まる)

2008年6月:岩手宮城内陸地震に応援派遣

2009年7月:早朝・夜間ドクターヘリ的運航開始(ドクターヘリ専用機が運用できない時間帯)

2010年7月25日:「あらかわ1」が、救助活動中に埼玉県秩父市の滝川ぶどう沢付近に墜落。乗員5名死亡、2名生存。防災ヘリ運行中止。

2010年11月9日:防災ヘリの運行再開。

2011年1月1日:山岳救助活動および日中におけるドクターヘリ的運航を再開[5]

2011年3月:東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災緊急消防援助隊として応援派遣。茨城県東海村ひたちなか火力発電所において震災で宙づり状態になった作業員計9名のうち3名救出。

2011年6月:墜落した代替機の購入と緊急消防援助隊の功績から消防庁が1機無償貸与する事が決定し現保有の機体に加え来年度は3機体制になることが決定。ドクターヘリ的運用も再開へ。[6][7]


2012年1月17日: さいたま市南区のビル火災において屋上に逃げ遅れた作業員を防災ヘリあらかわ2にて救助。高層建物火災での航空救助は名古屋市消防局航空隊と東京消防庁航空隊に次ぐ3例目である。[8]

2012年6月1日:墜落した代替機(あらかわ3)と総務省消防庁から無償貸与された(あらかわ4)の運航を開始する。

2013年10月16日:平成25年台風第26号が発生し緊急消防援助隊として伊豆大島に派遣。

2015年9月10日:平成27年台風第18号に伴う平成27年9月関東・東北豪雨災害に対して緊急消防援助隊として常総市に派遣。

広域連携

航空消防相互応援協定(締結日-月-日)

消防防災ヘリコプターの運航不能期間等における相互応援協定(締結日-月-日)

緊急消防援助隊

埼玉県特別機動援助隊(埼玉SMART)[9]

これまで出場した災害

消防相互応援協定等としての活動

1995年1月:
阪神・淡路大震災

1997年1月:ナホトカ号重油流出事故


緊急消防援助隊としての活動[10]

2004年7月:新潟・福島豪雨災害

2004年10月:新潟県中越地震

2007年7月:新潟県中越沖地震

2008年6月:岩手・宮城内陸地震

2008年7月:岩手県沿岸北部地震

2011年3月:東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:86 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef