埼玉県を舞台とした作品一覧(さいたまけんをぶたいとしたさくひんいちらん)では、埼玉県内を舞台とした小説、アニメーション、テレビドラマなどを記述する。
文芸
古典『男衾三郎絵詞』に描かれた笠懸の場面。
東路の津登(宗長)- 永正6年、白河へと向かう旅路で鉢形城を訪れた際の模様が描かれている[1]。
伊勢物語(作者不詳)- 第十段において在原業平が訪れる武蔵国入間郡みよし野の里は坂戸市から川越市にまたがる地域とされている[2]。
男衾三郎絵詞(作者不詳)- 武蔵国を舞台にした地方武士の生活ぶりを描いた作品[3]。登場人物の名前は県内に実在する地名から引用されている[3]。
常山紀談(湯浅常山)- 巻之一「太田持資歌道に志す事」は越生町が舞台といわれている[4][5]。
発心集(鴨長明)- 巻四第九「武州入間河沈水の事」において入間川の洪水の模様が描かれている[6]。
軍記物
鎌倉大草紙(作者不詳)- 享徳の乱の時期の関東が描かれている[7]。
関八州古戦録(槙島昭武)- 河越夜戦から小田原征伐までの関東が描かれている[7]。
太平記(作者不詳)- 巻第十「新田義貞挙兵の事」、巻第三十一「武蔵野合戦の事」では所沢市とその周辺での合戦の模様が描かれている[8]。
成田記(小沼十五郎保道)- 成田氏の盛衰が描かれている[9]。
坂東忠義伝 / 関東古戦録(三木成為)- 戦国期を舞台に足利義連(架空の人物)を主人公とした架空戦記[9]。
紀行・日記
おくのほそ道(松尾芭蕉)- 芭蕉は旅の始めに草加宿(後の草加市)に宿泊したと記しているが、弟子の河合曾良は粕壁宿(後の春日部市)に宿泊したと記している[10]。
寛政三年紀行(小林一茶)- 故郷の信濃国柏原までの旅の道程の中で蕨宿、調神社、氷川神社などの様子が描かれている[11]
草津道の記(小林一茶)- 草津温泉までの旅の道程の中で平林寺、川越城下、箭弓神社、熊谷宿などの様子が描かれている[12]。
石城日記(尾崎石城)- 忍城下の武士、町人、僧侶らの生活ぶりを記した絵日記[13]。
小説
あゝ玉杯に花うけて(佐藤紅緑):さいたま市浦和区(旧制浦和中学校)[14]
いつの日も泉は湧いている(盛田隆二):川越市(埼玉県立川越高等学校)[15]
凍てる庭(水上勉):さいたま市浦和区[16]
田舎教師(田山花袋):羽生市[17]
命売ります(三島由紀夫):飯能市