城端線
城端線を走行するキハ40形・キハ47形
(2022年5月 戸出駅 - 油田駅間)
基本情報
国 日本
所在地富山県
種類普通鉄道(在来線・地方交通線)
起点高岡駅
終点城端駅
駅数14駅
電報略号ジナセ[1]
開業1897年5月4日
最終延伸1898年1月2日
所有者西日本旅客鉄道
運営者西日本旅客鉄道
車両基地金沢総合車両所富山支所高岡運転派出
使用車両運行形態・使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離29.9 km
軌間1,067 mm (狭軌)
線路数単線
電化方式全線非電化
閉塞方式特殊自動閉塞式
保安装置ATS-SW
最高速度85 km/h
路線図
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城端線(じょうはなせん)は、富山県高岡市の高岡駅から富山県南砺市の城端駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。 散居村とチューリップ栽培で有名な砺波平野を縦貫する地域輸送路線で、終点の城端駅からは世界遺産である白川郷・五箇山の合掌造り集落への加越能バスの路線がある。 沿線に高等学校が多数存在するため、朝夕における高校生の利用が中心である。 1980年、沿線にチューリップ畑があることや城端を「常花」にあやかり、フラワーライン常花線としてイメージアップを展開し、各駅に特徴のある花や樹木類を設置していた[2]。 2015年3月14日の北陸新幹線開業を控えて、2010年にJR西日本の佐々木隆之社長(当時)は、赤字対策として城端線を廃止してバス転換を行うか、本数削減などを含めて地元自治体と協議したいとしていたが[3]、2012年1月28日に北陸新幹線金沢開業後も引き続きJR西日本が運営するとともに、運転本数についても大幅な変更はないと発表した[4]。このため、本路線は、氷見線のほかにはJRの在来線と接続しない路線となっている[注釈 1]。 高岡市では各種団体等からの提案を受けて、城端線と氷見線の直通化、万葉線高岡軌道線からの乗り入れ、城端線の一部電化を検証したことがある[5]。この城端線・氷見線直通化は、臨時列車のみながら、2015年10月10日から運転を開始した後述の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称:べるもんた)で実現している。 2023年10月23日、富山県や沿線自治体などが今後の経営のあり方を話し合う「城端線・氷見線再構築検討会」が開かれ、氷見線とともに第三セクター鉄道のあいの風とやま鉄道がJR西日本より経営を引き継ぐ方針を固めた。県は、再構築計画の素案を同年11月に示すよう準備を進め[6]、11月29日に開かれた城端線・氷見線の再構築検討会で提示された素案では、あいの風とやま鉄道がJR西日本から城端線と氷見線の経営を引き継ぐ際の施設整備にかかる費用として約342億円を想定し、このうちJR西日本が150億円を拠出、新型鉄道車両をあわせて34両を176億円をかけて導入する、両線の運行本数を1日当たり60本程度まで増発しパターンダイヤを導入するなどとした。両線のあいの風とやま鉄道への移管は「再構築の実施計画が開始される2024年2月からおおむね5年後で新型鉄道車両の導入がすべて完了する時期」とした[7][8]。なお、国土交通大臣は当計画を地域公共交通の活性化及び再生に関する法律第24条第2項に基づき、2024年(令和6年)2月8日付けで認定を行なった[9]。 全区間を金沢支社北陸広域鉄道部が管轄している。また、2017年4月15日からは高岡駅 - 新高岡駅間に限りICカード「ICOCA」が利用できるようになった。 停車場・施設・接続路線
概要
路線データ
管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
路線距離(営業キロ):29.9km
軌間:1067mm
駅数:14(起終点駅含む)
「 ⇒データで見るJR西日本」においての城端線の駅数は、起終点駅を駅数に含む一方で、新高岡駅を北陸新幹線の駅として計上しているため、所属駅を13駅としている。なお、起点の高岡駅はかつては北陸本線の所属[10]であったが、同線のあいの風とやま鉄道への移管により、JRの駅としては城端線所属に変更された。
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
運転指令所:金沢総合指令所(北陸広域鉄道部高岡CTC)
最高速度:85km/h
平均通過人員: § 利用状況を参照
IC乗車カード対応区間:
ICOCAエリア:高岡駅 - 新高岡駅間のみ(2024年時点)
運行形態・使用車両
凡例
カネボウ製薬専用線
1.8新高岡駅
3.3二塚駅 (II)
中越パルプ工業専用線
4.6林駅